AKB48をめぐる妄想

AKB48にハマった私「カギ」が、好き勝手なことを述べるブログです。

やっとチームA公演を観た

2014-01-12 21:43:29 | Weblog
 実はチームAウェイティング公演の内容が一新されてから、ずっと観ることができていなかった。というわけで、チームA公演も久しぶりだし、今のセットリストになってからは初めて。

 個人的にはものすごく思い入れのあるセットリスト、なんだが、ユニット曲が差し替えられていることについては、そんなに違和感を覚えなかった。というか、全員曲の衣装も違うし、最初から別物という印象。それでもどーしても、昔のチームAや、ユニット曲についてはオリジナルがちらつくのは仕方のないところ。

 率直に言って、過去に捕らわれっぱなしの私が見ても、今のチームAメンバーの方が、明らかに「器用に」歌い踊っていると思う。昔々のチームAは、もっと不器用で、いや、はっきり言えば下手だった。いくら記憶を美化しようとしても、今の子たちの方が、よっぽど器用に、アイドルらしく、明るく楽しそうに演じている。それがアイドルだ、という人もいるだろう。だから今のチームAがサイコー!と思っていられるなら、それはそれで良いと思う。

 しかし、私が一個人として「心動かされたか」という話は別だ。以下はあくまでも「私が」どう感じたか、という話なので、意見が違う人はいるだろう、ということをお断りしておく。反論や批判は甘んじて受けるけれど、見当違いな八つ当たりは無視するので予めお断りまで。

 今日の夜公演、緊張感を張りつめたような目覚ましい表現はなかったけれど、概ね全員手抜きをせずに取り組んでいた。まあ柱の外の後列に行った時に気が緩むというか、軽く流しているなーというのは、平均より年長寄りのメンバー数人に見られたのだけれど、それもあまり目立たない程度に、うまくやっていたと思う。総じて、外仕事が多いメンバーが少なくない劇場公演としては、まあ悪くない方だったと思う。

 だけど、全体として、深みが感じられなかった。ほとんどの曲を楽しそうニコニコと演じていて、曲の合間では、メンバー同士で笑顔を交し合っている。辛うじて「軽蔑していた愛情」だけはシリアスな表情を作ろうとしていたけれど、その他の曲では、歌詞の意味や楽曲の世界観とはまるで関係なく、アイドルスマイルと客へのアイコンタクトサービスたっぷりで歌い踊っている。ただフリをなぞっているだけで、その人が楽曲をどう解釈し、どう演じようとしているかが、まるで感じられない。それはプロとしての「表現」からほど遠い、薄っぺらいものであり、言葉は悪いけれど、学校の文化祭の出し物レベルだ。

 「ただいま恋愛中」セットリストは、アイドルの楽曲としては暗かったり重かったりするものが少なくない。あるいは、「本心」と「言葉」の間に屈折を内包したものが多い。「ただいま恋愛中」そのものではない今回のウェイティング公演、ユニット曲のチョイスを見る限り、そういう屈折や、「明るいだけではない人生」を理解したチョイスのように思える。だが、今のチームAは、そういう屈折や暗さ、重さの部分を、全然演じられていない。それは若くて、AKB48のメンバーという「成功の階段」の途上にいる人たちとしては、仕方がないのかもしれない。ただ、問題は、「ただいま恋愛中」セットリストの隠れたテーマである「陰影があるからこそ、光はよりまぶしく輝く」ということが、まったく伝えられていないということなのだ。

 全曲で楽曲の世界観を「理解して、解釈して、演じよう」としていたのは、高みなとすーちゃんだけ(と、私は感じた)。すーちゃんはちょっと色っぽくしなを作り気味なので、アイドルとしては、今くらいまでにしておいた方が良いかも知れない。ゆいはんさえも、平べったいアイドルスマイル側に引きずられているように(私には)見えたのが、意外であり、残念でもあった。あと、ゆいはんは少し動きが重くなっているように思えた。かれんは意識はそれなりに高そうに思えたが、本人の引き出しがまるで足りていない。もっといろいろなもの(小説や映画などの、できれば名作)に幅広く触れて、自分の中の引き出しをきちんと増やすことが必要だと思う。田野ちゃんは意欲が空回りして、今は迷っているのかも知れないが、信じる道を進むべきだと思う。薄っぺらなアイドルスマイルがちやほやしてもらえるのは若いうちだけだ。その後もあなたたちの人生は続く。今は努力が報われないことに腐らず、自分なりの工夫と努力を続けて欲しい。

