降りしきる雨の中、深山霊谷の山道を駆け上っていきました!
別格第三番 月頂山 宝珠院 慈眼寺 (げっちょうざん ほうじゅいん じげんじ)
霊谷の山道を走っていると突然、石垣と銀杏の大木が現れました!
駐車場から急な坂道を歩いて登っていくと山門です!
こんな山の奥に昔はどうやって石を運び積み上げたのだろうといつも感心します!
慈眼寺 大師堂 西暦782~802年、桓武天皇の時代に創建
慈眼寺は四国八十八ヶ所霊場の第二十番・鶴林寺の奥ノ院として有名なお寺で
全国から多くの参拝者が訪れているそうです。
弘法大師、19才の折に末代衆生(全ての人々)の生活苦、病苦などの
一切の苦厄を除くためにこの地を巡錫されたそうです。
ここまで参拝して今回の四国遍路の旅はここで終わって岐阜への帰途かと思った
が・・・・しかし
この深山霊谷の慈眼寺のそのまた奥の山頂には霊験あらたかな行場があって
そこを参拝し「穴禅定」(あなぜんじょう)という修行を体験するのが別格巡りの
メインイベントと義兄に諭され雨の中、更に山登りすることにした。
山頂への登り口 案内の立て看板を確認しながら登ります。
慈眼寺からかなり急こう配の山道を息を切らしつつも25~30分かかって山頂に到着。
雨雲にかすむ山並みを見下ろすほど高く登りました!
山頂の本堂 ちょっと異様な光景に不安感も・・・・
弘法大師自らが霊木に刻んだ十一面観音様を祀る本堂
修行道場
弘法大師は深山霊谷の山頂に霊気漂う不思議な鍾乳洞(穴禅定)を発見し邪気祓いを
鍾乳洞の入口で護摩祈願の修行をなされた。
穴禅定をする行場の洞窟は約二億五千万年前に形成された細長い亀裂形の鍾乳洞で
お寺の案内者の指示に従い修行用の白衣と防護ズボンに着替え一人一人ローソクを
灯しつつ洞窟に入りくぐり抜けをします。
真っ暗で極めて狭い所を案内者の指示通り躰を曲げ動かして通り抜けて
弘法大師様に心をこめて願うと無病息災で長患いをせず、金運開運の成就、
入試、安産、交通安全などの成就のご利益がいただけるとのことでした。
60代半ばを過ぎて体は固く、関節の可動域は狭くなりつつある状態での
洞窟潜り抜けの30分は苦しい難儀な苦行でした。 でも・・・・やり遂げて
何か不思議な力を授かったような感じが今もしています!
次の遍路旅は来月の後半に二拍三日ぐらいで高知県を巡る予定でいます。
こころに残る出会いや出来事が体験できればと願っています。