AKB48をめぐる妄想

AKB48にハマった私「カギ」が、好き勝手なことを述べるブログです。

渋谷ハチ公前のビル壁面大画面に

2007-01-30 22:41:03 | Weblog
 今日の昼頃、渋谷のハチ公前交差点ぞいのビル壁面に映される大画面で「制服が邪魔をする」の CM が流されていた模様。私が見たのは 12:46 ころにロングバージョン、13:08 ころにショートバージョン、いずれも 3 画面同時放映だった。

 タワレコに向かう途中、いきなり聴こえてきた「♪制服が邪魔をする~」には、ちょこっと戦慄した。帰りは交差点で 2、3 分待っていたら「お父さん、ごめんなさい…」が聴こえて来たし。

 発売日の明日も流されるのではないかと推測されるので、イベントに行く前後に見ると良いかも。ちなみにあの画面はなんちゃらビジョンとかいう名前があったような気がするんだが、失念(^_^;)。誰かご存知なら教えていただきたく。

まだあきらめずにテレビ電話

2007-01-30 05:55:21 | Weblog
 テレビ電話をめったにしなくなって、料金プランは M まで下げているにも関わらず、無料通話が余りまくり、そろそろ 2 箇月繰り越し分を使い切れない状況になりそうだった。プラン S にするか、それとも、そろそろ解約かなあと思い始めていたのだが、K 推しの友人が「チーム K の日は結構つながるよ」と教えてくれたので、最近、ものは試しとかけてみている。そこで気がついたことなど。

 まず、確かにつながる。私はそれほど熱心にかけていたわけではないが、それでも何人かに、何度かつながった。ちなみに K 推しの友人は、土日の K ならメンバー 2、3 人と話せると言っている。まあ、そこまで頑張ると、もちろんそれなりに通話料もかかるが、プラン L 以上にしておけば、無料通話の範囲でそこそこ楽しめるのではないか。ちなみに私の余っていた無料通話は、無事に使い果たせそうな気配だ(笑)。まだ今月分の無料通話が丸々残っているが。

 私の友人では、チーム A 推しや、ともすると両推しの人まで、テレビ電話用の FOMA を解約したという人が出始めているのだが、ちょっと気が早いように思えた。K 推しはもちろん、両推しの人も、ちょっと頑張ればメンバーにつながって、直接話せるというのは、今のうちだけの楽しみだと思うんだが、どうだろう。

 ただ、チーム K のメンバーの数人と話してみて、ちょっと気になったことがあった。1 つは、たとえば昼は行かずに ( または、行けずに ) テレビ電話をしていて「夜公演は見に行くよ」とか、その日はだめだが「××日に見に行くよ」といったような話をした場合のメンバーの反応が、どーもつまらない(笑)。まあ、私がチーム A 推しだから、特にそう感じるのかも知れないが、チーム K メンバーは
「ありがとうございます、ぜひ来てください」
という感じで、もちろんこれはこれで過不足のない言い方なのだが、あっさりとしている印象は否めない。

 一方、チーム A メンバーの場合、
「うれしいです!絶対来てくださいね!劇場でお待ちしていますっ!!」
という感じで、本気で喜んでいる「感じがする」のである。私もチーム A メンバー全員とテレビ電話をしたわけではないが、話したことのあるメンバーのほぼ全員が、こういった雰囲気の反応だった。ガラガラの劇場を経験しているチーム A メンバーは、どうも「お客さんに 1 人でも多く来て欲しい」というのが、身に染み付いているんじゃないかという気がする。劇場が毎回必ず満員になり、それどころか行列に長時間並ばないとチケットが買えないようになっている現状では、取り立てて個々の客を必死で呼び込む必要はないはずなのだが、しかし本音がどうでも、別に演技でも良いのだ。長い目で見れば、積極的に客をつかんで離さない、という姿勢こそが重要だと思う。

 もう 1 つは、K 推しの人なら誰のことかすぐ分かるだろうと思うのだが ( それぐらい知れ渡っているそうだ )、あるメンバーの場合、電話機がおかしいのか、電話機の使い方に慣れていないのか分からないが「もしもし、こんにちは」「こんにちは」などという挨拶をしただけの、10 秒から 15 秒くらいで回線が切れてしまうことが も の す ご く 多いのだという。私も何度か食らった(^_^;)。わざと切っているんじゃないかとも思ったのだが、それなら顔が見えたらすぐに切りそうなものだし、もしどうしてもテレビ電話が恐いとかいうことなら、そもそもあんまり出ないようにするとかいった手もあるわけで(笑)、10 秒ちょっとというのはいかにも不自然なタイミングだ。

 ちなみに前述の友人によると「俺もこの前 2 回即切りだったけど、3 回目は切れずに話せたよ」と言っていたので、やっぱりわざとではないらしい。そうすると、電話機の扱いに慣れていないか、電話機そのものがおかしいか、なのだが、どちらにしても、せっかく「つながった!」と喜んでいる客をガックリさせるのは、あんまり得策ではない。運悪く 1 回そういうことがあっても、2 回 3 回と続けば、たいていの客はもうかけなくなる。それでもかけ続けるような粘着系の厄介な客だけ残したいなら止めないけど(笑)、そうでなければ、改善策を考えた方が良いような気がする。

 ま、いろいろあっても、まだつながるだけチーム A よりは良いんだけど(笑)。チーム A はもうテレビ電話やってますって言えないくらいの状態じゃないかって気もするし。そんなわけで私もFOMA は解約しようかと思ったことが何度かあるのだが、12 月に 5 箇月半ぶりに中西さんにつながった時のように、たまーーーに奇跡が起きるから、なかなか踏ん切りがつかないんだよなあ(笑)。

共に過ごせる今この時を

2007-01-29 14:01:00 | Weblog
 1/28 は日曜だがチーム A 公演がない谷間ということで、良い機会なのでチーム K 公演をメールで申し込んでおいたら昼の部が当選したので、見に行った。個人的に K-3rd は結構好きなのだが、何だかんだとチーム A の方ばかり見に行ってしまい、結局、ゲネプロと初日を見て以来になってしまった。

 まあ今月はチーム K のメール抽選で外れまくり、チーム A が 7 回出して 2 回当たったのに、K はそれまで 7 回出して 1 回も当たっていなかった、というのもあるので、チーム K を避けていたというわけではなく、むしろチーム K から避けられていたというか(笑)。あと、めーたんが「MARIA」の代役に入ったので見に行きたいと思っているうちに、今度はそのめーたんが休んじゃってたりとか。いっそチーム A → B に助っ人に行った浦野さんに 1 曲だけピンチヒッターを頼んだらどうか、などという気もしつつ。

 で、昼公演を見終わって、確かにフォーメーションの中に穴はあるものの、残りのメンバーが頑張っていて、ステージが寂しい感じを受けなかったのは良かった、と思う。個々の曲やメンバーについての感想については、後で別に書く。

 私は昼公演だけの予定だったので帰ろうと思っていたのだが、その割に一応、夜のキャンセル待ち券をもらってあったりしたのは、これまで散々繰り返して来た後悔から学習した結果。で、昨日も昼公演が終わった後、知人に「せっかくなら夜公演も見て行け」と言われたので、今後は週末くらいしか来られないだろうから、見られるなら見ておこうか、と気まぐれを起こして秋葉原に残ったのだった。

 しかし。まさかそれで、今月 2 回目の「卒業発表」に立ち会ってしまうというのも、何かの因果だろうか。夜公演は特に変わった様子もなく進行したのだが、アンコール最後の曲「草原の奇跡」が終わり、横一列で手を握り合って「せーの」と下がった瞬間に、今井優さんが「ちょっと待って」 ( だったと思うが正確ではないかも ) と声を上げ、ステージ中央に歩み出て、3rd ステージ千秋楽での卒業を発表したのだった。

 折井さん卒業の衝撃もさめやらぬまま、こんなに短期間に続けての卒業発表というのは、何だか妙に不安になる。年長組に連鎖反応が起きはしないかと心配だ。ただ「後出しジャンケン」のような言い方になってしまって恐縮だが、FC ブログで、折井さん卒業についてチーム K でいち早くコメントした今井さんの書き込みは、確かに何か引っかかるものがあったことは事実だった。どちらにとってもちょうど大学 3 年の終わり ( 浪人や留年をしていなければの話だが ) 、一般的な大学生であれば、進路を決断すべき時期であることは間違いないだろう。今井さんが明るい表情で発表したこともあり、彼女にとって良い決断になることを祈りたい。

 ファンにとっても、千秋楽までまだ時間があり、数多くの公演があることは、救いになりそうだ。いろいろ事情があったのだろうとは思うが、折井さんの 1 週間前発表、もう平日ばかり数回しか公演が残っていないという状況は、確かに厳しいものがあった。突然の発表でパニック状態のまま卒業の日を迎えるのも、それはそれでドラマティックではあるが、公演でまだ会える今を大事に過ごしながら、心穏やかにその日を迎えるのも、とても良い卒業の形のような気がする。

あの人に似ている

2007-01-29 07:16:51 | Weblog
 一昨日の土曜に書いたまま、アップロードし忘れていたので、こちらから先に。昨日の件については、昼休みに無線 LAN スポットあたりから書き込む予定。

 とりあえず、今は千秋楽も過ぎてぼーっとしているので、私の昔話と馬鹿ネタを書いてみる。予め断っておくが、本当につまらない馬鹿話で、ほとんどの人にとって読む価値はないので、読んだ後で文句を言わないようにお願いしたい。ちなみに、エントリタイトルの「あの人に似ている」は、高倉健と裕木奈江のデュエット曲タイトルから。作詞・作曲がさだまさしと中島みゆきの合作で、さだは後に自身のアルバムで男歌の部分だけをセルフカバーし、さらに後に中島が自身のアルバムでさだとのデュエットでセルフカバーしている。さだバージョン以外は、男歌と女歌がそれぞれの内容で並行し、サビだけ一緒、という構成になっているのだが、男歌と女歌の歌詞の噛みあっていなさ加減が非常に素晴らしい(笑)。

 さて本題。今でこそ AKB48 にハマりまくっている私だが、その前は 10 年以上、アイドルに対して特段の興味は持っていなかった。それより前にしても、そんなに深くハマっていたわけではなかった。妙に濃い友人たちに恵まれていたせいで、原宿 RUIDO 時代の TPD を見ていたり、2 期生が入った頃の南青山少女歌劇団を見ていたり、そのメンバーの多数が所属していたダンススクールの発表会を見に行っていたりといったことはあるのだが、ただ「誰々ちゃん一推し」というのはほとんどなかった。

 そんな私だが、その昔、かなり深くハマっていたアイドルが 1 人だけいた。具体的に誰、というのは、ちょっと気恥ずかしいので言わない(笑)。1990 年にデビューして、あまり売れないまま引退したのだが、一部のコアなファンはついていた。CD はアルバム 5 枚を出したが、コンサートは 1 回しかできなかった。アイドルとしては 1992 年頃まで、その他の芸能活動も 1994 年くらいまでにはほとんど終わってしまっているのに、ファンクラブだけは 1997 年まで続いていたし、その後も何年か、いくつかの事務所に所属だけはしていて、最後は業界屈指の大手プロダクションと契約していた ( でもほとんど仕事はなかったと思う ) という、なかなか謎な人だった。

 その人が引退した後、私はアイドルにはほとんど興味を持たなかったのだが、それでもたまに書店やコンビニなどで、雑誌の表紙などを見て、アイドルを含む女性タレントに興味を持つことがないわけでもなかった。しかし、そういうことが何度か続くと、どうしても「自分の好み」というのが、露骨に分かってしまうのである。具体例を挙げると久保亜沙香さん、と言えば、分かる人は分かるだろう。ちなみにここで具体的に名前を挙げられるのは、結局私は久保亜沙香さんにハマらなかったから、なんだけれども、タイプとして言えば、私のストライクゾーンの真ん中にかなり近いことは間違いない ( 言うまでもないが、ど真ん中はかつてハマったアイドルだ )。

 で、久保亜沙香さんと言って分かる人なら気がつくと思うのだが、その路線からすると、私が今、中西さん一推しなのは、どう考えてもつじつまが合わないのである。実際、最初の 1 箇月くらい、私が中西さんにあまり興味がなかった(^_^;)ことは、このブログでも何度か書いた通りだ。今ですら、メンバーのプロフィール写真などを見比べて、たまに「どーして中西さんにハマったのかな」と不思議に思う瞬間があるくらいだ。まあ、中西さんにハマった理由は、これも再三言って来たように、ステージ上でのパフォーマンスにあったわけで、私としては、似たようなルックスの子ばかり気になってしまうという過去の呪縛(笑)から逃れたということなのかなと思ってもいたのだ。

 しかし。最近になって、ぜーんぜん別の意味で、私がかつて唯一ハマった人と、中西さんの共通点が見えて来た、ような気がするのだ。1 つは「並外れて家族好き」という点で、まあ幸せな家庭で育てられて来たということではあると思うんだが、その度合いの著しさが、妙に重なって見えることがあるのだ。加えて先日の FC ブログでは、お風呂に 1 日何回も入ると書いてあったのだが、これも昔ハマったアイドルが同じことを言っていたもので、私にとっては激しく既視感を覚えたのだった。単なる偶然でしかないことを 2 つ並べても、それがどうということはないはずなのだが、妄想というのは連鎖するもので、そう言えば「すごく良い子なんだけど、芸能界で生きて行くには、ちょっとまじめ過ぎて、線が細くないか」と心配になるあたりも似ている…などと思い始めてしまうのだった。

 それについては、私の友人が「里菜ちゃんはかわいいけど、今のままじゃ、あの子が好きな松浦亜弥には絶対になれないよね」と表現したことがある。その理由は「松浦亜弥みたいな、いつでも私が一番!と言って前に出て来る図々しいほどの強気さが、里菜ちゃんにはないから」ということだそうで、残念ながら私も基本的に同意見だ。まじめで一生懸命、は良いことだ。自分の力を冷静に見極め、おごらないのも大切なことだ。だが、やるべきことをひたすらやってさえいれば、周りの人が自動的に評価してくれる、というのは、ちょっと違うように思う。いや、中西さんがそう思っているかどうかは分からないけれど、ただ、もうちょっと自己アピールを押し出しても良いような気がするのだ。

 芸能、という言葉の通り、自分自身の芸とか能力とかを売って生きて行く以上は、それなりにセルフプロモーションというものも必要なはずだ。自分の強みはこれです、ここを見てください、と打ち出していく積極性も、これからは必要になって来るのではないか。もちろん他人の足を引っ張ったり、不当に蹴落としたりするような真似は、心の貧しい人のすることであって、そんなことをすべきではない。と言うか、改めて言わなくても中西さんはしないだろうけれど(笑)。だが一方、いくら仲良しのメンバーといえども、ステージの上ではライバルでもある、という心構えは、きちんと持っていて良い。チーム A の中で、あるいは AKB48 の中で埋没してしまうことのないよう、少なくとも自分から一歩身を引いてしまうことはないようにして欲しいと思う。

ありがとう、共に過ごした日々に

2007-01-26 08:37:37 | Weblog
 先に謝っておくがレポート的な内容はない。昨夜劇場に行けず、現場の雰囲気を少しでも知りたいからと、こんな辺境の ( そして偏狭な ) ブログまで読んでくださっている方には、ひたすら申し訳ないのだが、たぶんこれを読んでも「てめーのぐだぐだした感傷はどうでも良いから、当日のレポ書けよ!」といった気分にしかならないと思う。

 前夜から 25 日の朝方まで、書けない手紙に悩んだ。卒業する折井さんに、そしてチーム B に異動する浦野さん、平嶋さん、渡邊さんに、それぞれ伝えたい気持ちがあったのだけれど、今さら私がその 4 人に手紙を書くのはどうにもインチキ臭い気がして、とうとう書けなかった。それとは別に、朝になって一推しの人には手紙を書いたのだけれど、寝不足頭でぼーっとしていたせいか、部屋を出る時に置き忘れて来てしまう。

 この日のチケットは、メール申し込みによる完全抽選制だったが、幸いなことに私は当選していた。開演より少し遅れて着く予定だったのだが、何とかやり繰りして、キャンセル待ち入場のあたりで劇場着。立ち見の後ろの方から、どうにかステージを垣間見る。3rd はこのあたりで見ることが多かったなあ。セットリストが変わるごとに「あの頃は良くここで見た」みたいな些細なことが、小さな思い出になって行くのを感じる。

 メンバーは全身に気力が漲り、動きの 1 つ 1 つに思いがこめられていた。すばらしいステージングだったと思う。3rd ステージは 5 箇月のロングランになったが、当初の「こなれていない感じ」を予想以上に早く克服し、それ以降もほとんどのメンバーが、地味ながら個々のパフォーマンスのクオリティを上げ続けて来た。その集大成として、そしてまた「20 人のチーム A」の集大成として、充実したステージングを見せてくれた。

 各曲のそれぞれに思いはあれど、私にとっては、劇場で聴く最後の「ライダー」は万感胸に迫るものがあった。本当はあの曲を聴くのは毎回、少し辛かった。最初のうちは何度も泣いたし、その後、笑顔で聴こうと思い決めて以降も、ちょっと油断すると、うっかり落涙することしばしばだった。私に比べたら、はるかに彼と親しかった何人かの友人たちは、もっとずっと複雑な思いを抱えながら、あの曲を聴き続けて来たと言っていた。

 でも、ユニットメンバーが明るく歌い続けてくれたことが、私たちを少しずつ癒してくれた。以前、なっちゃんが MC でわずかに明かしてくれたように、ユニットメンバーは皆泣きながらレッスンし、それを見ている他のメンバーもまた、皆で泣いていたという。しかしステージでは、ユニットメンバーはずっと笑顔だった。そのおかげで私たちは、悲しみから目を背けるのでなく、忘れるのでなく、幾度となく真正面から向き合いながら、それを受容し、そしてゆっくりと浄化していくことができた。

