AKB48をめぐる妄想

AKB48にハマった私「カギ」が、好き勝手なことを述べるブログです。

Chocolove from AKB48の秋元才加が良い

2007-04-29 10:18:56 | Weblog
 4/28(土)、フジテレビ本社での「お台場学園」オープニングセレモニーで、Chocolove from AKB48の「明日は明日の君が生まれる」を聴いた。

 私のことだから中西里菜さんを絶賛すると予想した方には大変申し訳ないが、実はChocolove from AKB48で私が一番感心したのは、秋元才加さんが良いということだった。もちろん中西さんも期待通りに素晴らしいのだが、しかし私は中西さんに対してはことのほか要求水準が高いので、「期待通りに」良いだけでは、いちいちブログには書かないんである。本人宛てのファンレターには書くけどね(笑)。

 一方、私は秋元さんについてもかなり高く評価しているのだが、まあこう言っちゃ何だが、やっぱりChocolove from AKB48は中西さんがセンターのユニットであることは間違いないわけで、秋元さんほどの人は、脇に置くにはもったいないんじゃないの? という気がしていたのだった。秋元さんには秋元さんなりの活かし方があるんじゃないか、と。

 4/1 の大阪では、正直に言って私は、ほとんど中西さんばかり見ていたことを告白しておく。たぶん中西さん 8 割、秋元さんと宮澤さん各 1 割くらいずつ。しかし 4/28 のお台場では、さすがに 2 度目でもあり、まあもちろんついつい中西さん中心になってしまうのも事実だが、それでも他の 2 人を含めた全体を見るように心がけた。

 で、そうやって見ていると、秋元さんが実に良いことに気付いた。無理に中西さんを食おうというようなところはないのに、ともすると中西さんに向かう視線を奪うほど素晴らしい。「草原の奇跡」の冒頭ソロパートで見せるような、スケールの大きな歌い方を、ここでも見せている。そしてまた、中西さんのきれいな高音と、秋元さんの量感ある歌声、そして宮澤さんの個性的な声質とが相俟って、良いハーモニーが生まれていると感じた。

 中西さん一推しの立場として言うと、これほどの人とユニットを組めるというのは、実に良いことだと感じた。ともするとセンターの地位を食われかねないくらいの力のある人と、日々ステージを一緒にやっていくというのは、中西さんにとっても良い試練であり、さらに大きく伸びるチャンスになるだろうからだ。

 一方、チーム K ファンの人たちには、たとえ秋元さんや宮澤さんが一推しでなくとも、一度はChocolove from AKB48を見にお台場に足を運ぶことをお勧めしたい。あの秋元才加さんを見ないのはもったいないと思う。しかし同時に、見る目のある人なら、その秋元さんを脇に従えている中西さんというのが、伊達にチーム A でトップクラスにいるわけではないということも納得できるだろうと思う。そしておそらく、秋元さん本人にとっても、センターの重責は中西さんに任せつつ、脇で伸び伸びと自身の魅力を発揮できる今回のポジションは、実は悪くない位置取りなのではないかと思う。

 こういう緊張感のある切磋琢磨が、これからは劇場の外で、チームの枠を越えて見られる機会が多くなるのだろう。今後の他のユニット展開についても、前向きに期待しつつ見守っていきたいと思う。

ファンブログもいろいろあるけれど

2007-04-27 04:00:42 | Weblog
 先にお断りしておくが、このエントリは私の品のない毒づきである。読んで気分の悪くなる人はいるかも知れないので、ご承知おき願いたい。

 AKB48 について言及しているブログは、今やあまりにも数が多く、もちろん私もそのごく一部しか読んでいないのだが、その中で、私から見て非常にキモチワルイと感じる「あるブログ」がある。あえてどこのブログとは名指ししないでおくので、コメント欄などで具体名を挙げて「…のことですね」などと書くのは避けていただきたい。

 その「あるブログ」の書き手は、ろくに現場にも行かず、他人のサイトを読み漁っているうちに「分かったつもり」になってしまうのがお得意なようだが、それにも関わらず「客観的な見方」だの「正しい見方」だのと言い張るのが大好きらしい。いろいろな人の個性的な視点や魅力的な文章に影響されて、いくつかのスタイルを真似しているようなんだが、見るからに継ぎはぎで底が浅い。あちこちの有名ブログの引用やリンクをして媚びを売るのに余念がないが、そういう姿勢が失笑を買っていることは気づいていない様子だ。

 そして、多くのファンがメンバーと同じ時間を走りながら疑問を持ち、悩み、泣き笑いを共にしながら積み上げ、語り残して来た「わずか 1 年数箇月の長い歴史」を、自分は最初から全部分かっていたとでも言わんばかりに今さら語り直して古参ぶってみせるのがお気に入りらしい。その割には、言っていることのかなりの部分がよそからの借り物で、そうでないところでは間違いだらけだったりするんだが。私の友人はもっと直截に「あそこは平気で嘘を書く。AKB48 のファンにとって有害」とまで言い切っている。

 そのブログを読んでも、私には、その書き手が AKB48 を好きだったり、彼女たちを応援したかったり、という愛が感じられないのだ。それ以上に、ブログの書き手の自己顕示欲の強さばかりが目についてしまう。これは私の感じ方の問題なので、書き手が本当のところどういうつもりなのかは知らないし、また読んでもそうは感じないという人もいるだろう。ただ、あくまでも「私が」感じるのは、この「あるブログ」の書き手は、自分が「有名ブロガー」というものになりたいだけで、AKB48 への思いはそれほどでもないのではないか、ということなのだ。

 もちろん、別に誰がどういう動機でブログをやっていようと構わない。また、現場にどれだけ足を運べるか、ということについては、もちろん個々人の事情があるのだから、誰しも可能な範囲でやり繰りするしかないのであって、逆に、劇場やあちこちの現場に行っている回数が多ければそれだけで偉いというものでもない。

 しかし実は、AKB48 に関するブログで、特に良いと感じられるものに共通している要素とは「あのステージを見て、夢中で通い続けずにはいられなかった ( 今も見続けずにはいられない )」という経験であり思い入れの強さなのである。そして「あるブログ」には、それが感じられないのだ。

 また、ファンブログとして忘れてはいけないことは、第一に演じ手である彼女たちに対する愛と敬意であり、第二にそれを支えている作り手、スタッフに対する敬意であり、第三に現場に足を運び、彼女たちを肉眼で見た上で語っている人たちへの敬意であると「私は」思っている。そして、ここで私が述べている「あるブログ」には、そのいずれもが感じられないのだ。書き手がそうした敬意をまるで持っていないと決め付けるつもりはないが、少なくとも私には「感じられない」のだ。

 物事を大局的に捉えるためには、俯瞰的な視座が必要であり、そのこと自体が悪いとは思わない。だが、そうした俯瞰的な視座をとることと、観察の対象に対しての敬意を持つかどうかは別の話だ。重要なのは、どういう視座を取るかではなく、語りたい対象への思い入れや愛情、敬意をきちんと持っているかどうかなのだ。しかし、そういうことが分からない人は、視座を高くすることによって、空虚な自尊心だけを膨らませてしまう。そもそも観察の対象への愛も敬意もろくにないのであれば、それはどんどん空中の楼閣のようになっていくだけだ。そして「あるブログ」については、そういう空虚な自尊心だけがふわふわと空中を漂っているように思えて仕方がない。

 たとえて言えば、予備知識なしで料理を食べて、本当に自分の味覚で感動した人の言葉と、グルメ本でしっかり予習したおかげで、実際の料理はつまみ食いした程度なのに分かったつもりになって、受け売りで偉そうなことを言ってしまう人の言葉の違い、といったところだろうか。しかも「あるブログ」について言えば、その言葉はグルメ本に書いてあったものの受け売りどころか、グルメ本の文章をこねくり回して作り出したインチキであったりするわけだから、なおさらタチが悪い。

 何かを題材にして、想像たくましく自分なりのストーリーを描き出すことは構わない。しかし、そうであるならば、これはあくまでもフィクションである、想像の産物であると言明すべきである。また、何を下敷きにしようと構わないが、他人のブログという二次的なものを素材にしているならば、AKB48 そのものという一次的な素材、つまり現実そのものを下敷きにしているフリをするのはやめるべきだ。もちろんネットで流通する言葉は、それはそれで大事なものだ。私たちもそうやって情報交換をしながら、これまでを過ごして来たし、今でもそうだ。だが、それは主ではなく、あくまでも副である。ネットの情報に溺れて、この割合が逆転しているようでは、その語る言葉に説得力など生じるはずもないのだ。

