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雑草の日:年相応の顔

2018-10-16 07:27:06 | 日記
驚くほどの美味

 雑草は何処にでも生えているから雑草です。
ところがある目的をもって探すとなると、これがなかなか見つからないもの。
先日美味しいと聞いた雑草の実を探したのですが、簡単に見つかると侮って
いました。

 毎週火曜日はウォーキングの途中で見かけた雑草を取り上げています。
今週は、 ガガイモ科 ガガイモ属 ガガイモ です。

 日本全国に分布するツル性の多年性植物で、公園のフェンスなどに巻き
付いてハート形の葉を茂らせます。
つやのある光沢を帯びているのでその気になれば簡単に見つけられます。
 しかしその実を探すとなるとこれが厄介。
何でまたそんな実を探す気になったのかと言うと、ネットに載っていた一文
を読んで俄然興味を引かれたからでした。
<あく抜きをした後水気を取りベーコンと一緒に炒めた。
熱を加えると鮮やかな緑色になり、信じられない程に美味しい。
若い実は生でも食べられる。
癖が無くてオクラの様な感じ。>(サバイバル節約術 より)
 幾つになっても好奇心と食欲が衰えない私とすれば、ガガイモの実は
是非とも食べなくてはなりません。

ガガイモに説教

 10月の初めにチャンスが訪れました。
公園の一角に繁茂しているのを見つけたのです。
ユキヤナギの長い生け垣の、4m程の部分がガガイモに覆われていました。
地面を覗きこむと10本以上の茎が這い上っているのが見えました。
これは期待ができると思って、早速探し始めました。
 葉をかき分けて茎を辿って捜索です。
これだけのボリュームがあればすぐに見つかるだろうと思いましたが、その
思いの方がすぐに消えました。
実が無いのです。
<花数の割に結実率が低く、実が見られないこともあります。>(重井薬用植物園 より)
後で調べたらそんな書き込みがありました。

 背伸びをして上から覗き込み、しゃがみ込んで下から透かし見て、漸く2個
見つけました。
10センチほどの緑色の実で、小振りなゴーヤ風と言ったところです。
ちょっと見はアケビにも似ているので中身が気になります。
 力を加えると案外簡単に実が割れました。
2ミリ程の表皮の中は真っ白な塊、密度の粗い発泡スチロールを思わせます。
如何にもパサついた雰囲気でみずみずしさは感じられません。
 「若い実は生でも食べられる」を思い浮かべましたが、かぶりつく気にはなれません。
漸く探し当てた実は一見若くも見えるし、とうに賞味期限を過ぎている様にも見え、
実年齢が分かりません。

 「おいおいガガイモよ、年相応の顔をしなけりゃいかんよ。」
ひと目見て既にお爺ちゃんの領域に踏み込んでいると分かる風貌のオヤジが、
ガガイモ相手にそう説教を垂れていました。

コメント
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