 今はただ、ありがとうと言いたい。彼と共に過ごした日々に。彼を永遠の物語にしてくれた人たちに。そして、その人たちと共に過ごした日々に。本当にありがとう。

 そしてステージは後半戦に。「夏が行っちゃった」どころか、劇場の外では秋も行っちゃって冬になっているというのに、毎回その時だけは、劇場の中に夏の終わりの風が吹いた。みんなの表現力が上がって来たからこそ錯覚できるその瞬間が好きだった。曲の最後で 20 人が夏の終わりを見送るように見上げる視線が好きだった。

 やがて本編最後の曲「誰かのために」へ。清らかに歌い上げる彼女たちの若さの輝きをまぶしく見つめながら、いつも自分に問い続けた。生きていることの素晴らしさ。誰かと共にあることの大切さ。命ある者として、自分に何ができるだろう。誰かのために、私は何をすべきだろう。残された時間は、どれだけあるのだろうかと。

 アンコール前、おそらく最後のチーム A 応援歌をファンが合唱。これは「20 人のチーム A」とともに封印されるべきものだろう。そしてアンコール曲が始まる。楽しいメドレーの中で、しかし確実に「20 人のチーム A」が終わる「その時」が近付いているのを感じる。「涙売りの少女」がカットされたのは少し残念だった。いつも通りの千秋楽をやり遂げてこその卒業であって欲しかった気がする。

 メンバー 1 人 1 人と折井さんの会話は、それぞれの思いを痛切に反映していた。辛い思いを抱えた時に、気付いてくれた人。傍にいて、話を聞いてくれた人。励まして、一緒に頑張ろうと言ってくれた人。甘えないようにしていたけれど、でも最後の最後には頼れると思わせてくれた人。程度の差はあれ、みんながあゆ姉に支えられていたのだ。その「あゆ姉」が、「みんなのお姉さん」が、チーム A からいなくなる。AKB48 を離れて、自分だけの道を歩みだす。もう会えないわけでもなく、友達でいられなくなるわけでもない。しかし、あまりにも身近にいた大きな存在を「失う」一面があることは間違いない。それぞれにとっての、別れの重さ。

 そして忘れてはいけないが、浦野さん、渡邊さん、平嶋さんについても、いわばチーム A から転校していくような、小さな別れだったのだ。ガラガラの劇場とカフェから始まった 21 人の物語は、こうして少しずつではあるけれど、次第に枝分かれして行こうとしている。

 劇場を出た後、私は何だか一区切りついた気分になっていた。「20 人のチーム A」を見届けた、と思えた。もちろん物語はまだ序盤の章を終えたに過ぎず、次章以降も目まぐるしいほどの展開をするのだろう。私もその奔流の中に身を置き、変わらず応援し続けて行くつもりではいる。しかしとりあえず、今この時点での気持ちとしては、ほっと一息をついて、ありがとう、と言っておきたい。卒業した折井さんに。異動する 3 人に。そして「20 人のチーム A」と共に過ごした日々に。心から、どうもありがとう。それぞれに、それぞれの幸あれと願いつつ。

12/9、1周年記念ライブとチームB候補生お披露目について

2007-01-23 02:03:37 | Weblog
 12/9(土)は、通常の昼夜 2 公演 ( ただし昼公演は繰り上げて 12:00 から) の間に、UDX でのアニバーサリーライブがあった。私はその日、私事で通常公演チケットを買いに行けず、昼・夜公演ともパス。UDX でのライブも、DoCoMo サイトでの抽選に外れ、朝も並びに行けなかったので、後ろから。15:00 スタートのところ、15:10 に遅れて着いたのだが、ちょうど始まるところだったのはラッキーだった。

 ライブは前半がチーム K、間にチーム B 候補生のお披露目を挟んで、後半がチーム A。チーム K、A とも、確か 6、7 曲ずつあったような気がするので、無料イベントとしては贅沢過ぎ(笑)。実を言うと、全体の時間があんなに長いと思っていなかったため、チーム K の曲がずっと続いた時には「ああ、さすがにチーム A は通常公演もあるから、最後に 2、3 曲だけなのかな」などと思い、しかし本音を言えば「今日はチーム A の記念日なのに、K 主体のステージってのもどうなのよ」などと思ってしまっていたのだった。だが、ふたを開けてみればチーム A もほぼ同じくらいの曲数に。うれしいけれど、その後すぐに夜公演だったチーム A メンバーの体力が続くのか、ちょっと心配になったほどだった。

 ライブそのものの出来については、一番後ろの方から見ていたのと、それくらい後ろになってしまうと、じっくり見るよりは大声でコールしたり跳んだりの方に重点を置いてしまうので、コメントできるほど良く見られていない(笑)。ただ率直に言うと、大きなステージに乗って見映えがしたのは、やはりチーム A の方だった、かなあ。またこういうことを書くと「それはチーム A 推しだから贔屓目だろ」って言われるんだろうけれど。まあ、1 周年記念というのが、チーム A にとってそうだったのであって、チーム K にとってはモチベーションが上がる要因でなかった、というのもあるのかな。

 チーム B については、あまり良く見えなかったというのもあるけれど、特にピンと来る子はいなかった。有り体に言うと、さすがに AKB48 がメジャーデビューまでした後に入って来る人たちなのだから、もうちょっと即戦力っぽいというのか、一目でスター候補と分かるような逸材がいても良さそうな気がしたのだが、「私の」印象としては、今一つパッとしない感じだった。ただ何人かについては、客あしらいを心得ているな、と感じた人もいたし、経験はまったくなさそうだけれどおもしろそうな存在感の子もいた。ただ、実際にレッスンを経て何人残るのかという問題もあるし、私としては劇場デビューしてから見極めたいということで、判断は保留。

 夜公演はチケットがなかったので、カフェで見ようとしていたら、ちょうどご飯を食べに行こうと誘われ、「誕生日の夜」が終わったあたりで劇場を後にしたのだった。

 ここからは、後出しじゃんけんのようになってしまうが、その後の情報も含めて、このエントリを掲載する 1/23 現在の感想を。12/9 の直後は、Web で候補生の名前で検索をかけると、結構いろいろなものが見つかってしまったらしい。今時の若い子なら、ブログなどでプライベートなことを書いていたりするのも珍しくないわけで ( それってすごく危ないことなんだよ、と教えていない学校教育がお粗末なんだが、それはさておき )、それまで普通の女の子として暮らしていれば、そういうものがボロボロ出て来てしまうのは仕方のないところだろう。

 また、オーディションには 20 人受かったという話だったが、あの日、候補生として発表されたのは 18 人。12/9 の時点でも「候補生のうちに発表しちゃって大丈夫なのかな」という危惧はちょっとあったのだが、案の定というのか、その後脱落者が続いて、14 人にまでなってしまったという。最近では、カフェや出待ちエリアでのファンどうしの噂では「その後さらに 1 人減って、今は 13 人らしい」という話が信じられているようだ ( 情報の出所や真偽のほどは不明 )。

 候補生とは言え、PARTY 制服を着てステージに登場し、名乗って、写真なども撮られた人は、実際には劇場デビューしなくとも、今後、別の芸能活動をする際に「あの AKB48 に合格した」ということが主張できてしまう。または、本人が主張しなくとも、周囲がそういう認知の仕方をするだろう。AKB48 がもうちょっと売れて来れば、そのブランド力も大きくなるから、悪い言い方をすれば、劇場デビューもしていない人が AKB48 ブランドを利用できてしまうことになるだろう。私としては、それって何かイヤだなあ、という気がする。

 事務所としては、1 周年記念という大事なステージだからこそ、3 チームが勢揃いするところをファンにいち早く見せたい…というサービス精神だったんだろうと思うけれど、結果論として言うと、ちょっと裏目に出てしまったのかも知れない。私の個人的な考え方では、やっぱり劇場デビューで初めてのお披露目、というのが、本当の意味で AKB48 らしいやり方なんじゃないかという気がする。その間に、これからアイドルになるための心構えとか、特にプライベートを明かすことの危険なんかも教えつつ、それまでにネット上に置いていたものを消させたり、それが検索エンジンのキャッシュからも消えるだけの時間を稼いだり必要もあるのかなと。

12/8、劇場1周年記念日について

2007-01-22 23:54:52 | Weblog
 前にも書いたが、昨年 12 月のイベントについては、メモや書きかけの文章が、そこそこあったりする。そういうのをいつまでも「ああ、あれ書き上げないとなあ」とか思いながらためておくのも、どうも精神衛生上良くない。しかし、あんまり手をかけている時間もないので、そこそこ文章になっているものはとりあえずざっくりとまとめて、掲載していくことにした。メモ程度のものは掲載しないか、あえて追記せずにメモのまま掲載するか、まだ決めていない。いずれにしても、イベントの内容などの事実経過は、他のサイトなどにレポートが上がっていると思うし、またすでに過去の話でもあり、今さら語るべきことでもないと思うので、ごく簡単に。

 12/8(金)は劇場 1 周年記念日だった。AKB48 にとっての記念日だからということと、記念日ゆえの「何か」を期待する向きも含めて、当然ながら混雑が予想された。が、通常の並びではなく、並ぶ場所を朝 9 時「以降」に発表するという仕組みだった。そのため、ファンはドンキ裏に何となくたむろしているという状況になっていた。実は 9:00 の段階では、意外にも 120 人程度 ( 目測 ) しか人がおらず、「この人数だけで確定にしちゃえば混乱しないで済むのに」という声は出ていた。