 それでも、そんなブログでも喜んで読む人がいるなら、それはそれで良いと思っていた。私個人が読まなければ良いだけのことで、あえて読みに行ってまで文句を言うことでもないと思っていた。しかし、さすがに「あの話」を、知ったかぶって書くに至って、さすがに黙っていられなくなった。恥知らずにも程がある。

4/22(日)チームB夜公演、靴下番長キャラ確立か

2007-04-25 19:17:13 | Weblog
 続いて夜の部についても、気がついたことをあっさりと。幸い、私はこの夜公演をまずまず前の方の席で見られた。やっぱり近くでこそ見えることってのもあるなあ、と。

 実はチーム B 公演を見るのが 5 回目 ( ゲネプロ含まず ) にして、やっと「禁じられた 2 人」でハケる時に、2 人が小指を絡めているのに気がついた。これ、チーム B 版ではもともとそうなのかなあ。ご本人たちが工夫して、ってことだとしたらすごいんだけど、さすがにそれはないか。

 なっちゃんが「雨の動物園」の途中、セリの段差につまづいて、しりもちをついていた。本人が元気過ぎて目測を誤ったというよりは、立ちポジションの入れ替わりの時に半歩譲ったせいで…のように見えた。ひいき目かなあ(笑)。

 MC では、渡邊志穂さんが弟さんに「横顔が靴下に似ている」と言われた話を披露。どういう意味で靴下に似ているのかさっぱり分からないが、その喩えの素っ頓狂さと合わせて、客席は大受け。さっそくなっちゃんが志穂ちゃんを「靴下」呼ばわりしてイジる(笑)。そう言えばなっちゃんって、結構容赦ないツッコミをする持ち味もあったよなあ、と思い出してみたり。

 その後の MC では、志穂ちゃんが漢検 ( 漢字検定 )、英検 ( 英語検定 ) でそれぞれ 2 級を持っているとのこと。「さすが番長!」って客席から合いの手を入れたつもりだったんだが、それは次の浦野さんの台詞だったらしい。申し訳ない(^_^;)。でも動じずに「さすが靴下番長!」とそのまま進行するシンディ、さすが。で、それ以降も志穂ちゃんを「靴下」「番長」といじり倒す浦野さんと平嶋さん。それに対して渡邊さんがコブシ握り締めてワナワナと震わせてみたり、浦野さんの襟首つかんでみたり(^_^;)と、良い演技。そこで何か「あとでコワイからね!」とか「楽屋に戻ったらゆっくりお話ししましょうか?」とかいった決め台詞がつくと、しばらく番長キャラで行けそうな気がする。

 他方、この MC で置き去りにされている新人 3 人は、今後、頑張って食い込んで欲しい。最初はおずおずと「私も志穂さんは靴下に似ていると思います」などと言って志穂ちゃんににらまれてみるとか、にらまれたらなっちゃんの陰に隠れてかくまってもらうとか、でもまゆゆだけは何言っても志穂ちゃんが「同じワタナベだから許す ( かわいいから許す、でも可 ) 」って言っちゃったりとか。そうこうするうちに、逆に「こんなオシャレな志穂さんに靴下はヒドイですよね!」とか言って志穂ちゃん側につく子が出て「副番長」に任命(笑)されたりとか。先輩 3 人に気後れせず、6 人での MC という意識を持って、いろいろ工夫してみてほしい。

 なお、この日、夜公演が始まるちょっと前に、終演後に「大感謝祭」として大握手会の実施が発表された。それに参加するためには、19 時 40 分からビルの外の列に並ばなければならない。握手会の話はまた別に書くとして、この握手会に参加するために、劇場公演を途中で抜ける人がいるのではないか、と気になっていたのだが、私は結構前の方の席にいたため、実際のところどうだったのかは分からない。ただ、入場前の並びの時点で「チケットを持っているけれど、見ないで並ぶ」とか「干されたら ( 入場順で後ろの方だったら ) 途中で抜ける」といった声が聞かれたことは事実。どうだったのかなあ。

 終演後の退場は、カフェスペースを握手会用に仕切り始めていたので、劇場の中からエスカレーター直行の流れで。こういう時にアンケートが書けないのは、まあ仕方がないか。退場は特に混乱はなく、整然と行われていたようだ。まあ私が出たのは劇場にいた客の中でもかなり後ろの方なので、そのあたりでは今さら他人をかき分けてガツガツするように人はいないってことだったのかも知れないが。

4/22(日)チームB昼公演、まゆゆ復帰

2007-04-25 19:04:22 | Weblog
 前のエントリでも述べている通り、手のかかるサイトを始めてしまったもので、すっかり自分のブログ書きが疎かになってしまっているが、たまにはレポート風のことも書いてみよう。と言いつつ、すでに数日前の、週末の話になってしまうあたりが残念だが。

 私の個人的な事情もあって、無理はしないことにしたので、メールが外れた土曜日 ( 4/21 ) のチーム A 公演は朝のチケット並びにも行かず、カフェ観覧にも行かず、在宅で過ごす。しかしそんな私の行動を見透かしたかのように、なぜか日曜のチーム B 公演は昼夜ともメール当選が来た。

 実は、私は今までのところ、チーム B のメール予約が異常に高確率で当たっていて、出せば約 7 割は当たるという状態。友人たちに聞くと、チーム A、K と大差ないくらい当たらない、という声が圧倒的なので、どういうめぐり合わせなんだか。友人たちからは「あり得ない」「これはもうチーム B 推しになれという啓示でしょう」などと非難ごうごう(笑)なのだが、私としてはその分、いずれどかーんと当たらない時期が来そうで恐かったりする。というか実際、チーム B がそれだけ当たる分、チーム A、K はほとんど当たっていないのだが。

 せっかく当たったのだからということで、日曜は昼夜 2 回とも見ることとした。1 日 2 回公演を見るのも久しぶりのような。昼ゲネ、夜公演というパターンを除けば、1/28 のチーム K 公演以来のようだ。ちなみに、チーム A 公演を昼夜両方見たのは、昨年 12/2 が最後らしい。

 さて、本題のチーム B 公演について。この日、最大の眼目は、まゆゆこと渡辺麻友さんの復帰だったと言って良いだろう。何しろ、初日と 2 日目こそ出ていたものの、足を傷めて 3 日目から休演、約 2 週間ぶりの復帰である。その間、他のメンバーは ( 途中からやはり足を傷めて休養に入ってしまった松岡さんを除いて ) 7 回の公演を経験していることになる。序盤でこの回数の差は小さくないので、正直なところ、私としてはちょっと心配していた。

 が、実際に見た感想としては、他のメンバーとほとんど差を感じなかった。私はフリの細部に至るまで行き届いて見られている自信はないのだが ( ついでに言えば、まゆゆだけを見ているわけでもないが )、ざっと見た範囲では、フリについては間違いもあまりなかったように思う。むしろ、渡辺(麻)さんより間違いの多そうな人がいたくらいであった。またステージ度胸というのか、客の視線に臆するようなところもほとんど感じられず、良い笑顔だったと思う。MC には乗り切れていないようだが、これは他の人たちと呼吸を合わせていくものだから、場数を踏む中でどうなっていくかに注目したい。

 以下、他のメンバーについて。ちなみに経緯はどうあれ一つのチームとしてステージに立っている以上、客としてもそろそろ「移籍組 3 人は」「新人は」と区別するのをやめようと思いながら見ているのだけれど、実際にステージ見ているとやっぱり、そういう語り方をせざるを得ないのが実情。まあ、まだ始まって 2 週間では当たり前か。

 で、移籍組 3 人は相変わらず良い仕事ぶり。今後もこの調子で気を抜かず、日々の公演で少しずつ工夫を積み重ねて行ってほしい。A-3rd を乗り越えて来た 3 人の実力からすると、もともと「PARTY 公演の次」として作られている今のセットリストは、さほど高いハードルではないだろう。と言うより、初日までに一般的に要求される水準は達成できてしまって、これから向上していくとしても、ごく微々たるものにならざるを得ないだろう。むしろ、初日以降はずっと「慣れ」との戦いになるのではないかと思う。そうならないためには、日々の公演の中に、いかに新たな工夫と向上を持ち込むかということが今後の課題になって来るのではないか。

 たとえば、私は今の浦野シンディ MIHO さんの「Blue Rose」についての解釈と歌い方 ( 演じ方 ) は非常に好きなんだけれども、楽曲の解釈とか表現というのは一通りではない。一度、その解釈を根底からひっくり返して、まったく別の「Blue Rose」の歌い方が可能かどうか、実験的にやってみるのもおもしろいいのではないだろうか。たとえば、あの曲、あの激しいフリの中で、一夜の恋を「忘れてよ」と言いつつ、実は本人の方が忘れ切れない、という切なさを強調した歌い方や表情、演じ方というのは可能だろうか?

