アグリコ日記

岩手の山里で自給自足的な暮らしをしています。

情報の海

2024-06-24 14:37:44 | 思い
私が「信念体系」の概念を最初に受け取ったのは、今から15、6年前のこと。その頃なぜか俄かに興味を覚えた「シャーマニズム」について、本や資料を集めていた時だった。さるシャーマン集団は、人間の内にある信念体系(の特に「エゴ」の部分)を「外部装置」と呼んでいた。もともとヒトの持っていたものではなく、生まれた後に外付けされる一種の操作盤というか、人間の行動を方向づけするための制御装置のようなものと捉えていた。
この「信念体系」というものが実際何なのか、どういうメカニズムで人を操作するのかを知りたくて、私はその後シャーマニズムの研究にのめり込んでいった。しかしシャーマンの教えや語り伝えは、私たち現代人にとってすぐに理解できるものではない。実際多くの話は、荒唐無稽な幻想の産物とも受け取れる。異次元の世界、精霊や悪霊、怪物や妖怪が跋扈する世界。私たちの現実とはかけ離れたファンタジーの世界。またシャーマンのものの見方は現代人のそれとはまるっきり違うし、言語表現の仕方も非常に異なる。これを読み解くのは、あたかも遠い昔に迷宮入りした怪事件の謎を解こうと試みるようなものだった。でも私はなぜかこれは本物だと思ったし、とても大切ななにかを伝えていると思った。体験的な理解のために、彼らの伝えたいわゆる「修行」的なものを日常生活に取り入れたりもした。そうして探求は続き、4、5年経った頃だったと思う。今度は宇宙人と(実物ではない)出会ったのである。
ある日ひょんな拍子に、私は一冊の本を手に取った。かなり昔に古本屋で百円くらいで買って、読まずにそのまま本棚の隅に眠らせていたものである。表紙に「宇宙存在バシャール」と書かれている。これが私の、宇宙人に関して書かれた本との最初の出会いだった。それまでUFOとか宇宙人とかに大して興味は無かったが、その時はなんとなく読んでみたくなって、ページを繰ってみた。したところこれが驚きだった。なんとそこには、私がそれまで追及してきたシャーマンの教えと同じ内容が書かれていたのである。実際、本当に驚いた。
どうしてシャーマンと宇宙人が同じことを語るのだろう。当時はそれを大きな謎に思ったが、やがてそれは結びついた。文献の中でシャーマンの言う「見る」「知る」という能力は、いわゆる現代人の言う「霊視」(エネルギーの視覚的な知覚)や、テレパシー、チャネリングと同義だということに気づいたのである。シャーマンたちは、異次元の存在と同じように、宇宙存在(これも異次元の存在の一部とも言えるが)とも繋がっていたのだ。ただ現代のような語彙が当時無かったので、しいて訳せばそのような表現になったのだろう。しかも同じ内容を、宇宙人の方が格段にわかりやすく説明していた(現代人が書き下ろしているのだから当然と言えば当然である)。それから私は宇宙人のチャネリング・メッセージを種々読み集めるようになった。