 余談だが、この日のドンキ裏には、資材を積んだトラックなどが何台も停車していた。一方、それを運転していた作業服姿の人たちも、たむろしているファンのことが気になる様子。私が少し離れたところにいたため「あの人たちって何を待ってるんですか?」と聞かれたので、AKB48 というグループの…という話をしたら、その人たちも「ああ、俺たちの仕事のあれじゃないか」という反応。翌日の UDX でのライブのために、会場設営をする人たちだったそうだ。思わず「よろしくお願いします、って私が言うことでもないんですが(笑)」と妙な挨拶をしてしまう。

 話を戻して、9:30 に並びの場所が発表され、その中に「走ったり・押し合ったりする行為はお止め下さい」の文言はあったものの、当然ながらそれが通用するはずもなく、結局、予想通りの「大運動会」となって、一部で将棋倒し状態も発生した。実は私はそのすぐ後ろにいて、私自身は倒れはしなかったが、押しくらの中でかなり危ないことを身をもって体験した。

 その後、公式ブログで、行列を作らないよう警察から指示があったとの事情説明とお詫びがあり、その後の千秋楽や初日などのイベント日については完全抽選制にするとの発表があった。まあそういう事情なら仕方がなかったのだろうし、イベント日の完全抽選制は落ち着くべきところに落ち着いたということだろう。

 なお、大運動会の後、中央通り側に一時的に並んだ時に、怪我をして救急車で搬送されるということが起きた。これも私は比較的近くにいたので事実経過を見ていたが、ガードレールの 2 本の平行な棒に腰をかけようとしたら、実はその場所は 1 本なくなっているところだったために、座ろうとした姿勢のまま誤って後ろ向きにずり落ちたということらしい。その人と話していた人が助け起こし、周囲のファンが何人か助けに行っていたようだ。頭から出血して服に血がついていたが、普通に話も出来ていたようで、救急車で搬送されたものの、夜には劇場にも来ていたようだ。

 怪我人が出たことを「大運動会」のせいだと言う人もいたようだが、さすがにそれは原因を押し付け過ぎだろうと「私は」思った。並びの中で発生したとは事実だけれど、ガードレールに座るなとか、座るなら 2 本のところにしましょうってなことまで事務所がファンに言うわけにもいくまい。

 さて夜の公演の話だが、記念日ということで、劇場内は風船などで飾り付けられていた。残念ながら私はあまり抽選順が良くなかったのだが、予感があって、下手お立ち台へ。公演は一部で予想されていたように、「PARTY が始まるよ」セットリストだった。実は私もそれを予想して、下手に行ったのだった。私にとって PARTY 公演は、もちろん最初はセンターで座って見ていたはずなのだが、お客さんが増えて混雑して来るとともに、だんだん下手立ち見の方に逃げて行った…という思い出があるので。

 ちなみに、この日が PARTY 公演であることは、は開幕前の場内案内、通称「陰アナ」で言ったので分かったのだが、7 月のリバイバルがそうだったように、幕が開いたら PARTY 公演だった…というのも悪くないと思うんだけどな。なお、配役は最初 ( シャッフル前 ) の通りで、「星の温度」の宇佐美さんパートには、平嶋さんが入っていた。

 久しぶりの PARTY 公演は懐かしく、またメンバーの成長がうかがえるものでもあったと思う。メンバーの髪型や、MC で言うキャッチフレーズのようなものも、概ね当時を再現したものになっていた。個人的には、7 月に PARTY 公演をリバイバルした際 http://blog.goo.ne.jp/akb48fan/e/009555edfbace5dcae51018ecb04fc8f は、ちょっと辛い思いがあって、どうしても感傷的になりがちだったのだが、今回はそういうこともなく、フラットに見て、楽しめた。

 サプライズは夏まゆみ先生が登場し、メンバーに一輪ずつのカーネーションを手渡し。夏先生からのコメントがあり、その後、メンバーと一緒に『Dear My Teacher』を踊る。ただし夏先生は上手側の端で、1 番だけでハケてしまった。下手お立ち台からはほとんど見えず、残念。

 終演後、8 階から降りるところで、メンバー手書きのお手紙を 1 人 1 通ずつ、戸賀崎さん・野寺さんから受け取る。私は峯岸さんのお手紙だった。その後、ドンキ裏の通称出待ちスペースでは活発に交換が繰り広げられていた。

 とりあえずこんなところで。

コメントにまとめてお返事しました

2007-01-21 17:02:53 | Weblog
 かれこれ 2 箇月ほど、まったくコメントにお返事をしておらず、大変失礼しました。今日、一気にお返事を書きました(^_^;)。あまりにもため過ぎてしまっていたので、「最新のコメント」欄の 10 件を越えてしまいましたので、ここで各エントリへのリンクを並べておきます。

衝撃の一夜が明けて~もしくは、実力主義の集団におけるリーダー論
http://blog.goo.ne.jp/akb48fan/e/e69e0876ae07d5089b89aeaf76213c68

コンサートツアーに向けての妄想・その1
http://blog.goo.ne.jp/akb48fan/e/2718be0d5ea6703a508f3b9ec9b2408b

1/5(金)FCイベントかくし芸大会夜の部
http://blog.goo.ne.jp/akb48fan/e/9c4306dc31c0b79b512686ea14b98beb

激動の1年の幕開け
http://blog.goo.ne.jp/akb48fan/e/0d059c31d676827ce4b375992f4043fd

AKB48とともに過ぎた1年だった
http://blog.goo.ne.jp/akb48fan/e/cd257f3f184cc98176a6344af61e4796

最近のチームAと中西さんについて
http://blog.goo.ne.jp/akb48fan/e/5bce3cdf0d6081fbf18b930d21aa751d

ゴングショーの感想
http://blog.goo.ne.jp/akb48fan/e/0330c3c095e56cba37463ee0da934559

最近の雑感をつらつらと
http://blog.goo.ne.jp/akb48fan/e/96787bf19649820442ff3a23dd1fc272

K-3rd に向けての妄想・その2
http://blog.goo.ne.jp/akb48fan/e/c84df3f6544398ea8c5bd4df25c4f500

青年館コンサートの感想・その3
http://blog.goo.ne.jp/akb48fan/e/26d8576ee01bd0829634aa8fdcf958ef

劇場にはほどほどに通っている
http://blog.goo.ne.jp/akb48fan/e/2e9c39fd6393b37da04addc6f0892198

衝撃の一夜が明けて~もしくは、実力主義の集団におけるリーダー論

2007-01-20 12:59:07 | Weblog
 1/19(金)夜公演で、折井あゆみさんが、1/25 の A-3rd 千秋楽を以って卒業すると発表した。その際の発言は公式ブログに掲載 http://ameblo.jp/akihabara48/entry-10023789493.html されている。私も現場で聞いていたが、ほぼ正確に言葉通り再現されていると思う。

 いつかはみんな、ここから卒業していく。それは分かっている。公式ブログでもコメントされているし、このブログでも以前から書いて来た http://blog.goo.ne.jp/akb48fan/e/4f086e0892af2d57210357b9972ea357 けれど、AKB48 はもともと、それぞれの夢に近付くための場所であり、通過点ではあってもゴールではない、はずだ。だから別れを悲しまずに、折井さんが自分で選んだ道へ、新しい一歩を踏み出すことを、笑顔で祝福してあげたいと思う。

 …とは思うけれど、正直に言って、やっぱりショックは大きい。悲しい気持ちも少しあるけれど、それだけじゃない。失うことになると分かった時に、改めて気付く存在感の大きさ、といったようなものだろうか。念のために書いておくけれど、以下の話はあくまでも「私が」こう思った、という妄想話ということで。

 AKB48 はもともと、メンバーはお互いにライバルでもあるはずだ。それにも関わらず、折井さんが「みんなのお姉さん」として、チーム A メンバー全員の精神的な支柱になって来たことは、チーム A のファンなら誰もが知っている。いや、メンバーだけではなく、私たちファンにとってすら、どこか「みんなのお姉さん」的な安心感を与えてくれる存在だった。もしメンバーの誰かが ( 特に自分の一推しの子が ) 何かで困ったり悩んだりすることがあったとしても、きっとあゆ姉がフォローしてくれる、あゆ姉なら何とかしてくれる、といったような勝手な期待を寄せていた部分があった。

 一方で、そういうチームリーダーとしての貢献に対して、公演でのポジションや CD への選抜などで報いられることはなかった、ように見える。それ自体は、全国区アイドルを目指すという、エンターテインメントビジネスとしてのシビアな目標のもとでは仕方のないことだと「私は」思う。ただ、周囲からリーダーとしての役割を期待され、おそらくご本人もその自覚を持っていた折井さんにとっては、かなり苦しい立場になって行ったのではないかとも思うのだ。

