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健康長寿:転ばぬ先の杖

2019-03-11 06:29:59 | 日記
嫌なサイクル

 負の連鎖って言葉がありますが、歳をとった身にはこれは嫌な言葉です。
風が吹いて桶屋が儲かる話なら面白がって聞いていられますが、ちょっとした出っ張りに
足を引っかけたら認知症になった、そんな話は聞きたくも無いですよね。

 毎週月曜日は専門知識の欠片も持たない私が、ウォーキングを通じて健康長寿を手に
入れようと奮闘するお話です。
今週は「転倒防止とウォーキング」です。

 加齢に伴って骨密度は次第に低くなって行きます。
するとちょっと転んだだけなのに大きなけがを負いがちです。
特に「大腿骨近位部(股の付け根)」を骨折すると歩くのが困難で寝たきりになってしまいます。
 ただでさえ体力が落ちているのに、回復を待つ間に筋力は更に低下し関節の可動域は
狭まります。
だから怪我が治っても元の生活には戻れません。
以前にはできていた事ができなくなってしまうから。
 その為にQOL(生活や人生の質)が低下し、それが引き金になって認知症を発症する事も
あり得ます。(ネクサスコート より)
 正に負の連鎖です。

頼れるもの

 ちょっとした出っ張りなのに足をとられて転倒してしまうのは、内因性と外因性の危険が
満ちているから。
 高齢者の体は筋力やバランス機能が失われ、視力や注意力が低下しています。
加えて食が細いので低栄養で疾患を抱えがちです。
治療の為に服用する医薬品で副作用も起こります。
これらは「内因性のリスク」です。
 一方で「外因性のリスク」も存在します。
家庭内でも家庭外でも足元は平とは限りません。
足が上がりにくくなっている高齢者は、ちょっとした段差や障害物で躓いてしまいます。
(ネクサスコート より)
 ある調査では「雨が降った日の階段」「横断歩道の白い塗装部分」「マンホールの上」が
要注意な場所として上げられています。

 転倒防止の為に自分で行える対策は様々です。
住居内の凹凸を無くしたり、バランス機能や筋力を鍛える運動をしたり。
もちろん日々のウォーキングも大切です。
こうしたことが「転ばぬ先の杖」になってくれる筈です。

 「転ぶ」を辞書で調べると<体の安定を失い倒れる>以外にも<江戸時代、キリシタン
信者が弾圧を受けて改宗すること。>(三省堂国語辞典 より)の意外な意味も含まれています。
思想的な立場を捨てることを「転向」と表現もします。
転ぶのは肉体だけとは限りません。
 そう思って己の過ぎしこれまでを振り返ってみたら、やたらと心が躓いた記憶が浮かんで来ます。
固い決意を破ったり目標への意欲を失ったり、結構簡単に躓いていました。
 半ばを過ぎたとはいえ、この先の人生でまだまだ躓きそうな気がします。
何処かに無いかなあ、頼りになる杖が。
心の支えになる丈夫で頑丈でつえー杖、憧れるなあ。



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