アグリコ日記

岩手の山里で自給自足的な暮らしをしています。

猫のお噺し

2006-02-22 20:39:37 | 
私がこの家に越してきた時、猫が2匹ついてきた。 まだ幼かったホルスとミーコである。彼らにとっては初めての長距離ドライブ、峠道を右に左にと揺れる檻の中で心細そうに、ニャアニャアと泣き続けていたのを憶えている。秋の陽はとっぷりと暮れ、私はハンドルを握りながら待ってろよ、今少しで僕らの新しい家に着くからな、お前たちとこれから新しい暮らしを始める、もうすぐその家に着くんだからな・・・とずっと語りかけていた . . . 本文を読む
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奥州市誕生

2006-02-20 21:06:35 | 暮らし
2006年2月20日、本日をもって私の住む町「江刺市」は近隣4市町村と合併し、新たに「奥州市」として生まれ変わった。ここ数年全国的に推し進められている地方自治体の統廃合の一環である。 新市の人口は昨年9月時点で130,162人で世帯数は41,484。同時期の江刺市が32,553人だったことと比べると、人口は一挙に4倍になりしかも人口動態は微増の状態になるそうだ。面積も広大で総計993.35k㎡と . . . 本文を読む
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家を作る

2006-02-19 12:37:22 | 暮らし
焼酎を牛乳で割ろうと思って鍋に入れてストーブで温めた。 さてカップに注いだら、鍋の底に牛乳が少し固まって残っている。粘性の強い液体だし、温めると特にタンパク質が凝固してこびり付きやすくなる。 もったいないな、と思ってたらいいことを思いついた。 そうだ!どうせ焼酎で割るんだから、その焼酎を鍋に入れて牛乳を洗い落とそう。 そこで焼酎をタプタプ揺らしながら底に残った牛乳を溶かし込んだのだったが・・・ 今 . . . 本文を読む
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酒の値段

2006-02-15 08:43:14 | 暮らし
今年せっかくの正月にどぶろくが切れてしまったので思い切って日本酒を買うことにした。 考えてみたら日本酒を買うなんて数年ぶりである。我が家では日本酒、ビール、ワインは自家製なので、たまに買う酒といえば焼酎やウイスキー、ウオッカなどの蒸留酒になる。それらの酒は特殊な装置が必要になるので作るのが面倒くさいということもあるし、また私が濃い酒を好まないというのも理由のひとつに挙げられる。子どもの頃からどう . . . 本文を読む
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スズメバチ

2006-02-13 14:48:38 | 暮らし
我が家の物置の軒下には大きな丸い巣があった。 スズメバチの巣だ。去年の秋、ハチに刺されたその現場である。実は刺されたあの後ハチ退治用のジェットスプレーを何本か購入して駆除しようとしたのだったが・・・ まだ気温の上がらない早朝に一度かけたところ、かなりハチの勢力は弱まった。殺虫スプレーの効果はどれだけ近くで噴霧できるかによるのだが、怖くてとても近くまで寄れない。せいぜい巣まで3mの距離が限度だった . . . 本文を読む
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麦飯

2006-02-11 19:34:09 | 暮らし
水野南北が生涯麦飯を食べたということを読んで、そういえば麦飯って、食べたことないなと思った。我が家でも小麦は栽培しているけれど、臼で挽いてパンを焼くばかりで今まで炊いて食べたことはない。 そこで昨日初めて麦飯を炊いてみた。水を多めにして炊飯器に入れる。ふすま付きの「玄小麦」(玄米に対比させての造語)なので玄米を炊くのと同じ要領でやってみた。 さて、できたかなと蓋を開けてみるとおお!これはまさしく . . . 本文を読む
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水野南北

2006-02-06 10:35:17 | 思い
水野南北は宝暦七年(1757年)大阪に生まれる。幼名を熊太といった。 芝居の脚本を書いていた父が他界した後、孤児となった熊太は幼くして叔父の元に引き取られる。少年時より喧嘩口論で生傷が絶えず、10歳の頃から酒を飲み始めてすさんだ生活をしていた。18歳の時には酒代を稼ぐために犯罪を犯し入牢する。 子供はその親のなすところによって悪相から善相に一変することがある。子に対して親は本であるから、その本が . . . 本文を読む
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食べ物の値段

2006-02-04 21:43:35 | 暮らし
今朝はこの冬一番の冷え込みだった。 マイナス17度。近くの県道では零下19度を示したらしい。風呂もトイレも凍っていた。こんなに寒かったのは私がこの家に越して来て初めてのことだ。 朝6時半から部落総出で集会所の雪掻きをする。作業機を付けたトラクター3台と総勢30人の人手で繰り出したのだが、カチンカチンに凍った雪は氷河さながらにしてスコップの刃を寄せ付けない。それでも1時間ほどしてようやくに形が出来て . . . 本文を読む
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冬なりに

2006-02-01 09:52:51 | 暮らし
玄関を開けると土間にいた猫たちが我先に外へと駆け出す。 このところ暖かい日が続いたとはいえ今朝も氷点下7度。それでも朝ごはんを終えた猫たちはある者はおしっこ、またある者は近所の見回りにとそれぞれに忙しいみたいだ。見送っていると真っ白い世界の所々に彼らの黒い影が溶け込んでいく。 さて、と振り向くとアポロが蹲っていた。梃子でも動かん!さながらに肩をピッタリと火鉢に押し付けている。でも落ちつかな気にキ . . . 本文を読む
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