さつき盆栽日記

さつき盆栽好きが手入れの合間に古刹名刹を巡ります。

当尾の里に二寺の名刹

2017年02月04日 | 古寺・名所の回顧

  四年前の2013年1月に京と奈良の間の広陵地に位置する

   「当尾の里」を訪ねた折、二つの名刹に魅せられました!

 京都府木津川市の「当尾の里」

都の俗塵を嫌って隠遁した僧たちが集まり、心静かに

修行を積みつつ、往生を願ったとされる里です

 「浄瑠璃寺」

国宝「三重塔」

京の一条大宮から1178年に移築されたと伝わる塔で

内部には薬師如来像が安置されています

宝池を挟んで東側の薬師如来像の三重塔が現生で九体阿弥陀像の

本堂が西側になり彼岸の西方浄土となる伽藍配置になっています 

 

国宝・「阿弥陀堂」 

1107年に建立された寄棟造りの本堂は正面25.3m、側面9.08mの

阿弥陀堂で堂内には九体の阿弥陀像が安置されていて平安時代に

建てられた阿弥陀堂としては唯一、現存する貴重な建物です

冊子より撮影した「本堂内部」

平安時代の木造の九体阿弥陀像が今も残っているのは浄瑠璃寺だけで

本堂に入るとその威容と壮観さに驚き、鳥肌が立った覚えがあります

それぞれの阿弥陀像の前で座して相対していると時間の流れが止まり

こころ穏やかに優しい気持ちにさせて頂いた記憶が蘇ります

         

もう一つの名刹は東大寺や興福寺の高僧が隠棲して

修行に打ち込んだとされる「岩船寺」です

 「山門」

 1442年に建立された「三重塔」

 境内のいちばん奥まった処にあって四季折々の花とも

よく調和されてこころ和む塔です

 「本堂」

平安時代の作とされる阿弥陀如来像、四天王像などが安置された

正面五間の建物で屋根の傾斜が穏やかなのが特徴のお堂です

「阿字池」

梵字のアの字をかたどった池で周囲にはいろいろな草花が

植えられた花のお寺で当時は参拝者も極、少なくて静かな

雰囲気が漂う古寺でした!

浄瑠璃寺、岩船寺共に国宝や重要文化財の仏像、石仏などが

さり気なく安置されていて見どころ満載の名刹です

何よりも両寺のご住職のお人柄に惹かれる名刹でした!

  

 

コメント
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