 他方、新メンバーの中では、柏木由紀さんがギアを一段上げて来たかのように、意欲的に取り組んでいたように感じた。これまでは細かいしなを作ってしまうのが気になっていたが、この日はそういう印象は受けなかった。客と「目を合わせる」のも、堂々とした視線で魅了するという雰囲気で良かったと思う。ただ何と言うか、あくまでも素人の感想なのだが、動きに独特のクセがあるのだろうか、本来のフリに対して枝葉が多いような気がしてしまった。今はぎりぎり個別差の範囲に収まっていると思うけれど、もうちょっと行き過ぎると全体の中で一人だけ浮いてしまうのではないかという危惧を持った。

 また、仲谷明香さんはやはり足を傷めたとのことで、「禁じられた 2 人」だけの出演。それも、ステージ上に少し高めの椅子が用意され、そこに腰かけながら歌っていた。当然、フリは上半身だけ、というか、椅子に腰かけた状態ではあの身体をくねらせるようなフリも難しく、事実上、手ブリのみという状態。しかし、まずまず健闘していると感じた。当然、立ち位置の変更もできないわけで、ステージ上で場所を移動しての動きは相方の柏木さんのみ。よくカバーしていたと思う。

 なお、野口玲菜さんが、ずいぶん表情が柔らかく、またきちんと手足の伸びたフリになって来た気がする。ゲネプロや初日あたりは、緊張で萎縮したまま小さく踊っている印象だったので、だいぶ良くなっている。MC などで「ぐっさん」キャラをいじられているのが良い方向に出ているのだろうか。演じる人は、客席に受け入れられる手応えを得ることで、どんどん大きくなっていける。もっと心を開放的にして、伸び伸びと、さらに大きく歌い踊ってみると良いと思う。

 米沢瑠美さんは、表情の不自然さがいくらか取れて来た。最初の週は、社会主義国の優秀な子どもみたいな ( …って表現で通じるかなあ? ) 作り笑顔が張り付いているような印象で、目線使いも意識し過ぎで媚びた印象になってしまっていたのだが、この日はそういった雰囲気がだいぶ後退して、個々の楽曲に合わせた表情を作ろうとしているように感じられた。そのあたりのぎこちなさが取れると、実はかなり上手い人ではないかという気がするので、これからもその方向で頑張って欲しい。

 一方、誰と誰という名指しはしないでおくけれども、クセなのか、それともフリが遅れないようにということなのか、ほんのちょっと早めに動き出す人が散見される。動きを端折るよりは良いのだけれども、ちょっと気になった。

 とりあえず昼の感想としては、ざっとこんなところ。ああ、全然レポートっぽくならないなあ(^_^;)。

その日はどう語られたのか・その4

2007-04-25 07:32:46 | Weblog
 何度も何度もしつこく書いているので恐縮だが、先月下旬から、新しい試みとして

AKB48をめぐるレポート
http://wiki.livedoor.jp/akb48fan/

というサイトを始めて、運用している。今日でちょうど 1 箇月になるのだが、当月分や、また今年 1 月以降については、ある程度のボリュームを用意できたと思うので、ぜひご覧いただければと思う。

 他方、見ていただければ分かる通り、書式をどうするかなど、まだ決めかねている部分があり、ページによっていろいろなスタイルを実験している段階だ。また、昨年 11 月以前については、まだ中身がごく少ない、スカスカな状態だ。今後、各ブログまたはサイトの過去に遡って、個々のエントリまたは記事へのリンクを張っていく作業が必要になる。もちろん私自身も少しずつ作業を進めて行くつもりではあるけれど、一人の力ではとうてい追いつかない。Wiki という、その Web ページを見ている人みんなが書き加えたり、編集したりできるサイトになっているので、どうか皆さんの作業協力をお願いしたい。

 正直なところ、あまりおもしろい作業ではない。自分でやっているから良く分かるが、地味で細かく、単調な割に神経を使う、面倒な作業だ。時間も結構かかる。そして、それだけ労力をかけたところで、普通のブログのように読者がつくわけではなく、はっきり言って報われる感はない。しかし、これはファンにしかできない、ファンによる AKB48 の「歴史」を紡ぐ作業だ。公式の記録からでは分からない、その日その日のディティールを、いろいろな人の目と言葉を通じて、多面的に知るための助けになるものだ。

 自分はそんなに劇場に通えないし、ブログにレポートを書くこともできないし…といった人でも、この作業に参加することで、AKB48 の「歴史」を紡ぎ合う一人になることができる…と思ってもらえれば、私としてもうれしい。ほんのちょっとずつで良いから、ぜひお手伝いいただければと思う。

ある意味すごい瞬間だったかも

2007-04-22 03:26:00 | Weblog
 先ほど、4/22 の 1:55~2:10 ( 4/21 深夜 25:55~26:10 ) に、テレビ朝日「ぷちミーヤ!」に、クレヨンフレンズ from AKB48 のうち大島(麻)さん、今井さん、折井さん ( 画面での並び順 ) の 3 人が出演していた。

 しかし、その裏のフジテレビでは 2:00~2:30 ( 4/21 深夜 26:00~26:30 ) で、実写版「スカルマン~闇の序章~」を放映。アニメ版「スカルマン」に先立つスペシャルなのだが、アニメ版のエンディングテーマ「明日は明日の君が生まれる」を歌うのは Chocolove from AKB48 ( 秋元さん、中西さん、宮澤さん ) だ。

 で、実写版「スカルマン~闇の序章~」では、残念ながらエンディングで「明日は明日の君が生まれる」は流れなかったのだが、一応「挿入歌」という扱いになっていて、2:02 ~ 2:03 頃、ドラマ序盤の BGM 的にちょこっと使われていたのだった。

 というわけでその瞬間は、深夜とは言え、東京キー局の放送で、AKB48 のユニット 2 つが別の局の番組に「同時に」露出していたことになる。まあ「明日は明日の君が生まれる」の方は、露出と言うにはちょっと厳しいんだけれども(笑)、それにしても、ちょっと驚きつつ、うれしかったので、記録として書きとめておくことにした。

握手会に行って来た

2007-04-20 16:34:01 | Weblog
 握手会はきっとものすごく混雑しているのだろう、と言うより、そもそも握手会の券なんてあっという間になくなっているのだろうと思っていたら、平日の夕方と夜に実施されている分なら時間中に行ってもまだ買えるし、それほど混雑もしていないという話を聞いたので、昨日 ( 4/19 )、19 時開始の回に行ってみた。

 19:10 頃にヤマギワソフト ソフト館に着くと、エスカレーター手前の臨時販売テーブルですぐ CD を買えた。通常版しかなかったのは残念。私は通常、握手会はお祝い事として 1 回は参加するけれど、一推しの人だけで、ループはめったにしないのだが、今回は思うところあって 2 枚購入。そのままエスカレーターで 4 階まで上がった後、そこから会場の 8 階までは非常階段で上れとのこと(^_^;)。まあ良い運動だと思うことにする。

 この時は奥 ( 下手側 ) から大江さん、大島(麻)さん、川崎さん、小嶋さん、篠田さん、中西さんの 6 人。五十音順ということか。並びながら様子を見ていると、わりあいゆっくりとしゃべらせてもらえるようで、粘らなくても 2、30 秒といったところか。係員が軽く催促して、それでも動かないと強く催促して、それでもなお動かないとはがしにかかるという感じなので、ガッツキ系でない人にも不快感はないだろうという印象。

 客の人数はちゃんと確認していないけれども、ざっと眺めた限りでは、やはり篠田さんがやや多く、次いで小嶋さんという感じ。中西さん一推しとして弁解(笑)しておくと、中西さんのファンは行儀良く並んでいるので列が詰まっているうえ、催促される前に話し終えてしまう人や、はがされた時に粘らない人が多いので、回転が早い傾向があって、それが待ち行列の短さになっているような気はした。かく言う私も催促される前にさっさと離れてしまうことが多いので、今回は「催促されるまでは話し続ける」ことを目標(^_^;)にする。

 10 分もしないうちにあっさり順番が来たので、まずは CD 発売おめでとうございますとか、ユニットもおめでとうございますとか。いろいろ話したいことがあった気がするのに、かわいい女の子の前ではやっぱりロクに言葉が出ない。良い歳してこんなに甘酸っぱいのはどうしたものか(^_^;)。あまり大した話もできないまま、係員に軽く催促されたので、そこで終了。たぶん 30 秒くらい。