しかしここでまた別の問題にぶつかることになる。巷に情報として流されている大量の「宇宙人のメッセージ」と呼ばれるものには、相反する内容、明らかな噓の情報(チャネリング時点から何年も経って、嘘だったと判明したものが多い)が非常に多いのである。途中の経過は省くが、後にこれにはしっかりとした理由があることがわかった。
まず、メッセージの出処(宇宙存在/異次元存在)にはさまざまある。バシャールのように信用できることを語る者もいれば、意図的に嘘を言う者、恣意的に適当なことを言う者もいる。まるで人間と同じだ。すべてが善意の高次元存在ではない。
次にチャネラー自身の、受信能力、理解力、それを言語化する語彙や表現力には大きな差がある。チャネリングとは、人間にとって速く走れる、絵を描くのが上手、と同様の単なる一能力でしかない。翻訳者の力量次第で同じ原本がかなり違う内容のものに訳されるのと同じように、チャネラーの資質や思い込み、力量によって同じ発信源の情報がかなり異なったものに解釈されたりする。テレパシーで送られた情報(イメージ)をチャネラーがフィルターに掛ける(解釈し言語化する)という過程を経ることによって、どのようなメッセージも発信源とチャネラーとの共同創作物になってしまう。
そしてこれが一番大切なことなのだが、チャネラーの波動レベルが、そのまま繋がる相手の範囲を決めてしまう。例えばチャネラー自身がエゴを多く持っていると、それと繋がる相手も同等に低い波動の存在となる(もちろんそのような存在でも「自分は高次の存在だ」とか、アシュタールやプレアデスなどの有名な宇宙存在の名を騙ったりする)。そして実際、それを利用して多くの悪意ある存在たちが、人類の情報操作や攪乱のために、チャネリングという手法を用いている。そのために標的にされるのは、エゴを充分に外していない野心満々のチャネラーだ。例えば有名になりたい、チャネラーとして認められたい、みなから崇められたいといったエゴは、悪意の存在たちにとっては恰好の喰いつきどころとなる。更には情報発信していたり、カメラ映りのいい容姿をしていたりすればなおいい。そのようなチャネラーを一人騙すことによって、大勢の人間を効率よく操作することができるのだ。実際そのような有名霊能者をネット上でたくさん見ることができる。大抵若くて、そこそこ大衆受けする顔立ちの女性が多い。彼女ら自身は必ずしも悪意を持ってはいない(どころか本人は善意で行動していると思っている)が、ただ単に利用されているだけなのだ。その反面、地味でアクセス数もあまり無いようなチャネリング情報が、意外と真実なこともあったりする。
ざっくりと正直なところを言えば、例えばネット上で流れるチャネリングメッセージの中で、実際に(ポジティブな意味で)有益なものは10%程度だと思う。更にメッセージ全体が信憑性の高い/信用できるものとなるともっと少ない。ほとんどのメッセージは、(その情報すべてとは言わないが)その中に大なり小なり悪意の意図を含んでおり(一言で言えば「汚染」されている)、多くの仲介者がそれを右から左へ流したりする過程で、それにいろいろなものが付け加わって更に歪曲度を増して拡散されている。一般的に言えばこの階梯を踏むごとに、情報の真実性は低くなる。だからある情報の真偽を厳密に確かめようとするなら、その原典(発信源)を当たらなければならない。そうすることによって、意外な事実が浮き彫りになったりもする。
そしてもうひとつ忘れてはならないのは、ネットもSNSも支配者側の手の内にある、ということだ。実際にマスメディア同様それらも彼らが運営しており、検閲もやりたい放題である。面白いことに、偽の情報ほどYouTubeなどを開いた時にすぐに目立つ場所に掲げられている。ネットもテレビのニュースと同じで、ただ漫然と見ていれば知らず知らずに思考操作されることになる。
だから私も、今日のように熾烈な情報戦が始まった最初の頃(特にトランプの大統領選の頃。それ以前も情報操作はされていたが、今と比べれば大人しいものだった)こそ大きく惑わされたが、今では誘導や攪乱の情報には触れないように心掛けている。一度見て、少しでも内容にあれ?と思うところがあれば二度と見ない。現実的には、これは確実だと思うものをひとつ、ふたつ見つけたなら、それだけを見るようにしてもいい。なにも汚染された情報にこちらから手を出す必要はないし、なによりそれによって失うエネルギーと時間がもったいない。たまに見る時もあるが、その時はその情報の中でこれは正しい、これは嘘、これは判然としないので保留(一時棚上げ)と自分の中で明確に振り分けるようにしている。そうしないで与えられた情報をただ無意識に見ていると、それだけで気づかないうちに刷り込みが進んでしまう。テレビのコマーシャルや、電車の車内広告、スーパーの店内に流れる歌のようなものだ。いずれも人の無意識の領域に働きかかる巧妙な思考操作の類である。

