雲は完璧な姿だと思う。。

いつの日か、愛する誰かが「アイツはこんな事考えて生きていたのか、、」と見つけてもらえたら。そんな思いで書き記してます。

月明かりとお婆ちゃん

2012-07-19 01:17:16 | 勇気
少し前のテレビ番組で、
東京の下町の古い一軒家に住むお婆ちゃんが、
自宅に来た若い女性タレントさんに
何やらお話をしているシーンを見ました。

お婆ちゃんは80才近い感じで、
でも顔の血色も良くてとても元気。
身長は子供の様に小さいけれど背中は丸まっていなくて、
声にも張りがありました。
割烹着のような上着を着て、「巣鴨」で売っていそうな
モンペ風のダボッとしたパンツを履いていたような記憶が......

女性タレントさんは二十歳ぐらいの若さで、
色白な肌とロングの黒髪。
モデルと言うよりはアイドル系の親しみやすい可愛さを持った
「キャピ子♡」ちゃんな印象。
その時は黒髪を後ろでまとめ、
トレーナーと短パンという室内着だったような記憶......



タレントさん
「電気が無いって本当に不便ですね、、泣けて来ました、、」

お婆ちゃん
「私ら戦後の人間はね、そんなの当たり前だったよ」



......どうやらこの若い女性タレントさんは、
電気の無い生活に挑戦して、
何か困った事があるとお婆ちゃんの家に行って相談。
お婆ちゃんはいわゆる「賢人、老人の知恵」を授けて
そのタレントさんの窮地を助ける......
というような内容の番組でした。



タレントさん
「電気無いと夜なんて真っ暗で、
毎晩とても恐いんです、、グスン(T.T)」

お婆ちゃん
「私らはね、まともな電気なんてなかったから夜が暗いのは当たり前。
だからお星さんの明かりがとても綺麗だった。
お月さんが出てる日なんかね、明るくて明るくて、本も読める。
そりゃもう嬉しくて、有り難くてね、
だから私らは月明かりにさえ感謝してたんだよ。。」



「月明かりにさえ感謝してたんだよ」



電気の無い生活の不便さに落ち込んで、
不安になっている若い女性タレントさんを励ますために
お婆ちゃんが言ったこの言葉。
僕はこの言葉をとても印象的に覚えてます。

「月明かりさえ感謝の対象になるような生活」

そんな生活、人生を送って来たお婆ちゃん。
凄いなぁ。
かなわないなぁ。。
強いなぁ。
おばあちゃん。。
尊敬の気持ちと負けたくないという思いと、そして、
便利さとは何か?を、僕は考えました。

自然と人間の関係が理想的な街、都市、テクノロジー、
文化とはどんな形なのだろうか。
人類はまだまだ本当に未熟な存在なんだろうな......

そんなことも思いつつ、
何気なくつけていたテレビでお婆ちゃんが何気なく言ったこの言葉は、
その時から、
僕の心の中で月のような優しい輝きを放って存在しています。



自宅のそば、
多摩川にかかる橋の上に浮かぶお月様(^^)


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コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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Unknown (みこ)
2016-02-17 21:46:13
やっぱり色々な経験をしてきた人には敵わないですよね
私もお天道様とお月様に挨拶とありがとうを言っています
みこちゃんへ。 (amenouzmet)
2016-02-17 23:38:44
敵うと思います。きっと。先人を超えていかないとと思います。すごい人生の先輩達への尊敬を欠くことなく、超えていかないとと。それも尊敬だと。いつも僕はそう思っています。

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