東大阪でそろばん教室を運営しているの先生のブログ 関西珠算瓢箪山教場・石切教場

子供たちから教えられたこと、感じたことを想いのままに綴ります。

どうして「そろばん教室」の夏休みチャレンジが「暗誦」なのか

2012-07-26 02:05:33 | 夏休みチャレンジについて
 数名の保護者の方から、「そろばん」っていえば理数系の習い事ですね。でも「暗誦」ってばりばりの文系的な中身ですよね。どうしてそろばん教室で暗誦なんですか?という趣旨の(もちろんみなさん指摘の仕方は違いますよ)質問をいただきました。もちろん今はやりの「基礎基本」を場当たり的に取り入れているわけではありません。

 まず第一の目標は「読み・書き・そろばん」の充実があります。週に最低2回来るんですから、反復練習には最適な環境です。数的な感覚以外に、文系的な感覚も育てたい。一つ目は単純な理由です。

 そして、そろばんで育つのは、基本的に計算だけだと思われています。ところがこのそろばんが上手になってくると、脳みその進化が起こります。この進化は「そろばん式暗算」の開始でまず第一のステージを迎えます。過去ログで「そろばん式暗算」については書いていますので、そちらを参照してくださいね。そろばん式暗算は、脳裏にそろばんの「絵(写像)」を浮かべて行うという特殊技能です。この技能を身に付けると、記憶を「文字」ではなく「映像」で行うことができるようになってきます。

 これを実感してほしい! だから、第二の目標は、一見無理に見える暗誦課題でも、「あれっ、無理やと思ってたのにできた!!」という自信を持ってほしいというものです。そろばん式暗算を行うことで、「映像」での記憶ができるようになった脳みその進化を、この課題をとおして感じてほしいんです。そして、5年生で古文・銘文の暗誦。6年生で日本国憲法前文が暗誦できたとき、その脳みそは次のステージへ進みます。これは子供たちを指導していて感じる「経験則」です。これをクリアした生徒は今のところ中学校では概ね平均点をクリアしています。(ただし、特定の教科が苦手で、その教科については平均点を割っている。という生徒はいます)

 そろばん学習で、脳みそ進化の下地を作り、その後の暗誦という刺激で脳みその進化を確実なものにする

これが、この「夏休みチャレンジ」の真の目標です。そしてそろばん式暗算の訓練を続けることで、さらにその脳みその進化を確実なものにしたいのです。今のところ珠算・暗算ともに2段~3段に達すると、第3のステージに達しているように感じています。

 もちろんそこまでそろばん学習を続けるのは、だれでもできるほど簡単なものではないと承知しています。でも私は、長期間行うそろばん学習(特にそろばん式暗算の訓練)が、脳みそを確実に進化させるということは自信を持って言えます。

 そろばん学習とそろばん式暗算を通じて進化したのうみそを実感するための課題。それが「夏休みチャレンジ」です。ぜひクリアしてほしいとおもいます。

 ちなみに、プリントを渡した次の授業で、もう暗誦の1をクリアした生徒が二人います!。う~ん、恐るべし!!

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