今の時代、これだけ虚偽に満ちた情報に晒されながら、その中で真偽を見極めるのは容易ではない。もっとも情報を流す方も、それが狙いである。更に流出源も一か所ではない。善意にしろ悪意にしろ、世界規模の数の人たちがそれぞれに異なった動機や意図を持って発信や伝達を行っている。加えて、それを収益に変えている人たちもいる。その人たちにとっては、とにかく目立ってアクセス数が増えればいいので、殊更過激なタイトルを使い、恐怖や不安を刺激するような内容を編集する。その結果大衆をネガティブな方向に誘導してしまうのだが、彼らにとってそんなことはどうでもよくて、とにかく自分が儲けさえすればいいのだ。これは支配者側もよくわかっていて、それを十二分に活用している。ワクチンを推進するのに、彼らを買収して動画を作らせたりしている。
更に悪いことには、私たち人間は大切なことを決めるのに「他者に頼る」(自分より上の者に下駄を預けて従う)ように深く刷り込まれている。有名な人、権威ある人、政治家、肩書の偉そうな人、先生や役人、親や上司、生活費を依存しているパートナー、あるいはあっちでもこっちでも言っていること、を容易に信じてしまう傾向が強い。その心理を存分に活用された例がコロナ騒動だった。そしてどうなったかは今ではみんな知っているが、そこから抜け出すには、まず「自分一人が変わる」必要がある。
まさに現代は、誰もが清流濁流併せ渦巻く激動の中にある。そんな情報の海に浮かびながら、私なりに持っていた方がいいと思う羅針盤をここに伝えよう。

まず第一に、あくまで「自分が決める」こと。どんな小さなことでも、必ず自分の意思で決める自覚を持つ。これをするかしないかは大きな違いを生む。すべてのことを「自分の責任」として捉える人と、そうでない人は、今の時代、道を選ぶうえで正反対の方向性を持ってしまう。「自分が世界を創っているのであり、すべては自分の責任」この自覚は実は宇宙では至極当然のことなのだが、今の地球人にとっては洗脳から目覚める第一歩となる。

そして二番目に、「ハートとマインド(この場合は論理的思考能力)両方を使う」こと。私たちに刷り込まれた信念体系は、なにかを決めるのにとかく「頭」を使おうとする。だからどの情報が正しいか、実はどうなのかを知ろうとするのに、理詰めで考えていきがちなのだが、実はそれだけしていくと必ず罠に嵌まってしまうように仕組まれている。そもそも信念体系のデザインをしたのは、私たち地球人類よりもずっと高い知性を持つ異次元存在(支配者たち)である。彼らはそれを、「低波動領域を堂々巡りする檻」として機能するようデザインした。また外部からの刺激(情報)が、信念体系の「エゴ」の部分に引っ掛かって作用するように工夫されている。だからマインド(信念体系)だけではそこから出られない。今まであまり使わないできた「ハート」を開く必要がある。
しかしここにもまた落とし穴がある。まだ五次元領域に完全に入っていない人がハートだけに頼ると、やはり道を誤ってしまうのだ。長い間ハートを閉ざしてきた私たちには、当分の間はハートの声とエゴの声を完全に聞き分けることが難しい。少なくともその事実を認識しておく必要がある。現実を見れば、直観や感覚に従っていますと言う人に限って、簡単に騙されている。例えばnesara/gesaraを安直に信じてしまっている人は多いようだが、これは今から20年以上前にスピリチュアル業界で起こった詐欺の焼き直しである。当時の首謀者は既に死んでしまっているが、それを今度は他の大勢の人たちが、それぞれのサイトのアクセス数を増やし、商品を売り、投資をさせ、自分の情報を買わせるために加工して使っている。当時はこの詐欺行為を題材にしたドキュメンタリー映画まで作られたくらい知られていたのだが、今はそれを知らない比較的若い世代をターゲットの中心に据えている。これも自分で調べ、得た情報を正確に分析できなければ選択を誤るという事例である。
ハートとエゴの聞き分けを完全にするのは、当面難しい。だから物事を判断するのに片方に偏るのではなく、ハートとマインド両方を使って検証するバランスが大切である。

