あるく あかるく

健康長寿 めざしましょう

雑草の日:今年も不発

2020-12-29 06:29:19 | 日記
スーパーフルーツ

 森の中を歩きながら毎週のように探索したけれど、残念ながら今年もお目に
かかれなかった植物。
来年こそブドウの房を見つけたい。
そして熟したひと粒を摘んで口に放り込んでみたい。

 毎週火曜日はウォーキングの途中で見かけた雑草を取り上げています。
今週は、 ブドウ科 ブドウ属 ヤマブドウ です。

 森林公園で苦も無く見つけられるのはノブドウ。
秋になると青や黄色や薄紅の色とりどりのきれいな実をつけますが食べたらまずい。
およそ簡単に見つかるブドウの90%以上はノブドウだと言われています。
 一方のヤマブドウは紫色の果実をつける日本生まれのスーパーフルーツ。
<強い酸味と渋みを伴う。
普通のブドウの8倍のポリフェノールを含み抗酸化力が強い。
鉄分とカリウムはブドウの3倍、カルシウムは7倍を含んでいる。
ビタミンCは4倍、食物繊維は7倍、βカロチンとビタミンEは10倍の含有量。
プロシアニジンの量も多いのでアンチエイジングに適している。>(山のぶどう より)
 古事記にもその名が出て来る日本の固有種です。

満ち足りないクマ

 初夏に開花して8mm程の実を付けた大きな房となります。
ヤマブドウは雌雄異株、そこで栽培に際して失敗談があったと言います。
<山形県では当初それを知らずに雌株のみを植えたので実がならず。>
 雌木と雄木が混在する植え方が必要、しかも実がなるまでに普通のブドウの
3倍の6年もの歳月がかかります。
品質も安定しないので栽培には苦労が付き物。
それでも日本の在来種として見直す動きが高まってきています。(Wikipedia より)
 味の評価はまちまち。
甘酸っぱくておいしいの声もあれば渋みが強くて生食には向かないの意見も
あります。
 うまいかまずいかの判断は人それぞれ。
だから来年こそは森をかき分け探し当て、ひと粒を口に入れたいと思うのです。

 <野生のブドウの仲間では最も葉が大きくて葉身は25cmにもなり厚みも
かなりある。
正三角形に近い円形の葉は3から5裂し、秋になると赤と黄色の複雑な模様
を見せて紅葉する。
葉柄も長くて20cmほどある。
ツルを切ると白い樹液が出る。
幹の太さは10cm、長さは15mにもなる。>(四季の雑草 より)
 これだけ特徴的なのだから見つけられそうな気がするのだけれど。

 何年かかっても探し当てられない私を差し置いて、毎年この実を堪能して
いる生き物がいます。
それがツキノワグマ。
滋養溢れる果実を食べて冬ごもりに備えます。
 近年冬になってもクマが出歩くと警戒されていますが、もしやヤマブドウ
を食べ足りなくて心残りなのかも。

 令和3年に向けてのひと言、「ノブドウを 摘んでしみじみ 森の味」

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする