アグリコ日記

岩手の山里で自給自足的な暮らしをしています。

狩りの季節

2009-05-20 20:43:30 | 
 今夜はコマリンが、ネズミを4匹捕えてきた。どれも私の指の長さほどの、この春生まれた子ネズミである。そうか、春は繁殖の季節なんだな。食糧を自給する我が家においては、ネズミが増えすぎると死活問題になってしまうのだが、でもこうしてうちの家族たちがちゃんとコントロールしてくれている。しかし一日に4匹とは凄い! もしかしたら私が気づかないところでもっと獲ってることもあるかもしれないのだが、しかし知る限りこ . . . 本文を読む
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虐待の論理 4

2009-05-14 09:08:11 | 思い
 乳幼児から児童期における虐待は身体や精神に深い痕跡を残す。成長ホルモンに異常をきたすことによって小人化する子どももいれば(小人化症候群)、一見それとはわからなくても、情緒や認知、行動の上で重篤な障害を残してしまうケースも多い。というより、何らかの障害を残さない方が稀である。  虐待が子どもの心理に残した影響を、ジョン・ホプキンス病院の医療心理学者ジョン・マネーは、「人格の中に深く刻み込まれた特性 . . . 本文を読む
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虐待の論理 3

2009-05-09 08:23:38 | 思い
 さて、幼児が心に「見捨てられ不安」を根ざしたことによって引き起こされる「境界性人格障害」について話したところで、今度はそのような子どもが成人したときに起こりうる、「ミュンヒハウゼン症候群」とその関連症状について触れておこう。  昔、自分を病人に見たてて、病院を渡り歩く男がいた。そういう男を、イギリスの学者リチャード・アッシャーは、「ミュンヒハウゼン症候群」と名づけた。ミュンヒハウゼンというのは、 . . . 本文を読む
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虐待の論理 2

2009-05-03 20:44:55 | 思い
 なぜ幼児期の虐待が、こうまで人間の人格形成に影響を及ぼすのだろうか。これは人が生まれてから死ぬまで織り成し続ける「絆」の作り方に関わってくるような気がする。  胎児や新生児が最初に織り成すのは、当然のことながら母親との絆である。子が自らの人格を形成し始めるのは、一般に思われているよりもずっと早い。例えば生まれてから36時間経過した新生児は、眼前にある大人の表情を捉えてそれを模倣することがわかって . . . 本文を読む
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虐待の論理 1

2009-05-02 20:47:02 | 思い
 私たち人間は、自分が直面したくない物事から自分を守るために、日々たくさんのエネルギーを費やしているという。直面したくないもの、それは一見外側にあるように見えるのであるが、その実体はいずれも「自分自身に内在するもの」である。つまり私たちは自分の中のなにか」を直視できないでいるのだ。  そういった抑圧の習慣は、否定する対象をそれが存在する自分自身の中にではなく、他者や他の生きものなどの中に投影する。 . . . 本文を読む
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