 以下は一般論、または私の過去の経験に基づく話だが、実力主義の集団の中でリーダーであり続けるためには、オンリーワンのトップではなくとも、しかし少なくとも全体の中でトップクラスには位置し続ける必要がある。リーダーには、いざという時に他の構成員に言うことを聞かせられるだけの威光ないし威厳が必要で、最低限そのポジションを維持していないと、リーダーをなめてかかり、統率に従わない人間が出て来るからだ。加えて言うと、リーダーは中立かつ公正で、言動も模範的でなければならないため、わがままなど到底言えないし、弱音も毒もうかつに吐けない。さらに、他の構成員と同じだけの負荷に加えて、リーダーとしての心労まで追加されるのに、それを理解し共有してくれる人はほとんどいない状況に陥り、愚痴すらなかなか言えなくなる。こんな風に、実力主義の集団でリーダーであり続けるというのは、ものすごく大変なことなのだ。

 私事に話がそれて申し訳ないけれど、そういうのって本当に辛くて大変なことなんだよ。私は 20 代はじめから 10 年くらい、同世代の仲間を引っ張って仕事していたけれど、大の男が何度も布団かぶって大泣きしたものだった。30 代になって、別件 ( こっちは仕事じゃないが ) で同様の立場になった時は、さすがにその歳だし、経験もあるしで、自分のメンタル面は何とかやり繰りできたけれど、ただその時には若い人たちに負けずに、何年間もトップクラスの実力を維持することがとってもとっても大変だった。

 話を AKB48 に戻すが、折井さんがリーダーとして頼られる一方で、それに見合うポジションを獲得できていなかったことは、たぶん二重に苦しかったと思う。それでもファンに対してはそういう陰を全く見せず、日々の公演を明るく、一生懸命に務め、そして良くメンバーを支えてくれたと思う。本当に素晴らしいリーダーだった。心からありがとうと言いたい。その折井さんを失うことがどれほど大きいことか、私たちはこれから痛切に知ることになるのだと思う。だが折井さんには、チーム A のリーダーという重荷を下ろして、どうか軽やかに、自分の新しい可能性へと駆け出して行って欲しい。

コンサートツアーに向けての妄想・その1

2007-01-19 12:46:21 | Weblog
 唐突に思いついたので、コンサートツアーについての妄想を書いてみる。今のところ「その 2」の予定はないけれど、また何か思いつかないとも限らないので、一応「その 1」ということで。

 今回のコンサートは東京と大阪では各 2 回だが、名古屋と福岡では各 1 回だ。日本青年館コンサートでは「オリジナルバージョン」と「シャッフルバージョン」の 2 種類があったが、名古屋と福岡ではどちらかしかできない。シャッフルだけということはあり得ないだろうから、もちろん部分的なシャッフルはあるにせよ、スタンダードなバージョンになるだろう。

 だがしかし。どーーーせ AKB48 は、予想を裏切るナニカを仕掛けて来るに違いないのである(笑)。で、どんなことをやって来るだろう、それ以前に、そもそも何をやったら面白いだろうか、と考えてみたら、1 曲か 2 曲で良いから「それぞれの都市でしかやらないバージョン」をやれば良いんじゃないか、という妄想に至ったのだった。

 つまり、途中の 1、2 曲だけ、大阪バージョン、名古屋バージョン、福岡バージョンがあるという具合だ。もちろん東京ではスタンダードなバージョンをやるから、都合 4 種。東京と大阪は 1 日目と 2 日目で違えても良いから、場合によっては 6 種。これだけ違う種類をやるとなると、さすがに 2 曲くらいが限界というのもあるだろうし。

 地方ファンの中には、秋葉原は遠いから行きたくてもそうそう行けない、俺にとっては「会いに行ける」アイドルじゃないよ、といった不満を持っている人もいるだろう。しかしこういうスペシャルバージョンが入れば「自分たちのための」コンサートだということが実感できるのではないか。

 そうして地元ファンは「うわー、誰それがあの曲やったのかっ!見たかったけど、そうそう遠征も行けなかったしなあ」とボヤく関東組に向かって「見たければ頑張って来れば良かっただけじゃん?」と勝ち誇ったように(笑)言い放てば良いのである。まあ、そんなことをボヤくのは私のようなヌルいファンであって、コアなファンだったら 4 都市くらいのツアーなら制覇していそうな気もするのだが(^_^;)。

 言うまでもないが、その「スペシャルバージョン」演目には、必ず「ご当地メンバー」をあてることになるだろう。そうすれば、メンバーやその家族も、地元の親戚や友人知人に「ぜひ見に来てください」と言って動員しやすいというものである(笑)。大相撲だって九州場所などではご当地力士への声援は大きいというし、地方興行ってそういうものだよな、と。

 たとえば福岡なら篠田さんを筆頭に、梅田さん、松原さんや、九州つながりで大分の中西さんも入ると良いだろう。余談だが松原さんは福岡出身と言っているが、松原さん推しの人に聞いたところによると、AKB48 に入る直前まで福岡にいたということではないらしい。まあでも出身として本人が名乗っているなら九州組に入れて良いのではないか。そして、もし この 4 人でも人数が足りないようなら「親が九州出身 ( 祖父母や親戚が在住 ) 」といった繋がりまで含めても良いかも知れない。

 ほか、大阪なら増田さん、渡邊さんのほか、かつて大阪に住んでいたことがあるという板野さんとか。名古屋はもちろん高田さんで、ほかに静岡の佐藤(由)さん、長野の折井さんなども中京圏ということで。静岡や長野は県内のどこかによって、ともすると東京に出る方が便利だったりもするけど、まあそこはそれ。

 というわけで、私は春のツアーは東京のみの予定だが、きっと後で、東京以外のコンサートも見に行きたかった…と思うことになるんだろうなぁ(^_^;)。まあさすがに遠征は諸事情あって無理なので、後悔はしないと思うけれど。

重荷を下ろせた気分

2007-01-09 06:24:52 | Weblog
 1/8(月祝)に、ファンクラブ ( FC ) イベントでドラマ完成披露試写会があった。私は夜の部に参加して来た。ドラマ自体は、あまりにも内輪受けで悪ノリの馬鹿馬鹿しいもの。しかし私にとってはものすごく楽しく、笑いっぱなしだった。酒飲みながらの馬鹿話で「こんなのやったら面白いよね」とか言っている内容を、本当にやっちゃうような遊び心は好きだなあ。もちろん TPO ってのは大事なんだが、正月だし FC 限定だし無料だし、こういうのも良いよね、ってことで。強いて言えば、これが新春一発目だったらなお良かったかも。

 あと、ドラマ完成披露試写会っていうから、てっきりもっと重要なことなのかと思って期待していたのは事実なんで、そういうんじゃなく軽いノリのものですよ、っていう告知が、上映直前に言うだけでなく、募集時にあった方が良かったのかなと。あんまりネタバレでも困るから「チーム A メンバー総出演、AKB48 自主制作のお楽しみドラマです。新春の初笑いをご一緒に!」くらいの言い方で。しかし、くそいそがしい ( であろう ) 年末にわざわざこんなの作ったり、有料の公演をやらずに客を無料招待して見せちゃったりっていうあたりの遊び方も、私は好きだなあ。

 ドラマの内容は、タイトルの「戸賀崎殺人事件~tgskイラネ~」という通り、劇場で戸賀崎氏が殺され、劇場内部での犯行と思われるため、その犯人を探す、というもの。実際、こんな風にまともに書くのもはばかられるくらいふざけた話なんだけどね(^_^;)。脚本には劇場ネタ、そして 2 ちゃんねるの AKB48 スレッドネタ満載。特に心ないファンから無神経に投げつけられる暴言の数々を好んで取り入れて自虐ネタにしているので、頭カラッポで見てガハハと馬鹿笑いするしかない。ちなみに私にとって一番ツボにハマった台詞は、成田さんの「宇佐美?」だった(笑)。21 人って聞いてその名前が出て来るのは古い人間だけで、今のファンはもう知らないんじゃないかと。

 メンバーが楽しみながらも真面目に演じてくれているのは良いところなんだが、何しろ馬鹿笑いし続けになってしまうので、メンバーの演技の良し悪しをどうこう言えるほど見ていられなかった(^_^;)。ただその中では「劇場でのキャラ」と「別のキャラ」とを演じ分けた浦野さん、渡邊さんが目立っていたかな。後の話になるが、この 2 人には演技賞か何かが与えられていたようで、納得。さらに助演女優賞が大島さん、主演女優賞が峯岸さんとなっていたが、私の目にはほとんど「劇場でのキャラ」のままだった気がするし、台詞の多さで決まったのかなという感じ。

 しかしドラマの終わり間際、バックで流れ始めた曲を聞いて、全身が総毛立つような思いがした。この声は…そして、この聞いたことのない曲と歌詞は…しかしこの楽曲の完成度は…もしかしたら。もしかしたら。もうその歌を聴き取ることに全力を注いでしまって、ラストシーンで三島さんが振り返って言う「高速で流せよ!」という決め台詞にも、ほとんど笑う余裕がなかった。そしてその曲の中で始まるエンドロールを、祈るような気持ちで見つめる。主題歌「AKB48」が出た…そして。