 で、本当はもう 1 枚分は別の人に行こうと思っていたのだが、それには 4/1 の大阪でのハイタッチ会で連番した友人とのネタ合わせが必要で、その友人はその時チーム K 公演を見ている最中だったので、今回は断念。で、もう 1 回中西さんに。今回は並んでいる間に話題を決めておく(笑)。

 5 分少々でまた順番が来たので「珍しくループして来たよ」と言ったら、ループが分からない様子。「繰り返して何度も来ることだよ」と言ったが通じなかったようなので、その話は切り上げて、用意した話題に。たぶんまた 30 秒くらいだったと思うが、そこそこ話せた、ような気がする。なるほど、何度もループする人たちは、こうやってちょっとずつの会話時間を積み重ねて行くのだろうなあ。

 階段で 7 階に降りたら、そこからはエレベーターにどうぞ、と言われた。最初からそういう流れなのか、もう空いていたからなのかは分からない。1 階に降りた時、ついまた CD を買って、さらなるループをしたい気分になっていたのはナイショということで(笑)。

 その後、限定版の方も買っておきたかったので、石丸 SOFT1 に。日曜日の握手会参加券は配布終了しております、と言われたが、ここではとりあえず限定版を買っておくことが重要なので、そのまま購入。それから劇場に。ちょうど「くるくるぱー」MC あたり。チーム K 公演の後半をカフェで見る。今井優さんの聖誕祭だったようで、カフェもそこそこの混雑。公演終了後、劇場の中で見ていた友人 2 人と合流して、いつも通り(笑)、軽く飲み。

 というわけで、たまには握手会もちょっと楽しいかなということで長々と書いてみた。今回は一応、これだけの予定。もしかしたら日曜の劇場での手売りには行くかも知れないけれど、混雑していたら回避するつもりなので。

その日はどう語られたのか・その3

2007-04-18 17:44:18 | Weblog
 すでに 2 度書いたので「またその話か」という方も多いかと思うが、少しずつ状況も変わっているので、改めてお付き合い願いたい。

 先月下旬から、新しい試みとして

AKB48をめぐるレポート
http://wiki.livedoor.jp/akb48fan/

というサイトを始めて、運用している。

 実は結構な時間がかかるので、少しずつしか手を入れられないのだが、とりあえず今年に入ってからの分は、それなりに数を揃えたので、ああいうサイトの意義は感じていただけることと思う。また、他のページについても、ちょこまかと改善を図っているので、最近更新したページをいろいろと眺めていただければと思う。

 ただ、これで十分というつもりはないし、ましてや過去の分となると、まだ手をつけたばかりといったところだ。ぜひ、さらに多くの方に協力していただきたい。Wiki で運用しているので、誰でも追記・編集できるのが特徴だ。自分のブログのエントリへのリンクを書き込むだけでも良いし、また前にも書いたように、誰か他の人のブログについてでも構わない。

 特に、「わんこ☆そば」さんの「アイドル向上委員会」や、「さむ」さんの「AKB48@メモリスト メンバー観察日記」の過去ログから、そのリンクを日別に整理してくれる人がいると、大変ありがたい。全部というのはものすごい作業量になるので、たとえば「○○年××月分は自分がやる」というように、月別に名乗りをあげて着手していただければと思う。

 なお、Wiki の書式が良く分からない場合は、表組みが乱れようとなんだろうと構わないので、
日付
・「エントリ名」(ブログ名)
 http://~(URL)
・「エントリ名」(ブログ名)
 http://~(URL)
という感じの書き込みをしておいてただければ、書式は後でこちらで調整する。

コメントにまとめてお返事しました

2007-04-18 16:58:04 | Weblog
 コメントをいただいても、なかなかまめにお返事できなくてすみません。お返事しないまま過去に流れてしまったりすることも多いので、お返事するかどうかは基本的に「その時しだい」ということでご了承ください。

 今回、いくつかのエントリのコメントに、まとめてお返事しました。「最新のコメント」欄の 10 件があふれてしまいそうなので、エントリと URL を並べておきます。

劇場を使わないままにしておくよりも

スペシャルデイを妄想するなら

4/1(日)大阪、コンサートツアーファイナルの感想

新ユニット“Chocolove from AKB48”お披露目について

コンサート終演後のロビー乾杯

チームB劇場デビューに向けての妄想

チームB、1stステージのゲネプロによるプレ第一印象

積み重ねた日々の意味

 なお、コメントとは別に、どうしても私個人宛てに連絡を取りたい、という場合は、メールをお送りいただいても構いません。メールアドレスは、 akb48fan にアットマークと、さらに mail.goo.ne.jp を続けたものになります ( 迷惑メール対策でこういう書き方をしておりますこと、ご了解ください )。

 ただ、あまりまめにチェックしているわけではないので、お返事が遅れる場合があります。また、メールの内容によっては ( 特に、意見が違うとか、あのエントリは気に入らないといった内容については )、お返事自体をしない場合もありますので、あらかじめご承知おきください。

積み重ねた日々の意味

2007-04-15 17:01:51 | Weblog
 今日昼のチーム A 公演を見た。星野みちるさんが ( おそらく他の仕事のためだろうとは思うが ) とうとう劇場公演を欠席。そのせいか、ほとんどの曲で生歌だったようだ。私の勘違いでなければ、星野さんの絡まないユニット曲まで含めて、すべて生歌だったと思う。

 あれだけ動きの激しいフリの曲が続き、息も切れるだろうし、体力的にもつらいだろうに、しかしメンバー全員がそれを苦にする様子もなく、大外しすることもなく、ちゃんと歌えていた。数人を除いて「上手い」域ではないと言わざるを得ないが、しかし全員が、確実に「聴ける」範疇だったと思う。

 特に大島麻衣さんは、本来は星野さんとデュエットの「春が来るまで」を、何とソロで歌ったのだった。大島さんの声域にはかなり辛そうな曲であるにも関わらず、大過なく歌い切れていたと思う。ソロで臆した様子もなく、堂々と、そして情感をこめた歌い方ができていた。曲後の拍手は彼女の健闘を称えるように、一段と大きいものだった。

 こうしたことが、チーム A が積み重ねて来た日々の重さなのだろうと思った。彼女たちが劇場デビューして間もなかった 1 年数箇月前に比べ、何と言う違いだろう。声かぶせに頼らずに歌えるなんて、当たり前ではないか、と言うだけなら簡単なことだ。しかし、その当たり前を当たり前にできるようになっていることが、すばらしかったと思う。

 そして私は、やっぱりチーム A を見続けていたい、チーム A とともにありたいと、分かっていたはずのことを、改めて深く感じたのだった。

会えないAより会えるB

2007-04-14 16:04:51 | Weblog
 2 日続けてメールが当たったので、金曜日もチーム B を見に行って来た。私にとって 3 回目ということで、早くも私が A-4th を見た回数に並んでしまった。そうやってチーム B を見に行っていると、チーム A ないしチーム A メンバーのかなり熱心なファンだったはずの人が、結構チーム B に来ているのを見かける。もちろん、移籍組 3 人以外のメンバーが推しだったはずの人、という意味だ。そして特に、劇場最初の 1 箇月を知っているファンに、そういう人が多いようなのだ。

 私はそういう人たちの何人かに話を聞いただけなので、これが一般的な見解だということではないと思うが、しかしその何人かが異口同音に言うのは「会えないチーム A より、会えるチーム B」ということであるらしい。また「もう A メンは俺らが何か言う必要もないし、何か言っても届かないくらい遠くに行っちゃったから」という趣旨の ( 言い回しはそれぞれ違うが ) 発言も、少なからぬ人から聞かれた。ちなみに、A・K 両推しだが、どちらかと言えばチーム K 寄りの友人たち ( でありつつ、B を見に来ているわけだが ) も「それを言ったら会えないのはチーム K だって一緒だし」と言っていた。

 今はちょうど、ファンが劇場公演に飢えていたところに、チーム B がお披露目で公演回数が多いので、なおさらそう感じている部分はあるのだと思う。加えて言えば。チーム K ファンにとっては懐かしい「青春ガールズ」公演であり、チーム A ファンにとっては良く知っている移籍組がいることもあって、どちらにとっても馴染みやすいというのもあるだろう。しばらくして、3 チームが平均して公演を行うようになったら、またちょっと違って来るのかも知れない。しかしファンの間では「でも、A や K の劇場公演は、B よりぐっと少なくなるんじゃない?」と予想されていて、さらに「今までだってチケット買うの大変だったのに、公演回数が少ないところに、新規の人たちは普通、A か K 目当てで来るんだから、ますます大変になるのは目に見えているでしょ? そうなると、やっぱり B をホームポジションにした方が楽しめるよね」ということらしい。