 ここ1年あまり「激推され」されている若手の何人かは、推されていることの自信が作り上げる輝きを、相応に発揮できていたと思う。でも、それだけ、としか(私には)思えないのが残念。推されている幸運に持ち上げられているだけではなく、その幸運を得た者として、そこに「自分なりの何か」を上積みするという意識を持って欲しい。大人の気まぐれで推されただけで終わるのか、やはり推されるだけの何かがあったのだと周囲に言われる人になれるのか。それが、あなたたちのこれからを決めることになる。

2014年のはじめに

2014-01-04 10:51:05 | Weblog
 少々遅くなりましたが、あけましておめでとうございました。今年もよろしくお願いいたします。最近は劇場公演に行く回数も少なく、ブログもなかなか書けなくなってしまっていますが、無理をしない程度に少しは頑張ってAKB48を見続け、語り続けて行きたいと思っています。

 昨年末、一部の方々に「新年には博多出向になるかも」ということをお伝えし、実は私としても、もしそうなった暁には「博多脳に、俺はなる!」くらいの意気込みだったのですが(笑)、その後情勢が変わり、私の出向はなくなりそうです(^_^;)。お騒がせしてすみませんでした。

 あと、久しぶりにまた雑誌「BUBKA」の座談会に参加しました。今売っている2014年2月号の記事「AKB48マニアクス」で、2013年のAKB48グループ10大ニュースを話し合っています。顔ぶれが顔ぶれなので、好き放題言ってます(笑)。中でも私の一番言いたいことは最後の「誰もドジは踏むなよ」だったりするわけですが(^_^;)。

 以上、私的な報告が終わったところで、年末年始のAKB48関連に関して少々。

 レコード大賞は残念だったが、まあ予想通り。功労者の勇退にあたって、これまでご苦労さまってことで餞別として花持たせてあげたというだけ。わざわざ奥さんを久々に司会に引っ張り出しているあたりからして、あまりにも見え見えのストーリーなんだけど、日本人はそういうの好きだよね。逆に言えば、良くも悪くもそういう私情、主観で決まる賞だということなので、AKB48が悲観することはないと思う。

 紅白での大島優子さんの卒業発表、私としては「おおー、ここで発表か」と思ったものの、もちろん私自身はAKB48ファンなので、嫌な気はしなかった。局/番組側が了解さえしていればアリじゃないのかな。ただ、レコード大賞について「誰かが勇退するとか、そんなのはそのグループ内部のことで、よそには関係ないだろ」って言いたかったのが、言えなくなっちゃったなぁというのは事実。もっとも、賞という一見公平性や客観性を装ったものに比べれば、紅白の方は(いくら有名とは言え)単なるTV番組の一つなのだから、だいぶマシかなという気がするけれども。

 前述の「BUBKA」の座談会でも述べたのだが、私は次の総選挙について「まゆゆを一度、1位にしておくべきだ」と考えるようになった。そしてそれは、優子の卒業発表に伴って、ますます強められた、ように感じている。一応断っておくと、私は別にまゆゆ推しではない。さっしーは昨年の1位として立派にその責任を果たしたし、彼女には彼女の魅力があると思っている(さっしー推しでもないけどね)。ただ、彼女のこれほどまでの人気の源泉はバラエティの対応能力や、プレーイングマネージャーとしての貢献にあるだろう。一方で、楽曲を歌い踊っている時の華やかさという点で、アイドルの王道と言えるかどうか。

 AKB48グループとしては、ここでいったん、アイドルグループの王道に立ち戻っておく方が良いのではないかと思うのだ。そのように考えた時、現段階でその座に最も近くにいるのは、特に優子が卒業すると決めた今となってはなおのこと、まゆゆだろうと思うのだ。そしてまた、前田敦子が最初の1位の1年で大きく成長し、次の2位の1年で深く成熟したことを考えると、同じ人の連覇よりは、1位は交代した方が良いのではないか。前回、事前に公言したことでヒンシュクを買い、結局は発動されなかったナントカ砲も、次の総選挙ではまゆゆを押し上げるために発動されても良い。公表しないか、するとしても事後にして欲しいとは思うけれども。

 まあこういう「外野の勝手な期待」なんかとはぜーんぜん違う結果になっちゃったりするのが総選挙ではあるのだけれど。