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国語のおさらい:その字は読み飛ばす

2022-06-02 06:29:19 | 日記
そんな言葉、知らない

 「かんもく」を漢字で書け、もしもそんな問題があったら答えは楽勝。
「〇黙の〇を埋めろ」、そう問われてもすぐに書けちゃいます。
でも「〇黙」に入る漢字をふたつ上げろ、そう指示されたらうろたえます。
完黙以外に浮かぶ漢字が無いのです。

 毎週木曜日は国語をおさらいしています。
今週は「〇黙」についてのおさらいです。

 辞書を引いたら、ありました。
お馴染みの<完黙(かんもく):完全黙秘の略。
被疑者が取り調べに対して、一切話さないこと。>に続いて<緘黙
(かんもく):人から何と言われようと、しゃべることは出来ないという
顔をして黙り続けること。>(新明解国語辞典 より)と出ていました。
 緘黙?
聞いたことの無い言葉です。

病気の名前

 <口を開いて喋らないこと。おしだまること。だんまり。無言。>
(コトバンク より)
ほぼ意味合いが掴めたと思ったら、こんな解説が出てきました。
<①口を閉じて何も言わないこと 
②緘黙症の略>(goo辞書 より)
 ②は「かんもくしょう」と読むのでしょうが、これまた聞きなれない
言葉です。
調べたら難しい症状が解説されていました。
 <緘黙症:家では普通に話ができるが学校ではひと言も話さない。
言語能力があるにも関わらず、話せなくなってしまうことを指す。>
(こころのはなし より)
 話すことが怖いのではなく、話している自分を周囲がどう捉えるかと
考えて怖くなる、その様な説明がありました。
 当事者や家族にとって大問題なこの病気を、私は全く知らずにいました。

 知らないことは他にも書かれていました。
封筒などの裏に「緘」の文字を認めるしきたりがあるそうで。
普通は「〆」と書く張り合わせの部分にこの文字を記入するといいます。
 <緘封といい、しっかり閉じたことを意味する。
学校の内申書などに用いられる。>(おしえてドットコム! より)
世の中は知らないことだらけです。
 知らなかったけれど「かんこうれい」、この結構馴染みのある言葉にも
「緘」が登場します。
一般的には箝口令と表記されますが<緘口令とも書く。
当事者に不利益な発言を禁じる命令のこと。>(新明解国語辞典 より)
 この字でも良いのだそうで。

 ところでこの緘黙、先日読んだ小説の中に出てきました。
刑事が問い詰めても全く反応しない場面でした。
 その時点ではこの字を知らない私、当然の如く読み飛ばしました。


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