 じゃあ推し替えってことですか、と問うと、たいていの人は「いや、一推しはやっぱり○○ちゃん ( チーム A メンバー ) だけどね。B は息抜きみたいなもんで」とか、大体似たようなことを言うのだが、実際のところはさまざまなようだ。どう見ても気持ちの 8 割以上がすでにチーム B ないしチーム B メンバーに移っていると思われる人もいれば、気持ちはほぼ完全にチーム A または K に残ったまま、今は劇場公演をやっているのがチーム B だから見に来ているだけ、というスタンスの人もあり、また「やっぱり移籍した 3 人のことが気になるから」という人もいる。ただし、単に「とりあえずチーム B がどんなもんか見ておこう」というだけの人は、あまりリピートはしないようだ。

 ちなみに他人のことばかり言うのもズルいので、私自身の正直な気持ちを書いておく。私は「AKB48 全体が好き」なので、新しいチームもある程度見ておきたいと思うし、また「劇場公演が好き」だから、現に劇場公演をやっているチームを見る機会が多くなる。加えてやはり、元チーム A の 21 人 ( 卒業者を含む ) を応援していきたいと思っているので、移籍した 3 人のことも気になる。私の友人には浦野さん推しの人もいるし、渡邊さん推しの人もいたし、なっちゃんもかわいいし(^_^)。新人さんたちについては、私は一目ぼれもしなかったし、まだ推したいと思えるほどの子はいないので、じっくり見て行こうという感じ。

 なので、チーム A の公演がそこそこあるなら、基本はやはりチーム A で、次いで時々チーム B、たまにチーム K という配分で見ていくことになるのかなあ。でも、一推しの人もそろそろユニットデビューすることだし、いつまでも劇場での応援にこだわらなくても良いのかなあ、とも思っている。メジャーになっていく人への応援は続けるとしても、劇場での比重の置き方は違っても良いのかなあ、とか。まあ私の場合は、個人的な都合で、どうせ全体で ( 3 チーム合わせて ) 週に 2 回くらいしか見られないんだけれども。

 …てなことをローカルで ( 自分のパソコンで ) 書いていたら、ブログにアップロードもしないうちに、明日の A 公演のメール予約が片方当たった。やっぱり秋葉原の神様は私に A に来いと言っているのだろうか(笑)。

早めに書いておくべきかなということで

2007-04-13 17:09:44 | Weblog
 そろそろチーム B のチケット入手難も一段落したようなので、昨日はチーム B 公演に行って来た。4 日目ということで、メンバーにもそれなりの落ち着きが出て来ているし、客席は相変わらず大変暖かい雰囲気だ。チーム A 初期の「明日はお客さんがいないかも知れない」厳しさや、チーム K 初期の逆風の中でスタートした厳しさとは違い、悪く言えばぬるま湯的なのだが、新しい物事が始まる時の楽しさがあることも事実。そのあたりの話はエントリを改めてまた別に書くけれども、チーム A の初期を知っているファンの中には、チーム B 推しに移りかけている人も結構いるようだ。

 さて、そういう時期でもあるので、悪い習慣が定着する前に書いておこうと思う。行儀の悪い客が多い。1 つは、公演中にしゃべっている人たちがいること。もう 1 つは、座り席でのフリまねが異常に大きい人がいることだ。

 ライブ会場で、どういうことまでが許容されるか、というのは、ハコの種類や、演じ手の特徴、そして演目の内容によって違って来るだろう。だから、他のライブ会場や、他のアイドルのコンサートなどから類推して「この程度ならアリでしょ」と思っている人もいるかも知れない。しかし、AKB48 劇場には AKB48 劇場なりに、いろいろな客の考えが衝突しながらも、劇場側を交えた協議で合意を形成して来た経緯がある。新しく来た人がそれを知らないとしても仕方がないが、誰かが教えてあげるなどして、それを続けないようにしてもらいたいと思うのだ。

 AKB48 劇場はあまり大きくないし、そこに定員ぎりぎりに近い人数を入れている。したがって、客の誰かがやっていることは、すぐに近くの人たちに影響する。つまり、意識するとしないとに関わらず、それだけ他人に迷惑をかけてしまいやすい。「やって良いこと」の許容範囲はごく狭いのだ。

 まず私語については、原則として不可であるはずだ。もちろん誰しも、ごくたまに、公演中に「おや?」と思ったことを、隣にいる知人に確かめたくなる、というようなことがあるのは仕方ない。だがそれにしても、周囲に聞こえないよう、耳打ちする程度の小声で、一言二言が限度だろう。MC 中であっても、そして曲中であればなおさら、普通以上の声でしゃべり通しなどというのは論外だ。私は近くにいればその場で注意するようにしているが、混雑もあり、ちょっと離れていると難しい。また普通の人は、トラブルを恐れてなかなか面と向かって言えなかったりもするだろう。だがせめて、警備スタッフに言って注意してもらうなどのことをしてもらいたいと思う。

 こういうことを書くと、じゃあコール ( MIX と呼ばれるものを含む ) はどうなのか、みたいな屁理屈を言う人がたまにいるのだが、これはアイドルのライブという性格上、ある程度は許容されるべきだろう。たとえば、前奏や間奏での MIX などはありだろう ( 私自身はやらないが )。しかし、どんなタイミングで何をコールしても良いというものではない。特に、最近とみに増えている、歌パートに重ねるコールは、「私の考えでは」良くないと思っている。彼女たちの歌を聴きに行っているのに、聴けなくなってしまうからだ。そうなるとまた次の人が、負けじと大声でコールするようになって、どんどんエスカレートしていく。結局は歌を聴きもせず、彼女たちのフリを見もせず、ただ騒げれば良いだけという人を増やして行くからだ。

 もう1つ、座り席でのフリまねの大きさだが、AKB48 劇場では概ね「自分の肩幅と頭の高さの範囲で、前の人の背中まで」という、ごく狭い空間しか許容されていないはずだ。AKB48 劇場の座席は隣の人と肩が触れ合うほど狭く、また前後で段差がないため、前の人が手など挙げたらステージが見えなくなってしまうからだ。そして実際、座席のほとんどを見渡せば、ほとんどの人はその範囲で小さくフリまねをまとめていることが分かるだろう。実はこれは立ち見でも同様で、頭の上に手を上げたら、後ろの人が見えなくなってしまう。いわゆる「オドリスト」にとって窮屈だという声は昔からあるが、AKB48 劇場は、残念ながら踊りまくるタイプの楽しみ方ができる場所ではない、ということでケリがついている。

 しかし最近、知ってか知らずか、平気で手を思い切り高く突き上げたり、また「YKK」と言うらしいのだが、両手を前方の頭上まで上げて、両手首を回転させるという手ブリをしたりする人が増えている。私は何も、手を突き上げるフリのところで、拳が一瞬頭上から 5cm 出てしまったとか、そういうことに目くじらを立てているわけではない。しかし、野郎の太い腕をまっすぐ真上に振り上げたまま静止していたら、はっきり言ってかなり視界の邪魔だ。まして、光り物をはめた腕で YKK など延々とやられた日には、後方の人には迷惑以外の何物でもない。これも、私がすぐ後ろにいれば注意するのだが、2 列前、3 列前となると注意のしようもない。そしてこれも悪いことに、前方の人がやっているから後方の人が真似をする、という形で、どんどんエスカレートしていくのだ。YKK をやるとしも、曲の要所だけ、自分の肩幅と頭の高さから出ないくらいの範囲で、というのが、あの劇場での限度だろう。

 断っておくが、これは、どういう楽しみ方が「正しい」か、という話をしたいわけではない。まあ、AKB48 劇場はメンバーを育てるための場所であり、客はライブを楽しみながらも、メンバーの成長を阻害するようなことをすべきではない、という点だけは踏まえておくべきだと思うが、では何が彼女たちを「成長させる」応援なのか、という話になると、またきりがない。だが、そんな大上段に振りかぶった話をするまでもなく、あの小さな劇場で、たくさんの客が窮屈さを我慢しながら公演を見ている時に、互いの楽しさを損なわないようにするにはどうすれば良いのか、ということを考えて欲しいのだ。静かに見たい客もある程度は我慢するが、騒ぎたい客にもある程度我慢してもらわなければならない。その合意点を一方的に踏み越えようとするのは、やはり反則だと思う。

