長良川と揖斐川の河口近くに架かる伊勢大橋から
少し下った七里の渡し跡前に建つ六華苑に行ってきました。
六華苑は山林王と呼ばれた三重県桑名の実業家、諸戸清六(二代目)の邸宅と
して1911年に着工、1913年(大正2年)に完成した四階建ての洋風建築に
大規模な和館を接続させた珍しい建物で創建時のまま現存する貴重な遺構です。
六華苑 洋館の玄関前
4階の塔屋の窓には当時では珍しい曲面ガラスが付いている。
洋館の向かって左側に和館が立ち並んでいます。
洋館の内部
サンルーム ステンドグラス
大正の初めに完全な水洗トイレが備えられていたのには驚きでした!
この洋館の設計者は鹿鳴館やニコライ堂などを設計した「日本近代建築の父」と呼ばれた
イギリスの建築家、ジョサイア・コンドルで地方に唯一残る貴重な作品となっています。
和館
蔵までも付いた大規模な和館併設の設計は珍しいものだそうです!
離れ
昭和13年に改修された離れ屋
18000㎡もの広大な敷地に洋館、和館の南側に広がる池泉回遊式の庭園は見事です!
大正の初めにこれだけ贅を尽くした建物と家具、庭園が桑名市に
残っていることに驚き、身近に直に観られることに感激した一日でした!