雲は完璧な姿だと思う。。

いつの日か、愛する誰かが「アイツはこんな事考えて生きていたのか、、」と見つけてもらえたら。そんな思いで書き記してます。

金地螺鈿毛抜形太刀

2017-03-11 00:02:59 | 凄い
今週の日曜までやっているようなのですが、
1月から東京、上野公園の国立博物館で
「春日大社 千年の至宝」
という特別展が開かれていました。

なんでも、大社では昨年
「式年造替(しきねんぞうたい)」
と呼ばれる20年に一度の社殿の建て替えや修繕が行われ、
それがちょうど60回目という節目だったようで。
それを記念しての展覧会の様でした。

春日大社といえば、
平安の昔より天下を治めた「藤原氏」の氏神を祀る本拠。
現在、茨城県にある鹿島神宮から、奈良県に、
「武甕槌命(たけみかづちのみこと)」
を鹿さん達と共に遷座させ、造営した巨大な神社。
その所有物は国宝や重要文化財級のものばかり。
数も沢山すぎてよーわからん......
鹿さんに至っては広大な奈良公園の主ともなっていて。
カッポカッポで、せんべいもガッポガッポで......ってなくらい、
往年の藤原氏の栄華の「モノ凄さ」はちょっと圧倒的でして。
圧倒的すぎて......ヒドくね!?
って思っちゃうぐらいスゴイ。

ということで。
上野にオフィスを持つマーケッターのJさんと共に、
年明け早々に市場調査!
ってな言い訳でもって見に行ってみたのですが......
博物館前でイキナリの歓迎!?
太陽さんと虹色彩雲攻撃が......





「やぱーり、アットー的でんな。Jさん......( ̄ー ̄)」

「相変わらずアホウ的ですね。uzmetさん......( ˙-˙ )」

でもって、僕らのお目当はコチラ。
「金地螺鈿毛抜形太刀(きんじ らでん けぬきがた たち) 」
勿論!国宝!







撮影禁止だったので写真はネットから拝借。お許しを。
雀さんやら猫さんやらまで細々と描き込まれています。
最早、黄金の芸術品。
刀というよりは祭祀の道具。



僕らが展覧会スタート早々に駆け込んだのには訳があって。
この宝物だけは特別過ぎて、

「長いこと貸さないよーーーん( ̄^ ̄)」

ってなことで、
2月半ばにはもう見れなくなっちゃうのだとか。
なので早々に、と。
当然、他の宝物さん達も凄いことこの上なし!なのですが、
僕ら的には実は、以前、
グウの音も出ないほど圧倒された印象深き展覧会
「大神社展」
なるものでその殆どを見ていたもので。
今回はとにかく、その時も貸し出されなかった、
この国宝中の国宝!
「黄金の太刀」が見たかった!
という訳なのです。



まぁ、ですね。



感嘆でちた。



息が止まって、鼻水が出ちゃうくらい。



圧倒的な「美」と「凄み」でございました。



「大神社展」の時に見た石上神宮(いそのかみじんぐう)
「七支刀(しちしとう)」同様、
この太刀は、もはや、人のものではないですな。
ええ。ええ。
なのでお土産も、
会場で見つけたこんなミニチュアレプリカキーホルダーさんをば。
ええ。ええ。



デワデワーーー( ´ ▽ ` )ノ......っと、
ここで終わると「雲完」っぽくない?かもしれないので。
最後に少しだけ「太刀(たち)と神様のお話」をば。



一般に「刀剣(とうけん)」と言われるものは、
大きくは3つぐらいに大別して話すことが出来ます。

①剣(つるぎ)
②太刀(たち)
③刀(かたな)=打刀(うちがたな)

上から順に古いイメージです。
剣は両刃。
斬る!というより突き刺すイメージを強く持てるもの。
西洋的でもあり、
フェンシングのソードなどもこの方向のモノ。

太刀は片刃で、
背に「反り(そり)が付いているものです。
円運動を意識して付加されたシナリは
「馬上」からも抜きやすく、使いやすく。
長さもやや長め。
切刀面が浅く、薄くも取れるので取り回しもよく機能的。
引く動作もしやすい。

刀は地上戦用に太刀の背のシナリを取ったもの。
直刀的な形。
所謂、日本刀もこれ。
正式には打刀(うちがたな)と呼ばれます。
江戸に至るまで広く使われた武士の刀でもあり、
対面を意識しているので短め。
しなりを戻した直線的な背は刃には力が伝わりやすく、
まさに「打ち込み」やすい。
絶妙に残したカーブは突き刺すという型も取りやすい。

今回、僕さん達がジーーっと見に行ったのは、勿論、
この内で言えば②番の太刀。
展示の仕方は刃を下向きにします。
それは、本来的にも、太刀は携行する際に刃を下向きにして、
紐や器具を使い腰に吊るして持つものだったので。
逆に、刀の場合は刃を上向きにして展示します。
武士さん達はそうやって持っていたからですね。
ええ。ええ。



で、です。

神様は、って言うと、

本来、こんな危ないものなんて使いません。

必要ないし。

しかし、力を「現す」ために、

宿ったりするために、

必要だったりします。

それは、正す、判断する、と言うことの象徴として。

力の象徴として。


真実を貫く!刺す!ということの意も含めて使われたりもします。

決して、人を殺める、斬る、と言うことではなく。

するってーと......

この中では断然①番の「剣(つるぎ)」なわけです。

ズバッ!とジャッジし、天地を貫き、突き刺しちゃうわけです。

なので、太刀や刀には神様は宿りません。

「宿ってる〜♡」

なんて思うときは......

コワーイものかもよぉぉぉー( ̄+ー ̄)

しかし勿論、そこにはちゃんと存在の意味もあって。

人霊や生霊、ちょっと怖いモノモノを斬る!退治する!

って時は太刀や刀でございます。

その方が切りやすい。力を及ぼしやすい。

何故?って、人を斬るために進化したモノですから。

コワイですね〜〜(*´ω`*)

ポンポコですね〜〜(*´ω`*)



さてさて、
ちょっと嫌な気配を斬りたいときは、
なので太刀や刀をイメージしてください。
霊とかレイとかオバケとか。ナンマンダブ〜とか。
剣ではダメです。

神様に何かの思いを捧げようと思うとき。
太刀や刀をイメージしてはいけません。
剣でございます。

大地から、真っ直ぐ、天へ向けて両刃が立っている剣です。
地に刃を突き刺している剣でもなく。
人を斬るための剣でもなく。
何かを正すための剣。
それをイメージするのです。

なので我が家の神棚にある出雲の剣さんは真っ直ぐで。
九州の某神社で神職の友から頂いた有難き砂にビシッ!
と突き立っていまする。



よく正されちゃうのですね〜〜(T . T)

いつもキビチーのですね〜〜(T . T)ぶぇ



興味深き刀剣の世界。
過去に記したこの辺りのお話も以下にまとめておきます。
もののべ 2
剣(つるぎ)
名刀



そして、本日。
3月11日という日に対しての思いも、ここに置いておきます。
国破れて山河あり
ポプラさんと桜さん
少しでも
1月17日
パン
強く強く


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コメント (8)
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