 なお、もし ( あくまでも仮定だ )「チーム A ではどうだか知らないが、チーム K ではありだった」といった事柄があるとしたら、それはそれで、チーム B でのルール作りをやり直すことになるだろう。私はチーム B「も」好きな人間として、上記のような合意を維持すべきだと考えている。そして、現場で「やった者勝ち」にしてしまわないために、他人の行為が迷惑だと感じる人は、はっきり声を上げて行くべきだと思う。

チームB、1stステージ初日の感想・その2

2007-04-12 15:55:56 | Weblog
 そうこうしている間にも劇場ではいろいろなことが起きているが、とりあえず初日の話を、前のエントリに続いて書ききってしまうということで。

 「雨の動物園」は以下のような配役 (敬称略)。順番に意味はない。

   ゾウ : 渡辺(麻)、キリン : 片山、ライオン : 早乙女、ペンギン : 平嶋、
   シマウマ : 菊地、チンパンジー : 多田、パンダ : 松岡、ラクダ : 野口

前任者えれぴょんのイメージがあまりにも強いゾウには、やはりコドモ好き系のファンが食いつきそうな ( と言うか、すでに食いついている ) 渡辺まゆゆ。個人的にはライオン早乙女さんの、チーム K の高田さんを思わせるような動き方がおもしろかった。また、松岡さんのパンダも見どころ。「こんなにパンダが似合う人はいない」と言われた ( らしい ) 前任者の野呂さん、青年館シャッフルで「こんなにパンダが似合う人がもう 1 人いたとは」と言われた ( らしい ) チーム A の成田さんに優るとも劣らない似合いぶり。

 全員に言えることだが、この曲では着ぐるみに照れとか気恥ずかしさを感じていたら、すぐにフリが小さくなり、客にバレる。曲の内容は念願だった楽しいデートであり、衣装はそれを彩る動物たちなのだから、思い切り歌詞の世界に入り込んで気持ちを作り、大きく演じることが重要。何人か、この曲で特にフリが小さく見えた人がいたほか、ゲネと初日の両方で同じところを間違えていた人がいたので、頑張ってほしい。一方、曲の最後の決めポーズでなっちゃんが片足を上げているのだが、結構な時間にも関わらず、きちんと静止していた。見事。

 MC は下手側からパンダの松岡さん、ラクダの野口さん、キリンの片山さん、ライオンの早乙女さん、チンパンジーの多田さん。多田さんはちょっと早口なので、はっきり大きな声で話すように心がけた方が良いと思う。

 「ふしだらな夏」は私のメモによると浦野さん、井上さん、渡邊(志)さん、片山さん、平嶋さん、柏木さん、田名部さん、渡辺(麻)さん、菊地さんとなっているのだが、他の人のレポートと食い違っている。確かに、直前の MC に出ている片山さんがこの曲にいるわけはないので、たぶん私の間違い。メモは「かたはる」になっているので、「なかはる」と書くべきところを間違えたのかも。

 「Don't disturb!」の英語の台詞は渡辺(麻)さんが担当。K-2nd 初日ではトラブルがあって台詞が飛んでしまったという逸話があるが、今回はゲネ・初日とも問題なく。この曲では、しなを作り過ぎの人、客席への目線送りがちょっと媚びた印象になってしまっている人などが気になった。誰とは書かないでおく。本人なりの努力の結果なのだろうとは思うけれど、ちょっと方向性が違うかなという印象。

 「Virgin love」は冒頭、中央のどんでんから田名部さんを中心に 5 人が駆け出して来る。下手側から渡邊(志)さん、柏木さん、田名部さん、井上さん、米沢さんの順だが、ここの田名部さんがなかなか良い感じ。この曲では、渡邊(志)さんのフリの細部での決め方や、Cindy MIHO さん ( もはや本名のかけらも残っていないわけだが ) の表情などが良かった一方、新人の中にはフリに乗り切れず、大げさに言うと棒立ちのように見えた人がいた。シングルの c/w にもなっているという意味で、いわば AKB48 の代表曲の 1 つでもあるので、きっちりとマスターして欲しいところ。

 「日付変更線」では、客席のフリ真似との一体感を楽しんでしまっているのか、ずっとニコニコして、また姿勢そのものが前のめりになってしまっている人がいた。確かにそこは楽しいポイントではあるのだが、歌詞の内容からすると、ただニコニコしていれば良いわけでもない。歌詞の内容を自分なりにイメージして、どう歌えば良いかということを考えてみると良いと思う。

 MC は下手側から野口さん、柏木さん、多田さん、菊地さん、渡邊(志)さん、仲谷さん、早乙女さん、田名部さんの 8 人で。途中で浴衣の残り半数と入れ替わり。

 「僕の打ち上げ花火」では平嶋さんの力量が大幅に向上していることを実感した。例を挙げると「♪もっと もっと もっと 好きになった」の瞬間で、ちゃんと「その部分の歌詞に応じた」良い表情ができていた。楽曲に合わせて表情を変えていくこと自体は、元チーム A メンバーとしてはできて当然なんだが、さらに歌詞の部分部分に応じて表情を調整していくのは、より高い技術になる。なっちゃんがそこまでできる子だと思っていなかったので、ごく普通にそれができているのを見て、すごく驚くとともに、うれしかった。ついでに言うと、私はたまたまその瞬間に目が合ったもんだから、思わずホレそうになってしまった(^_^;)。変な釣りによってでなく、楽曲の中の表現でグラッと来るのは、見ている側としてもうれしい経験。いやほんと、この曲のなっちゃんはすばらしい。

 なおこの曲では、新人メンバーについても、間奏部分ではそれなりに表情を工夫しようという努力は感じられた。ただ、歌が始まると、意識がそちらに集中してしまうのか、表情が追いつかなくなるといった印象だった。

 で、「ありがとうございました」でハケて暗転。アンコール。チーム K 風に誰かが「アンコールいくぞー」と叫ぶスタイルだったが、これで定着するのかどうか。私はどちらかと言えば、決まった誰かでなく、誰ともなくアンコールを言い出すスタイルの方が好きだなあ。いつぞやのチーム A 公演のように、アンコールが起きなければ本当にやらない、みたいな方が、真剣味があるというか。浴衣からの着替えのせいか、やや長めだった気が。K-2nd の時どれくらいだったかまで憶えているわけじゃないんだけれど。

 アンコール 1 曲め「約束よ」では、フォーメーションの最後列にいて自分が歌っていない時に、気が抜けている人が見受けられた。というか、だいぶ疲れているんだろうなという印象もあり。他方、渡辺(麻)さんの表情が、この初日の間にも、次第に良くなって来ていると感じた。まああれだけコールされれば気分も良くなるだろうなあ(^_^)。

 そして「転がる石になれ」に。ゲネに続いて、客席からはほんのちょっとだけ嫌そうな声も聞こえたが、思わず出てしまった声という程度で、公演の邪魔をするような意図のものではなかったと思う。「♪We are the team B」のところが新ポーズになっているものの、基本的には最初の円陣なども含めてチーム K のスタイルを踏襲。しかしチーム K の喜びと気合に満ちた「転がる石になれ」とはやはり別物といった印象。それはまあ当然でもあり、仕方のないことなので、この先、チーム B なりの良さを出していけるように頑張ってほしい。

 MC は仲谷さん主導で。息が切れつつも気後れせずにしゃべろうとしているのがおもしろい。並び順は下手側から片山さん、早乙女さん、米沢さん、野口さん、仲谷さん、井上さん、田名部さん、仲川さん、多田さん、菊地さん。「♪We are the team B」のポーズの解説など。言葉にすると難しいが、右手を開いたところから薬指と小指を曲げ、人差し指と中指を少し開いて、手のひら側を顔の方になるように近づけ、人差し指と中指で目を上下にはさむ位置に置く。その位置から、「♪We are the team ...」に続く「♪B~」に合わせて、手をまっすぐ前方に差し出していく。これは目からビームが出る様子を象徴しているとのこと。

 着替えが済んだ 6 人に入れ替わり。下手側から浦野さん、渡邊(志)さん、柏木さん、井上さん、平嶋さん、渡辺(麻)さん。なぜかきれいに歳の順(笑)。最後の締めの挨拶は渡邊(志)さん。

 そして「シンデレラは騙されない」では、曲の冒頭でなっちゃんがど真ん中にいる。見ている側もうれしいけれど、それ以上になっちゃんがうれしそうなのが見どころ(^_^)。実に生き生きと歌って踊っているものだから、5 割増しくらいにかわいく見えて、またホレそうになる(笑)。渡邊(志)さんも長身で背筋のシャンとしたフリのきれいさで見映えがするし、そして何よりもシンデレラと言えば浦野シンディである。冗談で「♪見かけより長く生きてる」ってみほさんのことかなあ、などと言っていたことはあったのだが、本当に浦野さんがレギュラー公演でこれを歌うようになるとは(笑)。冗談はともかく、年長だけあって、歌詞の内容の駆け引き的な部分を、よく表情で示せていると感じた。

