AKB48をめぐる妄想

AKB48にハマった私「カギ」が、好き勝手なことを述べるブログです。

それぞれの夢の形と、目の前の現実と

2006-06-19 17:17:28 | Weblog
 ファン仲間の友人たちと話していたら、テレビ電話でメンバーと話していると、一部の人たちから「私の最終目標は○○だから」という言い訳めいたものを聞くことがあると聞いた。○○に入るのはアイドル以外の何かなのだが、具体的に挙げるのは避けておく。友人たちはそのことを大変心配していたし、私も、それは非常にまずいと思う。人生の時間をそれなりに経て、いくつかの ( いくつもの ) 失敗を重ねて来た身からすると、そういう考え方の危うさが良く分かるのだ。

 自分の最終目標はここじゃない、ということ自体は悪くない。AKB48 はもともと、それぞれの夢に近付くための場所であり、通過点ではあってもゴールではない、はずだ。だが一方で、AKB48 は「アイドルとしてのメジャーデビューを」目指すための場所、であることも間違いない。つまり、たとえそれぞれの最終目標が何であろうと、当面の目標としてアイドルを目指すことはメンバー全員に共通した約束であるはずだ。その「アイドルを目指す」ことにすら同意できなくなっているのだとしたら、早々に AKB48 から卒業ないし脱退した方が良い。それはファンと他のメンバーに対する裏切りであり、それ以上に、本人にとって時間の無駄だからだ。

 問題は「アイドルは当面の目標だが、最終目標ではないから、アイドルとして大成しなくても良い、歌やダンスを頑張らなくても良い」といった考え方だ。そんな風に遠い目標を掲げるふりをしながら、目の前の現実を仮の姿と位置付ける発想は、実のところ、自分の日々の努力不足を免責する言い訳と表裏一体だ。今いる場所でベストを尽くせない人が、仮にその先のステップに進んだところで、そこで良いパフォーマンスを発揮できるわけがないのだ。そういう人は、違う環境になったら、また何か別の言い訳を見つけて「私が本当にやりたいことはこれじゃない」といった言い訳を繰り返すだけだ。

 最終目標が何であれ、AKB48 に入ることを選択したのは自分であり、そして今在籍し続けているのも自分の意志であるはず。だとしたら、そこで全力を尽くすことが、最終目標に近付くために必要なことなのだ。もちろん努力したからといって、必ずアイドルとして大成できるかどうかは分からない。だが、全力を尽くしもしないうちから言い訳をしているようでは、そもそもメジャーデビューなど望むべくもない。そして繰り返すが、アイドルを目指すという「当面の目標」に向かって頑張れないよう人は、その先の目標にも近付けないのだ。

 それぞれの夢の形は、違っていて当たり前だ。だが、それに近づくために共有している「今」を、目の前の現実を大事にして欲しいと思う。

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2 コメント

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Unknown (tomo)
2006-06-20 02:43:24
はじめまして!

今回の文章を目にして、全くその通りだと思いました。

私もタレントのマネージメントに関わってますが、勘違いしているかなって子を多く目にします。

AKBは努力次第では非常に恵まれた環境であり、将来のために彼女たちは多くのことを得られる場所だと思います。

ぜひ一人でも多くの子がアイドルとして卒業できることを願って、見守っていきたいと思います。

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コメントありがとうございます (カギ)
2006-06-20 18:37:33
tomo さん、はじめまして。コメントありがとうございます。



タレントのマネージメントに関わっていらっしゃるとのこと、業界関係の方が良く見に来ているというのは事実だったんですね(^_^)。



AKB48 は、一般的な新人アイドルの、時々しか仕事がなく、なかなか場数が踏めないという状況に比べれば、非常に恵まれているとも言えるんですよね。すばらしいオリジナル楽曲がいくつもあって、一流の人たちに指導してもらえるというのもありますし。



特に学生さんにとっては、日程的・体力的にかなり厳しいとは思うのですが、その厳しさをうまく乗りこなしていくこともおぼえて欲しいな、と思います。もしそこで逃げてしまったら、おそらくいつか、ご本人がものすごく後悔することになるだろうと思いますから。

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