   挿入歌「ガンバレ!」
     作詞: 秋元康
     作曲: 星野みちる
     歌 : 星野みちる

思わず拍手が出た。そうだ、これを待っていたんだと。

 私の悪い癖で、あまりにも自意識過剰なことは分かっているつもりだが、A-2nd 千秋楽で星野さんが語った、一度は AKB48 を辞めるとスタッフに申し出たほど思い詰めていた、という件については、以前も書いた http://blog.goo.ne.jp/akb48fan/e/e2457c297140a6aa77b635a9d44778ac ように、私にとってもズシンと来るものがあった。星野さんが思い止まって AKB48 に残ってくれたことは良かったのだけれど、私の中ではずっと重い気持ちが残っていた。

 その一方で、思い止まった理由の中に、このエントリ http://blog.goo.ne.jp/akb48fan/e/faa49c9ef48a4e3c3848bb2e25aa07d8 で私が妄想していた「星野みちるさんの作曲者としての起用」に近いことが述べられていたのは、私にとっても希望の光だった。もしそれが実現すれば、星野さんにとってはもちろん、AKB48 というプロジェクト全体にとっても、ものすごく意義を持つことになるのだ。当面の目標としては全員がアイドルを目指しつつも、しかしその中で「自作曲を持つ ( 歌う ) アイドル」という、これまでのアイドルとは違った可能性を提示することができるからだ ( 注:従来のアイドルでも作詞や作曲をする人がいなかったわけではないが、そのほとんどはデビュー前の習作か、またはメジャーで相当の実績を積んだ後での展開だったと思うので )。

 ところが、その後半年近く、この件はずっと沙汰やみになっていた。本当に星野さんの楽曲が採用されることがあるんだろうか、それだけのクオリティの曲を作れていないんじゃないか、いやそもそもいそがしくて曲なんて作れてないのかも…などなど、いつも心のどこかに引っかかっていた。K-3rd にも星野さんの楽曲はなかった。もしかしたらあれは空手形だったんだろうか、もし A-4th にもなかったら、もう先にもないと思わなくちゃいけないんだろうな…。そんな風に思いかけていた矢先だったのだ。

 改めてピアノ弾き語りで歌われた「ガンバレ!」を聴きながら、その晴れがましい星野さんの表情を見ながら、私は目頭が熱くなってしまった。うれしかった。そして、良い曲だった。泣くほどじゃないけど、ちょっと涙が出た。私としても、ずっと心の中で抱えていた重荷を下ろせたようで、ほっとした。

 ただ正直に言えば、単独で聴くには良い曲なんだが、あの曲調だと、チーム A にせよチーム K にせよ「今の AKB48 の劇場公演に」取り入れるのは、ちょっと難しいのかなと思ったのは事実。もちろんセットリストの中にスローバラードが入るところはあるのだけれど、それは特に「聴かせどころ」になることもあり、単独の曲として優れていることに加えて、他の要素もいろいろ考えなければならないはずなので。そういう意味でも、こういう機会に挿入歌として使われたのは、実験的な意味合いとして良かったのだと思う。

 だが、この曲が、この日のこの機会だけで封印され、その後は年に数回の特別な機会にしか聴けないような「幻の曲」になってしまうのは、あまりにも惜しい。ドラマとか映画のエンディング曲として使えるクオリティは十分にあるし、前述のような「AKB48 にはこういう子もいて、こういう可能性もある」ということを外向きに提示していく上でも、ぜひこの曲に日の目を見せて欲しいと思う。そして星野さんにはこの 1 曲で満足することなく、さらに良い楽曲を作って、また次の実績を積み上げるための努力を続けて欲しい。また話がちょっとそれるが、先日のかくし芸大会で自作曲の弾き語りをやった今井優さんには、これを聞いて、ぜひとも「それなら私も」という意欲を持って欲しいところ。

 なお、FC イベントに話を戻すと、星野さんの歌の後、昼の部で発表されたという演技賞、助演・主演女優賞が前述の通りに読み上げられ、そして男優(笑)部門が発表に。演技賞が野寺さん、助演男優賞が HGSS 石谷さん。石谷さんはドラマの中でも、この発表の時にも結構楽しそうだった(笑)。主演男優賞は三島さんだったが、お仕事で鹿島(?)まで行っているということで、メールで送られて来たという「受賞の喜び」を戸賀崎さんが代読。人柄なのか狙ってなのか、大真面目なコメントだった。

 さらにその後、ファンから秋元先生やメンバーへの質疑応答があった。後であちこちのファンブログを読んだら、昼の部は大変なことになっていたらしいが、夜の部は穏健な範囲で、しかしいくつかは重要な質問も出ていたと思う。私は小嶋さんに「本当はおじさんと本芸の人とではどっちが良いと思いますか?」とか、中西さんに「本当にお弁当の残りをもらって帰ったことはありますか?」とかいった、ドラマの内容を受けたおバカな質問をしようかと思ったんだが、そういう雰囲気でもなかったので自粛。この質疑応答は、これまでファンの前で語ることの少なかった秋元先生が、仕込みナシでファンの声に対して直接答えたという点で、大きな意味があったと思う。

1/5(金)FCイベントかくし芸大会夜の部

2007-01-06 20:50:17 | Weblog
 昨日の「かくし芸」大会について、夜の部のレポートをあまり見かけなかったので、私なりにレポート風にまとめてみた。ただメモはまったく取っていないし、演技順は記憶にないので、順番はバラバラ。また、いつもの通り、あくまでも「私には」こう見えた、こう感じられた、というものなので、事実を客観的に描写しているわけではない、ということで。

 司会は野寺さん、審査員に HGSS の石谷さん、メイクの女性 ( お名前は不明…というか野寺さんもド忘れしていたのか言わず )、劇場スタッフの山本さん。最初に演技順を決めるくじ引きがあり、事実上ここで、誰と誰がグループなのかが明らかになる。「劇団 NY」で知られる今井優さんがくじを引いた後、続いて佐藤夏希さんもくじを引きに来たため、つまり別個の出し物をやるということで、客席に驚きが広がる。

 その今井優さんはトップを引き、オリジナル曲を電子ピアノで弾き語り。最初に曲名などを言わずに歌い出し、ほぼすべての客が初めて耳にする曲であったはずだが、水をうったようにシンとして聴き入っていた。歌い終わった後に、詞・曲とも自作だと明かされ、客席は驚いた様子。楽曲自体の出来もなかなかで、プロ級とまではいかないけれど、あちこちの駅前などで見かけるストリートミュージシャンの中で上手い方の人たち ( ハイアマからセミプロくらい ) に比べても、上の方になるだろうと感じたほど。かくし芸大会だったら間違いなく優勝候補の劇団 NY をバラけさせて、あえて個人技をアピールしたわけだが、確かにこれは訴求するに足るものだと思う。というか、1 人でもいろいろできるんだってところをアピールしたかったんだろうなぁ ( …と書いてたら、FC ブログでご本人が、まさにそういう趣旨のことを言っているし )。ほんと、これだけいろいろできる人が埋もれちゃってるとしたら、実にもったいない。もっといろいろ活躍して欲しいところ。

 一方の佐藤夏希さんは、演技順としてはかなり後ろの方になり、ギター弾き語りで「タイヨウのうた with つまらない話」を。これは、沢尻エリカさん ( Kaoru Amane 名義 ) の「タイヨウのうた」を歌いつつ、ところどころで曲を止めて「つまらない話」を混ぜ込むというもの。2、3 言の瞬間コントのようなもので、文字にしたらたぶん、さほどおもしろくないのだが、佐藤さんの間の取り方が絶妙で、ついニヤリとさせられる。最後の「つまらない話」では何も言わず、客がおやっと思うタイミングで小さく笑って曲を再開してしまうというものだった。このあたりの間の取り方は本当に神がかり的。歌もかなり上手く、歌だけでもそこそこに聴かせることはできたと思うが、かくし芸大会ということで、弾き語りにし、かつ小ネタをまぜたあたりの構成にも感心。

 演技順 2 番目の大堀さんと松原さんは 2 人で手品を。キャスター付きの小さなテーブルの上に新聞を置き「今からこの新聞紙を消します」と言って、その前に毛布のようなものを広げる。掛け声とともにぱっと毛布を外すと…消えてないじゃん(笑)。「あれ、失敗しちゃいましたね。ではもう 1 回」…また消えず。「今日は新聞紙の調子が悪いようです」。ぉぃぉぃ(笑)。と、わざと失敗するネタをフッた後で、改めて本当の手品。その新聞紙を畳んで、用意してあった小さいコップの水を注ぐ。新聞紙を開いても、水に濡れた様子はなく、水漏れもしていない。「次にこの水をもう一度だしてみたいと思います」畳んだ新聞紙から小さいコップに水を注ぐ。2 人は成功したと大喜び。「これ成功するの初めてなんです」ぉぃぉぃ(笑)。まあタネも仕掛けも良く知られた手品で、仮に知らなくてもめーたんの手元を見ているとタネがバレバレという出来ではあったけれど、めーたんの真剣な表情が良かったのと、本番で成功したのは良かったねということで。