 私の場合はどうしても思い入れもあり、移籍組 3 人ばかり見てしまう傾向があるのは事実なのだが、しかし、こういうガチンコ勝負のところでこそ、新メンバーにも頑張ってもらいたい。たとえば、柏木さんはソツなく歌い踊れている感じなのだが、今一つおもしろみがない。歌詞の内容の「本当は誘って欲しい」という甘えた気持ち、ないし期待感を表情に出して行けると良いのではないか。一方の井上さんは逆に、「どう誘ってくれるの?」と試すいたずらっぽさや、「騙されない」というしたたかさなどを出せると良さそうな気がする。同じ曲を歌い踊るにしても、それぞれの人によって、どう歌詞を解釈し、どう演じるかは違って来るはず。そしてまた、それぞれの個性に応じて、見映えのする演じ方というものはあると思うのだ。歌詞を読み込み、登場人物の気持ちになって歌う、ということを心がけてみて欲しい。

 横 1 列で手をつなぎ、下がって、「せーの」で前に戻って挨拶。終演。

 その後、いったん出始めた…と言うより、8 割がたカフェまで出ていた客の大半をいったん劇場内に戻して、握手会発動。この段取りを見ると、本当に突発のような、文字通りサプライズという印象。写真の廊下にカフェ側から井上さん、浦野さんから渡邊(志)さん、渡辺(麻)さんへ、という五十音順に並び、全員と握手。高速でもないけど、一応軽く流しが入っていて「初日おめでとうございました」に付け加えて「頑張ってくださいね」と言える程度。いつもは上り側のエスカレーターを止めてあり、歩いて降りる形。

 移籍組 3 人はやっぱり、私のことを見ると「ああ、A を見に来ていた人だ」くらいは分かってくれるようで ( …ということにしておく )、にこにこと応対してくれて、ちょっとうれしかったり(^_^)。「おめでとう…と言って良いんだよね?」みたいな微妙な挨拶をしてしまって申し訳ない。新人 13 人のうち、一番ガシッと手を握って来たのは松岡さん。憶えてくださいとか応援してくださいとか、そういった感じのことを付け加えていたように思う。多田愛佳さんも、何か一言付け加えていたのは良かったと思うんだけれど、緊張からか早口になっていて、声もまだ小さくて、聞き取れなかった(^_^;)のが、ちょっともったいなかったかな。

 全体として。ステージの上も客席も、雰囲気はゲネとおおよそ同じといった感じだった。オーディションから 4 箇月も過ぎて、やっと始まった劇場公演ということになるが、メンバーが感激で涙、涙…というようなことはなかった。もちろん泣けば良いというものではなく、むしろ泣かない方が良いのだが、ただ新メンバーについて言えば、感激や喜びよりは、戸惑いばかりが目についたというのが正直な感想。緊張というのは個々人が口にしていたが、その割に客席の「恐さ」はまだ分かっていないのかな…という気がした。私がそういう「気がした」だけで、本当のところは分からないけれども。

 個々人についても書こうかと思ったのだが、今の段階で書くと厳しい話が多くなってしまいそうなので、やめておいた。各曲の話に、名前を書いたり書かなかったりしながらだいぶ混ぜ込んだので、実際の公演を見れば「ああ、この人のことを言っているのだな」ということは分かってもらえると思う。

 ユニット曲については、「ふしだらな夏」も含めて考えれば、全員に一通りチャンスが配分されていると言えそう。全員曲でのポジションなども合わせて考えると、移籍組 3 人に手厚くなるのは経緯から言っても実力から言っても当然として、新人については、事務所は現時点では井上さん、柏木さん、渡辺(麻)さんを中核にしていきたい意図があるように思われる。だが、最初の思惑通りにならないのが AKB48 劇場のおもしろい、または恐いところ。実際に公演を重ねていけば、誰が何をきっかけにどう伸びるか分からない。なので、良いポジションをもらった人は油断せず、そうでない人はよりいっそう頑張って欲しい。

 これだけ暖かい雰囲気で初日を迎えられた要因…については、また別に書くけれども、基本的に言えば、かなり幸運な巡り合わせでそうなっていると思った方が良い。実際にお客さんの前に立って、親切に「盛り上げて」くれる人たち、そして早くも熱心に個人名などをコールしてくれる人たちを見て、そこで思い上がってしまうのか、それとも、そういう人たちにもっと良いステージを見せたいと考えられるのか。メンバー個々人の、そしてチームとしての受け取り方や、今後の公演への心構えなどが、力量を伸ばしていけるかどうかの試金石になるのではないか。

 移籍組 3 人については、当たり前ではあるのだが、格の違いが歴然としていた。単に劇場に慣れているとか、コンサートも経験しているとかいったことだけでなく、それらを通じて、楽曲を歌い踊り、演じるとはどういうことか、その中で自分を表現するというのがどういうことかについて、さすがに 1 年半近い経験の中で理解できているということなのだと思う。

 3 人だけチームを移って、後輩たちと新たにやっていくことには、いろいろな大変さもあることと思う。なぜ自分たちだけが、という思いも残るだろう。しかし、逆に考えれば、すでに役割のほとんど固定してしまっているチーム A を出たからこそ、全体曲でのセンターポジションをもらうことができたとも言える。悔しさや不満を抱えたまま行くよりは、これをチャンスにするつもりで気持ちを切り替えて欲しいと思うし、実際に 3 人を見た限りでは、すでにそうなっているのかなと感じた。

 とりあえず初日の感想はこんなところで。

チームB、1stステージ初日の感想・その1

2007-04-11 04:56:49 | Weblog
 さて、もうすでに初日から数日が過ぎ、その間にも劇場公演は重ねられているはずなのだが、とりあえずは 4/8(日)夜、チーム B にとっての 1st シーズンとなる「青春ガールズ」公演初日 ( 初演 ) の感想を。

 まず、周辺状況から。初日は関係者やプレスが結構多かったように思う。ゲネプロでそれらしき人の姿が見えなかったのと対照的だった。一般的には業界の人や関係者にはゲネプロを見せるような気がするんだが、ゲネプロが昼、初演が夜という時間帯の問題もあったのか、はたまた、ゲネプロでダメ出しをした後の状態でないと、プロには見せられなかったということなのかは分からない。

 私の感想としては、ゲネプロと初演の出来に、あまり大きな差を感じなかった。さすがに移籍組の 3 人は、初演では出力を上げて来ていたが、ギアチェンジしたほどでもなかった ( と言うか、この 3 人はゲネプロでもすでに高いギアに入っていた )。ゲネプロとは言え一般のお客さんを入れていたら、実質的な初演に等しいとも言えるわけだし、今回はオーディションからの時間がたっぷりあった分、ゲネプロでもそこそこの出来に仕上げていたと言うこともできるかも知れない。

 ただ、この「そこそこの出来」というのは、ゲネプロについて書いたのと同様に ( ついでに言うと、当日夜のアンケートにも書いておいたのだが )、とりあえず一通りの形はできていた、ということでしかない。かなり厳しい言い方をすれば、あの出来でお客さんの前に出て許されるのは、そこが「新人を育成する場」であると位置付けられている AKB48 劇場だからであり、そしてその初演であるからだ。つまり、そこからどれだけ伸びることができるかが重要なのであって、あの出来でほっとしているようでは先がない。

 さて、一通りの形はできていると言ったが、細かいミスはあちこちで見られたし、また逆に、うまくやろう、遅れないようにしようとして、フリが小さくなってしまっている人もいた。間違えたり遅れたりすることが良いとは言わないが、ミスを恐れて小さくまとまってしまうよりは、思い切り大きく踊ることを心がけて欲しい。

 そして何よりも、ステージに立つということがどういうことか、そこで歌い踊るということがどういうことかが、まだ実感できていない人が多いように思えた。先生から習ったフリをなぞっているだけでは、いつまで経っても「お遊戯」でしかない。だからと言って「型」を逸脱して、好き勝手に「こなして」しまえば良いわけでもない。まずは決められた「型」をきちんとなぞりつつ、その上で「自分らしさ」をどう表現していくかが重要になるのだ。それは日々の公演を重ねるうちに、手応えをつかんでいってもらいたい。