三番目に、これはとても重要なのだが、「アセンション(次元上昇)するかどうかは、自分の内の「愛の割合」によって決まる」ということ。例えば光の銀河連合が空から舞い降りて地球人類を扶けてくれると信じていてもいい(実際は来ないと思うが)、ホワイトハットが来月集団逮捕に踏み切るという情報を信じてもいい(それはもう数十回も流されて一度も実現していない)、仮にどのような情報を信じていようと、最終的には自分の中の「愛の割合」が次の瞬間の自分の立ち位置を決めている。つまりネガティブな信念を外し、手放しを続けている限り、信じている情報如何にかかわらず、その人は確実にアセンションの方向に向かっていると言える。
信じていた情報が実は正しかったのか間違っていたかは、高次元に辿り着いた段階で自ずとわかるようになっている。だからなにを信じるかはそんなに気にする必要はないのだが、ただこの事を逆の方向から見れば、ある情報の真偽は、それが「自分の手放しを押し進めてくれる内容かどうか」で、ある程度正確に判断できる。なぜなら支配者側から流される偽情報のほとんどは、「手放しから私たちの目を背けさせる」ことを目的にしているからだ。正義の宇宙人が介入を決めた(からあなたは何もする必要がありません)。来週よい大変化が起きる(のでただ待っていればいいです)。舞台裏で着々と進行している(のでとりあえずそのままいればいいです)。間もなく地球が五次元に移行して人類全員がアセンションする(からみんな楽しみに待ちましょう)など、みな同じ目的のために繰り返し流されている。支配者たちは、洗脳を解かれて檻から出られるのを一番恐れている。だからそうさせないよう、それに意識やエネルギーを向けさせないように、周りにたくさんの「目を引くお菓子」をぶらぶらさせるのだ。このことを踏まえると、自然に、操作された情報、ミスリードの情報をふるいに掛けることができる。

最後に、「必要以上に情報を取ろうとしない」こと。先に述べた通り真実の情報は全体の10%にも満たない。その中で次から次へと大量の情報を仕入れても、ただ自分の頭を疲れさせ、分析/判断/消化能力を衰えさせてしまうだけである。それに、本来手放しのために使えるはずのエネルギーと時間を、情報を集めるのに費やしてしまうのは非常にもったいない。
実は私たちには優秀なガイド(守護霊)の一団が付いてくれていて、「波動を上げたい」「必要な情報を得たい」という意図に正確に応えてくれている。高次のエネルギー領域にいる彼らの視野は広いので、私たちにしてみればその対応が、時に不完全に見えたり不満に感じることもあるだろう。でもそのサポートは完全無比である。実は私たちは常に、本当に必要なものをすべて手にしているのだ。それ以上を求めることはしないで、ただその中からできることをしていったらいい。新しい情報は、その都度必要に応じて、また用意されている。

今から思えば、私がシャーマニズムに関心を持ったのも、絶好のタイミングでバシャールと出会ったのも、「信念体系」を解明しこうして情報発信を始めたのも、みんなガイドたちが手引きしてくれたことだと思う。私一人の努力や偶然でそうなったのではなかった。私自身がそのことを自覚したのはけっして早いものではなかったが、ガイドたちは、私たちが気づいている/いないに関わらず常に働いてくれている。彼らは魂レベルで、私たちの本来の家族と言える存在である。この地球に生まれる前に人生の設計図を引いた際も、彼らと共同で検討したり吟味したりしたのだった。彼らは私たちを本当によく知っている。
そんな頼もしいガイドたちに、任せるところはすべて任せきって、私たちはただひたすら、「手放し/統合」や、来たる世界の建設準備を進めるのがいいと思う。


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 風通しのよい世界 | トップ |   
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

思い」カテゴリの最新記事