 高田彩菜さんは土色で唐草模様の大風呂敷を頭から、顔だけ出すようにしてすっぽりかぶり、段ボールに「たかだ」と大書したものを首から提げて登場し「たっぷりたらこ」の「たらこ」を「たかだ」に替えた替え歌を熱唱。客席はその姿でまず爆笑、「♪たっぷり~た~かだ~」の歌で大盛り上がり。かくし芸大会としては確かに良い選択のような気もするが、高田さん、アイドルを目指しているはずなのに、そこまでやっちゃって良いんですかっ(笑)。選曲と替え歌にしたことは大正解、衣装 ( って言うのか? ) の選択もすばらしい。あんな泥棒風呂敷、今じゃ探してもなかなかないような気がするんだが(笑)。高田さんはその後も、他の人の出番にまで呼び出されて大活躍だったのだが、その辺は後で。

 小林香菜さんは「眼鏡選び」を。パーティー向けジョークグッズとして販売されている、偽の目が描かれた眼鏡をいくつか、キャスター付きの小さなテーブルに載せて出て来て、順番にかけては客席に「どうですか?」と聞いていくというもの。最後に普通の眼鏡とか、客の野寺コールで野寺さんの眼鏡などもかけてみたりするが、どこまで行ってもオチない(^_^;)。私としては、たぶん「香菜ならどれをかけてもカワイイから~!」といったリアクションをしてやれば、それなりにまとめられるだろうな…と思いつつ ( というか、それを想定していないと、ネタとして成立しないと思うんだが )、冷たいようだがあえて助け舟を出さず。結局、ぐだぐだのまま終了。野寺さん曰く「小林は今日始まる前に、これは絶対優勝を狙えるネタだと言っていました。そのことの方が心配です」といったような ( 聞き間違いがあるかも知れないし、細かい言い回しは正確ではでない。以下同様 ) ことを言っていて、小林さんが「ほかの人と私の感じ方の違いを実感しました」といった趣旨の返事をしていた。確かに心配かも(笑)。

 戸島花さんと増田有華さんは、劇場の席で使われている座布団を持って登場。ステージ前列中央付近のセリが一番高いところまで上げられ、その上に正座して、茶道のお点前を披露。戸島さんは中 1 から 6 年間お茶をやっていたそうで、「初級なんでぜんぜん大したことないんですが」と言いつつ、師範の資格を持っているとのこと。戸島さんが見本を示して、増田さんがそれを見習って同じようにお茶を点てる、という構成なのだが、お抹茶を茶杓ですくって茶碗に入れるべきところ、「私それ ( 茶杓 ) 要らない」と言い放って、抹茶の入れ物から直接、茶碗に振り出したり、お湯を沸かす釜のかわりに、ボウルに入れたお湯を使っていることに増田さんがツッコミを入れたりと、笑いを取って間を持たせる工夫は感じられた。茶せんで茶を点てようとしていたが、戸島さん曰く「緊急事態です!お湯が冷め過ぎてて、お茶が点ちません」とのことで、途中で断念。審査員である HGSS の石谷さんに飲んでもらうことに。石谷さん、一口含んでムセるというお約束のパフォーマンスを見せる(笑)。一方その隙に増田さんは、自分が点てていたお茶に、小さい紙コップから何かを混ぜている。増田さんが「では私の方も味見を」と言った途端、客席から湧き上がる高田コール。「え、どうして分かったんですか。私も高田に飲んでもらおうと思ってたんですよ」ということで高田さん指名。前述の大風呂敷をかぶった姿を、増田さんが「千と千尋の神隠し」に登場する「カオナシみたい」と表現したところ、上がったセリの上を這うように、本当にカオナシのような動きをして増田さんに近付いて見せ、客席大受け。そして何かアヤシイモノ入りのお茶を飲まされる。高田さん半泣きになりつつも飲み干す。ちなみに入れたものはチョコレートだったそうで「だから色がすごいんですよ!」って増田さん、それを他人に飲ませちゃいけませんがな(^_^;)。

 板野友美さん、高橋みなみさんは早食い競争。ちなみに高橋さんは昼でやったらしい「桜塚やっくん」さんのものまね用衣装のまま。なんかすごく似合っているのがおかしい。板野さんは食べ物がこぼれて服を汚さないようにということなのか、自分の出番の時にかわいらしいエプロンをして出て来て、客席の一部が萌えて(笑)いた。応援団として高橋さんには前田さん、板野さんには峯岸さんがついて、食べている様子を実況。食べるものは、昼の部で戸島さん増田さんコンビが作ったというたこ焼き、お弁当の残りらしいシュウマイ、直径 20cm くらいありそうなえびせんべい、ポッキーのようなお菓子数本、そして「まるごとバナナ」という、薄手のスポンジ生地を丸めた中にバナナと生クリームがたっぷり入ったもの、など。ただし高橋さんの方は「まるごといちご」だった。ほか、水のボトルが用意されたが、これは食べる際に必要に応じて飲んで良いが、飲み干す必要はないとされた。身体の小さい 2 人にはなかなかのボリュームらしく、悪戦苦闘し、結構時間がかかった。実況の 2 人、特に峯岸さんが毒を含んだ発言でが盛り上げようと頑張ったが、途中でややネタ切れとなり間を持たせ切れず。待機メンバーに「応援して!」と言いつつ、その応援の様子を見て峯岸さんが「みっちーやる気ねーな」と言い放つ。さすが峯岸さん、年上も呼び捨てです(笑)。早食いは中盤で板野さんリード、しかし「ラスボス」の「まるごとバナナ」で、甘いものがあまり得意でないという友ちんは大幅にスローダウン。一方、客席からの「食べないと大きくなれないぞっ!」の声に奮起した(?)高橋さんが、「まるごといちご」をてきぱきと食べ進む。焦った板野さんは、残りを無理に口に入れてしまうが、ルールでは飲み込むまで。口いっぱいに入れてしまった分、うまく噛んだり飲み込んだりできなくなってしまったようで、その間に高橋さんの逆転勝ち。罰ゲームとして高橋さんは尻文字を描きつつ歌う。

 昼の部では優勝したという大江朝美さん、中西里菜さんコンビは、ひげダンスの曲とともに、中学校の体操服ないし部活の練習着みたいな格好で登場。というか、2 人の服は違っていたので、それぞれ実際に使っていたものかも。頬には丸く切った赤い紙を貼り、田舎娘風に。体操服の胸と背中にはお約束の名札。ただし腹側が「おーいぇ」( …だったと思う )、「りなてぃん」といった普通のニックネーム、背中側が「ぱかっ」と「お味噌汁」というくだけたニックネームにしてあった。やったことは、ラケット風のものと小さいスポンジボール? を使って、決めた回数、連続でそれを落とさずにドリブルできるかを 2 人で競うというもの。失敗した方はそれぞれの箱の中から、互いに「相手にやってもらいたいこと」を書き合った紙を取り出し、それを実行することに。まず規定回数 5 回、中西さんは問題なくクリアしたが、たぶん客席の大方の予想通り(笑)、大江さんが失敗。罰ゲームは尻文字を描きつつ Wink の曲を歌うというもの。次は 20 回に増やしたが、中西さんは途中いくらか危なげなところもありつつクリア。大江さんはやっぱり失敗して、再び罰ゲーム。ここの内容が何だったか、ちょっと記憶にない。

 浦野一美さん、小嶋陽菜さん、駒谷仁美さんの 3 人は「ロマンティック浮かれモード」を、ロマンスとか背面ケチャとかいったヲタ芸満載で(^_^;)歌う。曲のイントロから客席の 7 割くらいが大変な盛り上がりで、「MIHO さま MIHO さまお仕置きキボンヌ」など、あの曲にお約束のかけ声も飛んでいた。浦野さんは宴会芸の雰囲気で楽しんでいたように見え、駒谷さんはいつも通りのぴんくクオリティだったが手慣れている感じは良く分かった。しかし、いつになく楽しげに歌っている小嶋さんはどーなのよ(笑)。そこまで気分のノッている小嶋さんを公演で見られることはなかなか珍しいんですが…(^_^;)。このハロヲタどもめ(笑)。ちなみに私個人としてはヲタ芸は嫌い、というか、あれは「本人が楽しむもの」としては良いけれど ( 周囲に迷惑をかけなければね ) 、アイドルを応援するものじゃないと思っているので、少なくとも AKB48 劇場でやるのは嫌い、なんだが、それを舞台の上からやられちゃうと、苦笑いするしかない。でもまあ正月のお笑いネタとしては、目くじら立てずに楽しんでおけば良いんじゃないかということで。終わった後に野寺さんが「激しいヲタ芸は出禁になりますので」と釘を刺して収拾(笑)に務める中、気分の良い浦野さんが、「×× ( 著作権上問題のある動画が多い某サイト ) を見て研究しました」と火に油を注ぐ(^_^;)。野寺さんが困ったように小さく「××とか言わないように」とつぶやくのがまた笑いを誘ったり。