 …と、だらだら全体的な感想を書いてしまった。ここからは曲別に。といっても全曲ではなく、気のついたところを。

 ゲネでの陰アナは山本マネージャーだったが、初演での陰アナ一番手は平嶋夏海さん。落ち着いて、聞き取りやすく話せていたと思う。

 「青春ガールズ」は最初のネクタイを緩めるところで、それまでの窮屈さからの開放感を象徴しているのだが、そのあたりの気持ちがまだうまく伝わって来ない。「死んだらどうなるんですか?」の台詞は渡辺麻友 ( わたなべ まゆ ) さん、それに対する「それでも青春は続くんだ!」は浦野 Cindy MIHO さん ( もはやどこまでが本名でどこからがニックネームなんだか分からない(笑) )。「続くんだ続くんだ続くんだ…」と自家製のエコー風に。

 「ビーチサンダル」はサビで斜め上左右、下左右という 4 箇所に指を振ったり、手拍子を振ったりするが、ここで大きな四角を描くように細部まできっちりとキメている人と、「何となく 4 方向でやっているだけ」または「間に合わないので小さくまとめてしまう」という人の差が大きい。誰が良い悪いというのは、あえてメモしなかったので、現段階ではここにも書かずにおく。

 「君が星になるまで」では、野口玲菜 ( のぐち れいな ) さんがセンター付近で歌っている時の表情がなかなか良かった。率直に言って、ステージを通して緊張が表に出過ぎていて、いろいろな意味でかなり心配になっちゃう人なんだが(^_^;)、ここは良かった。歌寄りの人なのかなあ。

 MC は井上奈瑠 ( いのうえ なる ) さんの挨拶で、自己紹介は前列上手の渡邊志穂さんから。以下、浦野さん、井上さん、米沢瑠美 ( よねざわ るみ ) さん。米沢さんはもしかすると学校で演劇部だったこととかあるのかなあ。なんかステージ慣れはしているように見えるんだけれど、逆に客を意識し過ぎているというか、思わせぶりな視線を飛ばし過ぎてしまっているというか。仲谷明香 ( なかや さやか…全部「あ」段だ ) さんは眼鏡っ娘。ここまででハケる。

 2 列目上手から野口さん、多田愛佳 ( おおた あいか…誰かわざと「ただ」と読み間違えて、ふくれっつらをさせてみて欲しいぞ ) さん。多田さんは WPB や廊下の写真の写りがかなり良い。実物もかわいいけど、写真よりさらにコドモコドモした感じで、マスコット的存在になっていくのかなあという感じ。「ラブたん」だそうで(^_^)。緊張からか早口で、声も腹から出ていないので聞き取りにくいのが惜しい。続いて平嶋さん、頑張りなっちゃん!キャラは卒業したのか、ゆったり大きく自己紹介。落ち着きぶりはさすが。次いで柏木由紀 ( かしわぎ ゆき ) さん、渡辺(麻)さん、片山陽加 ( かたやま はるか ) さん。ここで 2 列めハケる。

 3 列目上手から早乙女美樹 ( さおとめ みき ) さん。「チーム K さんの『青春ガールズ』より良いと言ってもらえるよう…」という台詞の担当は反感を買って辛そうだが、頑張ってほしいところ。次に菊地彩香 ( きくち あやか ) さん。菊「池」でなく菊「地」だという意味で「菊じぃ」と呼ばれているとか。続いて英語で挨拶を始めたのは松岡由紀 ( まつおか ゆき ) さん。大人のお色気担当というか、もし「PARTY が始まるよ」だったらほぼ間違いなく「キスはダメよ」担当というか。続く仲川遥香 ( なかがわ はるか ) さんは元気キャラのハスキーボイス。「みんなには少年と言われています」とのことで、確かにそんな印象。なっちゃんはこの子に元気キャラを譲ったのかなという感じ。なっちゃんより学年は 1 つ上みたいだが。そして自己紹介のトリは田名部生来 ( たなべ みく ) さん。

 以上、並び順はこんな感じ (敬称略)。おおむねこの後のユニットの都合で並び順が決まっているといったところか。

     田名部  仲川  松岡  菊地  早乙女

    片山  渡辺麻  柏木  平嶋  多田  野口

     仲谷  米沢  井上  浦野  渡邊志
↓(Front)

最後に松岡さんがまとめて、ハケる。

 「Blue Rose」は下手 ( しもて ) から渡邊さん、浦野さん、井上さん、米沢さん。MIHO さんがゲネプロよりもさらにノリノリ(^_^)。渡邊さんは衣装、スタイルがキマっているが、さらに強さを出しても良さそう。井上さんは意欲は感じるが、まだ型をなぞっている素の部分が見え隠れ…というか、ほとんどずっと(^_^;)見えている。米沢さんはまだ楽曲をつかみ切れていないのかなという印象。このハードルを越えられるかどうかが最初の挑戦になりそう。なお、次の曲との入れ替わりの際、MIHO さんがマイクスタンドを持ってハケるところまで、きっちりとロックンロールな雰囲気を貫いていたのが素晴らしかった。

 「禁じられた 2 人」は白のロングドレスが柏木さん、ピンクでミニのドレスが仲谷さん。ゲネプロについても書いたが、柏木さんは順当な起用。小さくしなを作ってしまいがちところ ( 他の曲でもその傾向がある ) は気になるが、歌詞の世界を演じようという気持ちは見えるので、頑張ってほしい。仲谷さんはまだ型通りにやっているだけという印象を受けたので、これから本人の色が出て来ることを期待したい。

 台詞部分が変更されており、K-2nd ではそのまま心中でもしてしまいそうなほどディープな雰囲気だったのに対して、B-1st では恋心の入り口といったライトなものとなっている。新しい台詞が耳慣れないこともあってか、特に締めの台詞部分では笑いが起きていたけれども、まあこの部分は相当「狙って」いる台詞でもあり、初見では仕方ないのかなという感じ。ただ、そこで笑いを起こさせないよう、つまりその台詞に真剣さと真実味とを持たせられるだけの説得力を、1 曲を通じて出していけるかどうかが、ユニットの 2 人にとっての課題になるだろう。

 なお、曲の最後でハケるところでは、やっぱりスタスタと歩いてしまっている。そのあたりも工夫してみて欲しいところ。

 長くなったのでエントリを分ける。

お客さんの目を見るということ

2007-04-10 15:41:03 | Weblog
 ゲネプロと初日の感想を書いているのだが、お客さんの目を見る、ということについて、チーム B の新人メンバーが十分に理解できていないのかなという気がしたので、エントリを独立して先に書いておく。

 お客さんの目を見る、というのは、もちろんある程度は言葉の通りなのだけれど、しかしだからと言って、決してお客さんに媚びを売りなさいという意味ではない。言葉の額面だけでもない、いわば比喩としての部分もあるのだ。

 ステージの上の人は、客席にいるたくさんの人からいっせいに注視されることになる。そのことに慣れていないと、そうした多くの視線に射すくめられてしまう。つまり、お客さんの「目からビーム」が恐くなり、身が縮んでしまう。そうするとフリも小さくなるし、声も出なくなる。だから、たくさんの人の視線ビームに負けないように、それから逃げるのでなく、むしろ真っ直ぐに見返して、微笑みの一つも返すくらいの強さを持ちなさい、という意味なのだ。

 もう 1 つは、お客さんが「どこを見ているか」に注意しなさい、ということでもある。たとえば自分の真正面のお客さんと目を合わせようとしたのに、その人は違う方向を、つまり他のメンバーを見ている、ということがあるはずだ。そういう時に「ああ、あの人は別の子が推しなんだから仕方ない」と思ってしまうか、それとも「もっと私のことを見てもらうには、どうしたら良いのだろう」と考えられるか。その違いが、これからメンバー一人一人が自分の実力を大きく伸ばしていけるかどうかの分かれ目になる。

 お客さんの目は、いろいろなことを語ってくれる。自分のことをうっとりと見てくれる人、厳しく見ている人、どうでも良い感じでだらっと見ている人、そもそも見てくれない人。そういういろいろな視線と出会ううちに、自分の歌やフリが、お客さんにどう受け止められているかが分かるようになって来るはずだ。自分で「今のここが良く出来た」と思った瞬間に、それを見つけてニコッとしてくれるお客さんの視線を見つけたら、客席にどれだけたくさんの「先生」がいるか実感できるだろう。

 そうなって来ると、AKB48 劇場での毎日のステージが、実は一瞬たりとも気の抜けないオーディションを繰り返している現場なのだ、という意味が実感できるようになると思う。そして、厳しい視線を向けてくれる人は、見てくれない人より何百倍も自分の味方なのだと気づくだろう。出来が良い時も悪い時も同じように盛り上がってくれる客が「良いファン」とは限らないと分かるだろう。見る目のある客こそが、表現者を育てる上で最も大きな力を持つ支援者なのだ