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私の悩みは安倍首相並み

2017-03-29 06:56:16 | 日記
悪魔の証明
 
 最近の安倍首相は「存在しない事はなかなか証明できない」が得意
のフレーズの様です。
悪魔の証明だと何度も繰り返していました。
それと比べるのもおこがましい話ですが、私の場合は存在の証明が
で着なくて困っています。

 毎日歩く近所の森林公園は東京ドーム3個分もの広さがあり、多くの
生き物が暮らしています。
キツネやタヌキやアナグマ等の哺乳類、年間を通じて数十種にも上る鳥類、
ヘビやカエルなどの爬虫類や両生類が生存競争を繰り広げています。
 当然エサにされる昆虫類などは豊富ですが、存在していて当然なあの
生き物は見た事がありません。
実物はおろか痕跡すら確認できません。
それはノネズミ。
アカネズミやハタネズミ、それにヒメネズミなどの小型のネズミです。

 夜行性なので滅多に遭遇しない事を差し引いても、気配さえ感じ無い
のは不思議です。
冬の間は雪の上に残った足跡から、多くの野生動物の夜の行動が推察
できました。
しかしノネズミの足跡らしき物は、とうとう見つけられませんでした。

 日本の国土にどれ程いるか正確な数は不明ながら、鼠算式に増える
相手ですから天文学的な数なのは間違いありません。
研究者によると森林内ではおよそ10mに1匹いる見当だそうです。
 地下に浅いトンネルを掘って暮らすので樹木の根などに食害を与え
ますが、その一方で役に立っている面もあります。
トンネルが土中に新鮮な酸素を送り込みバクテリアの繁殖を助けるので、
養分豊かな土壌になります。
それによって森林の植物が元気に育っているのです。

 それらを食料にしているノネズミは雑食の大食いです。
クルミなどの果実が大好物で硬い殻も器用に削って中身を食べます。
同じくクルミが大好きなリスは殻を半分に割りますが、ノネズミは
ふたつの穴を開けて中身を食べるので、食べカスで見分けがつきます。
 子ネズミは母親の仕草を見て、固いオニグルミの何処を齧れば効率
的に穴を開けられるかを学習します。
 そんな生態のノネズミを、キツネやオオタカやヘビが狙っています。
この広い森の中に生息していない筈がありません。

存在の証明

 先日遊歩道に敷き積もった大量の落ち葉を足でどかしてみました。
すると1m程の距離を置いて小さな穴が3つ見つかりました。
ノネズミの巣穴です。
 落ち葉にすっかり隠れて分かりませんでしたが、遊歩道の近辺に
トンネル網を作り上げていました。
 それを知った上で注意深く周りを探すと、ありました。
太い倒木の下の空間にオニグルミの食べカスがありました。
殻には2か所を齧った跡がついています。
 住居と食料が確認できたので、間違いなくここにノネズミは生息
しています。

 安倍さん、当方存在の証明ができました。
相手のシッポを握ったのです。
長いネズミのシッポです。

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