 平嶋夏海さん、前田敦子さん、峯岸みなみさんは、段ボール箱の中に入り、外からガムテープで止められ、そこから脱出する時間を競うというもの。段ボール箱は不揃いで、峯岸さんのだけ小さく見えた。それぞれ箱の外側にマジックで絵などを描いていたようで、平嶋さんは「私のこれ、分かりますか?家なんですよ」と言っていた。応援団と称するテープ止め役として、平嶋さんは板野さん、前田さんは高橋さんを、そして峯岸さんは「こじたに」と呼び捨てで(笑)小嶋さん・駒谷さんコンビを指名。それぞれ箱に入って、テープ止め開始。板野さん、高橋さんは普通にテープ 1 本で閉じただけだが、えーと…こじたにさんたちは、無表情に淡々と(笑)、ユニオンジャックのようなというか、米の字型にというか、縦横斜めで 4 本くらいテープしているんですが(^_^;)。で、脱出開始。まずは平嶋さんが、上の蓋を突き破って脱出。続いて前田さんが、箱の横壁の上の方を破って出て来る。峯岸さんは箱の天面が膨らむものの、出られる気配ナシ。かなりたって、ようやく横壁を蹴破って足だけ登場。…と思ったら、他の 2 人と応援団が総がかりで、足を箱に押し込め、段ボールをテープで止め直してしまう。予定のネタか本気のイタズラかは不明だが、客席も「あーあ」という感じで大笑い。しばらくたって、峯岸さんが再び足だけ出したのだが、平嶋さんがマイクを向けたのに対して「出ようと思えば出られるんですけどォ、人前で見せられる顔じゃなくなっちゃったんでこのまま出ません」と発言し、箱に入ったまま裾まで運び出される。汗かいちゃったからか、悔し泣きでもしたのか、この発言自体ネタなのか不明。ネタだとしたら、みぃちゃんナイスリアクション(笑)。

 大島麻衣さん、折井あゆみさん、川崎希さん、成田梨紗さんは長縄飛び。野寺さんと、審査員のはずの HGSS 石谷さんとに縄を回してもらい、4 人揃ってから 48 回飛べたら成功、引っかかった人には罰ゲームというもの。1 回目、大島さん、折井さん、成田さんと入って行ったのだが、川崎さんが入ろうとして引っかかる。罰ゲームとして、顔に墨で大きなほくろを書かれる。気を取り直しての 2 回目で成功。これのどこがかくし芸なのかっていうのはあるにしても、まあ多人数でできるし、そこそこの時間は稼げるし、「できるかどうか」って客席のどきどき感は盛り上がるし、ネタの選び方としてはソツがなかったかも。

 そしてトリは、佐藤由加理さん、星野みちるさん、渡邊志穂さんのパン食い競争。野寺さんが「これだけはトリにしちゃいけないと思っていたのですが」と頭を抱えるネタ(笑)。まず、応援の 2 人 ( 折井さんと誰かだったかと ) がパンを吊るしたロープをステージ中央で頭上に持ち、そして私のいたところからはまったく見えなかったのだが、参加する 3 人はステージの両脇で、20 回ほどぐるぐる回ってからスタートしたらしい。よろけたり転んだりしつつパンに近付いて、食いつこうとすると互いに邪魔しあったり。このあたりのよろけぶりが、どこまで本当で、どのくらい演技かは分からないが、まあうまく感じは出ていたと思う。ほどほどのところで星野さん、渡邊さんの順でパンをゲット。罰ゲームは佐藤(由)さんで、顔に墨でほくろを書かれることに。そこで「ここは自分が」「いや自分が」「いやいや自分が」「じゃあどうぞ」の小ネタをやったり。その時、なぜか客席から湧き上がる高田コール。高田さんが「なぜ私が」と「ここで出て良いのかな」が入り混じった表情で立ち上がり、頬にほくろを書かれる。結局、佐藤(由)さん以外の他の 2 人も互いに墨でほくろを書きあって、ぐたぐたな雰囲気で終了。

 審査員の評価は 3 人一致で高田さんの優勝。本人の芸で爆笑を誘った点もさることながら、他の人の罰ゲームまで引き受けて座を盛り上げた点では文句なく一番の活躍だった。賞品の「デジタルカメラと、すごく高いドライヤーを独り占めできます」(野寺さん談) とのことで、頑張りが報われて良かったねと、客席も良い気分。野寺さんが「私としても、今日これで高田が優勝じゃなかったら、家まで送ってやらないといけないかなと思っていたところでしたので、ほっといたしました」ときれいにまとめる。さらに「一方の罰ゲームですが、こちらは今回、なしということで気持ち良く終わりたいと思います。ここでまた罰ゲームをやりますと、やっぱり私が家まで送ってやらないといけなくなってしまいますので」と、誰が罰ゲームをやらされることになるのかを前提とした発言(^_^;)。全員が整列して、それでは締め…と思ったところで、「Dear My Teacher」のイントロが流れ出し、高田さんにマイクが渡される(笑)。昼の部ではこの曲の 1 人カラオケが罰ゲームだったらしい。というわけで結局、高田さんは夜の部で優勝したのに、やっぱり罰ゲームもやらされることに。まあでも、これはイヤな罰ゲームじゃないから良いよね。

 私の感想としては「チーム K の圧勝」だった。別に、もともとチーム A 対チーム K で競っているものじゃないし、かくし芸で勝ち負けも何もあったもんじゃないんだが、まあそういう小理屈はさておいて、チーム A 推しの私がこういう表現を使うくらい、とにかくチーム K メンバーの頑張りと才能に圧倒された気分。MVP はやはり高田さんだろう。時折半泣きになりつつも、客席にコールされるとことごとく罰ゲームを引き受けてしまう。一歩間違うといじめのような陰湿さが出てしまうところだが、彼女のキャラクターに救われて、みんなが笑える雰囲気になっているのがすばらしい ( まあでも、これから先、ほどほどに、ってのを忘れないようにしないといけないと思うが )。また才能の点では、あえて劇団 NY を分けた今井優さん、佐藤夏希さん。ふだんの公演ではこういう部分は見せていないから、まさに隠し芸だったとも言えるし、こういうイベントもたまには必要だなと強く感じさせられた。たまにで良いけど(笑)。

 ついでに、このエントリを書いての感想。長くなって申し訳ない。私にはレポ系は難しい(^_^;)し、時間がかかって大変。レポ系のブログの皆さん、本当にいつもお疲れさま。

そしてまた私は失敗を繰り返す

2007-01-04 13:40:32 | Weblog
 せっかく今年初めてメンバーに会える機会だというのに、私は FC イベントの昼公演を寝飛ばして、まだ在宅。一昨日ホンモノの家(笑)に帰って、昨日の夕方にはニセモノの家に戻るつもりだったのに、用事がないなら夕飯くらい食べて行けという親のありがたい言葉に乗って、たらふく食べて、ついでにうっかり酒まで飲んだのが失敗。夜にニセモノの家まで戻ったものの、朝まで雑多な作業をしていたら、そりゃ昼まで寝ちまうよな、ということで。

 ゴングショーについて、最低限カフェでも良いから見ておくべきだったと後悔したばっかりなのになあ。まあ、空き時間のすべてを AKB48 に費やせるわけでもないから、無理なことは無理、と割り切って行くつもりではあるのだが、今日はさほど無理をせずとも、行けないわけではなかったからなあ。失敗。

 ただ、寝るのを忘れてやっていた雑多な作業、というのも、一部は AKB48 絡みだったりする。AKB48 メンバーがアニメの声優として出演、という話を聞いたのだが、全くの未チェックだったので、あわてて確認作業。あまり詳細な情報は出ていないようだが、チーム K の 5 人の名前が挙がっているところまでは見つけた。

 その情報の大元の出所が分からないので具体的な名前については引用しないけれども、人気の 2 人、実績と実力の 1 人、実力に期待の 2 人という組み合わせといったところか。私から見ても妥当で、期待できそうな人選。チーム A に「私もやりたいのに!」ってものすごく悔しがりそうな人がいそうな気がするけど(笑)。

激動の1年の幕開け

2007-01-01 23:58:11 | Weblog
 あけましておめでとうございます。こんな偏った個人的な妄想を垂れ流しているだけのブログをご愛読いただいている皆さん、本当にありがとうございます。今年もこれまで通り、「あくまでも個人的な感想、妄想を述べているだけ」「更新は気が向いた時に」といった気ままな運営を続けて行きたいと思っていますので、そんなブログでも読んでやろうという方は、どうぞよろしくお付き合いください。

 …ここからはいつもの口調で失礼を(^_^;)。すでにこんな時間だが、一応、元日のうちにご挨拶だけしておこうということで。

 AKB48 劇場がオープンして 2 度目の正月、足かけとしては 3 年目になる。多くの人が予想している通り、今年は AKB48 にとっては激動の 1 年になるだろう。今月中の CD「制服が邪魔をする」と日本青年館コンサートの DVD 発売に始まって、ほどなく A-3rd 千秋楽と A-4th の開始、春のコンサートツアーと、今分かっているだけでもかなり大きな出来事が目白押しだ。そして、チーム B の劇場デビューや「ばら組」「ゆり組」はどうなるのかなども気になるところ。

 こうして考えてみると、メンバーやスタッフにとっても、私たちファンにとっても、いろいろな意味で本当に大変な 1 年になるだろう、と改めて思う。大きな期待と、かすかな不安とが交錯する中で、ともあれ始まった今年を、全力で走り抜けるしかないのだろう。