AKB48をめぐる妄想

AKB48にハマった私「カギ」が、好き勝手なことを述べるブログです。

田原総一朗「ド~なる?!ド~する?!AKB48」公演初日に寄せて・その1

2015-10-16 22:30:17 | Weblog
 これ、宝塚の男役トップと娘役トップみたいなもんかなぁ、というのが第一印象。二人が対等のWセンターというより、男役トップ相当の谷口さんの方がメインのセンターといったところか。全体曲は1曲を除いてこの二人がWセンター、または谷口さんセンターで川本さんが2番手という構成で貫かれており、私としては良い思い切りだと思う。

 センターの二人は頑張っていたが、まだ硬い印象。それでも谷口さんの方は、私の予想よりさらに良く、いくつかの限られた場面ではあったが、大器の片鱗を感じさせた。川本さんは、期待通り良いのだけれど、予想の範囲内という感じ。特に川本さんの笑顔の少なさが気になった。川本さんは真剣になるほど表情が険しくなるクセがあると思うのだけれど、シリアスに演じるべき曲もあれば、楽しそうに歌い踊る方が良い曲もある。二人とも、硬さが取れて、もっと伸びやかに演じるようになると、公演自体もさらに良くなるし、本人たちの力にもなって行くだろうと思う。

 セットリストは本編の全員曲はシングル曲や、コンサートでの定番全員曲など。とは言えシングル曲の中では重め、暗めの曲も入れており、単純に騒ぎたい人向けというわけではない。ユニット曲はコンセプト通り、高橋みなみが劇場公演で演じたユニット曲がほとんど(1曲はパチンコ曲)。谷口さんが「愛しさのアクセル」でソロと、「思い出のほとんど」で川本さんとのデュエットで、一人だけユニット2曲。

 田原さんの番組「朝まで生テレビ」のテーマ曲冒頭を流す演出もいくつか。公演冒頭(overture前)の田原さん出演Vは良いとして、途中のメンバーによるMC「次の曲まで生テレビ」は今一つ。準備に時間もかかる上、内容もグダグダ。さらに、司会役のみゃおがハケた後のつなぎMCも、ただのメンバーどうしの雑談。もうちょっと工夫が欲しい。

 アンコールは「目撃者」「桜の花びらたち」「Pioneer」という3曲。ジャーナリストの田原さんなら「目撃者」は入れるだろうと思ったのだが、この曲は先にVがあり、メンバーが倒れ伏したところから始まる振り付けなので、セットリストの途中に入れづらい。さりとて1曲目に入れると「目撃者」公演のようになってしまう、そこでここに入れたのかも知れない。「桜の花びらたち」の「♪自分の力で」の後で手を前に出すところでは、濱ちゃんもチーム8風ではなく、きちんと手の甲を立てて差し出していた。続いて、1期生がいないどころか、むしろフレッシュ過ぎるメンバーでの「Pioneer」だったが、不思議と違和感がなかった。高みなへのリスペクトとして、そしてその魂を受け継ぐ決意表明として聴くことができた。“♪We are the team A”のところは“♪We are the team T”になっていたようだ。田原さんのイニシャルではないか、とは友人の弁。本編とアンコールを合わせた全体としては、私としては見どころが多く、楽しめるセットリストだった。

 センター二人以外でパフォーマンスが目を引いたのは、なんと言っても岡田(奈)さん。センターの二人に次ぐNo.3くらいのポジションで、二人以外に1曲だけセンターを取っている。だが、ポジションがどうこうよりも、楽曲の表現が向上しているように見えた。もともと体当たり気味にガツガツしているほどの大きな動きが持ち味だが、その良さを失うことなく、曲ごとの演じ分けができるようになって来た。この公演を通じて、さらに力を伸ばすことを期待したい。もう一人名前を挙げるとすれば、高城さん。意外に、と言っては失礼なのだけれど、ここ最近、近年すっかり見ることのなかった「良い時のあきちゃ」を何度も目の当たりにして、私としてはちょっと驚いている。先日は生誕祭だったから、今日は初日だったから…と理由づけはできるのだけれど、今後、そうではない「普通の」公演でこのパフォーマンスを発揮してくれれば良いなと思う。ほか、篠崎さんが終始、うれしそうにステージを務めているのが良かった。

 最後にお見送りで気づいたことを一つ。飯野さんが本当に客一人一人と目を合わせ、全員に頭を下げながら手を振っていたり、谷口さんや川本さんも一人一人に「ありがとうございました」と言っていたのに対して、石田さんは終始手を前で組んだまま、挨拶も素っ気なく、誰にするでもない会釈をひょこひょこしていただけ。今回の公演メンバーの中では上から数えて何番目、という期の人がそれでは、後輩のお手本にならないどころか、むしろ反面教師になってしまう。もうちょっと何とかした方が良いのではないか。