朝方は気温が10度近くまで下がる。
もう秋だ。これだけ雨が降らなくてもまだ何となく湿度が高い。露がいつまでも残っている。地面がなかなか乾かない。
キュウリに続いてミニトマトもきれいな形で熟さなくなった。もうそろそろ終わりだな。切り払ってしまおうか。これからはトマトの葉陰で小さくなっていた白花豆とヤマノイモ、トウガラシへと支柱の主役が移行する。オクラもこれからの実は採種用としてとっておかないと。
ニ . . . 本文を読む
「美食」・・・なんという優美で気品溢れる言葉だろう。美しく食べる。美しい食事。想像しただけで上流階級の清潔な食卓、真っ白いテーブルクロス、そこで優雅にスプーンを使いながら気高く微笑む健康美人の姿が頭に浮かぶ。
でも普通この言葉はマイナスのイメージで使われているような気がする。では本当は「美食」とはどういう意味なのだろう。ネットの辞書で調べてみたら、こう出ていた。
【美食】おいしい物ばかりを食べる . . . 本文を読む
今日稲刈りから帰って来たら、郵便受けに基本健康診査の結果通知が届いていた。
脱サラしてから住む先々の町村で毎年健康診査を受けている。会社に属していた頃は黙っていても会社側がその用意をしてくれていたのだけれど、こうして「一個立ち」してからは自治体からの照会に毎年自分で申し込み、医療機関に足を運ばなくてはならない。
でも多少の時間や受診料はかかっても、定期的に自分の体の具体を数値で知れるのはとても便利 . . . 本文を読む
「マルチョとやら、よくぞ遠路はるばる来てくれた。
この老いぼれに用があるとは、珍しい客もあるものだ。
おお、この者はスヌーピー・エル・セリオ。私の執事をしてくれている正直者だ。気兼ねなく話すがいいぞ。」
「名にしおうキホーテ爺さん。お目にかかれて光栄です。話というのは他でもない、このアタシをアンタの弟子にして欲しいのヨッ。」
「・・・この頃とんと目も耳も遠くなってしまっての・・・
何と、騎士 . . . 本文を読む
朝に犬や猫、鶏たちに餌をやり終えてふっと一息ついた。
食べ終わった猫たちが庭の真ん中で顔を洗ったり砂利の上でゴロゴロしている。どの顔も何の不服も無いという風に一様に満ち足りている。ご飯前の騒々しさとは雲泥の差だ。
ああ、よかった。今日も彼らに美味しい餌を食べさせられた。
こうして一日、一日、やがて一年が過ぎて行く。私も猫たちも育ち暮らして老いて行く。来年の今頃にはいったい彼らのうちの誰が私と一緒に . . . 本文を読む
今日はネット喫茶に行って週間少年ジャンプを読んだ。
・・・と書くと、なんだかこの「アグリコ日記」始まって以来の「似つかわしくない記事」になりそうだけれど、まあ、こんな日があってもいい。
実は漫画喫茶というものに、いつか入ってみたいと思っていた。それとネット喫茶。どちらも他の方のBLOGなどで時々出て来るので、一度はどういうところか無性に「経験」してみたかった。
そして今日ちょうどその機会に恵ま . . . 本文を読む
「ふう!・・・腹が減って走れない。・・・」
「無理しないで、ローランド。」
「ふん、見たか! 誰もアタシの足にかなわないのじゃ!」
「ブヒヒィィィン・・・アタシ死にそう!」
「まあ、まずはこれでも食べて元気出すのヨ。
弱いものを助けるのも、騎士の仕事なのよネ。・・・」
「ありがとう! 意外といいところ、あるんだね。」
「なにヨ、それ、どういう意味?」
「アンタたち、ああやって里に . . . 本文を読む
今朝納屋の横に積んだ石を軽トラに積み替えていて、突然脳天に激痛を覚えた。
先ほどから屈んだ頭の上をブンブンと飛び回る音が聞こえていた。なぜだろう、その時は刺されるまで、何の不安も抱かずに飛び回るままにさせていた。通常はそんなことがないのだけれど・・・
ハチだ!慌てて頭を払う。しかし間もなく二度目の激痛。頭髪に巻き込まれたハチは逃げ場を失って何度でも刺して来る。
頭頂部やや右寄り。悪い所だ。つい . . . 本文を読む
アタシはマルダヌキ・ラ・グロトーナ。
ここではみんなマルチョと呼んでるワ。
愛驢馬・オイボレッテに跨って諸国を巡り、騎士になる修行をしてるところヨ。
「えぇ・・と、有名な、キホーテ爺さんの家は確かこの辺ね。・・・」
キャーーーーーーッ!!
な、何事!?
こ、これは一大事っ!
さっそく 騎士の腕の見せ所だワッ!
まちなさいっ!
「ゴリラが女の子を追いかけるなんて、穏やかじゃな . . . 本文を読む
受け取るコメントは他所のBLOGで自分が出すコメントの数だけある。・・・BLOGを始めて間もない頃、私はそう思った。
いくら自分の記事を充実させ、かつ来るコメントに懇切丁寧に応えていても、コメンテイターは更なるコミュニケーションを求めているしブロガーの多くはやはり自分のBLOGに来てコメントを残してもらうことを期待している。コメントを頂いて嬉しいのであれば、自分もまた相手が喜ぶことをしてあげたい . . . 本文を読む
稲が黄色く色づいた。夏の青も清々しくてきれいだけれど、刈り入れ少し前の黄色もいい。この色を目の前にすると、未だ夏の余韻から覚めやらぬ心にも、やはり「秋が来た」と実感させられる。稲の黄色は日本の秋の色。この色は後1週間もすれば黄金色に変わり、刈り入れの時を迎える。
昨日も私は田の中を歩いてヒエ抜きをした。今年は6月から収穫寸前まで繰り返し繰り返し田の草取りをすることになった。この年までヒエという草 . . . 本文を読む
先日保健所から封筒が届いた。
何の話だろう。うちで飼っている鶏に関係することだろうか。つい最近も鳥インフルエンザが茨城県かどこかで発生したと聞いている。我が家の放し飼いの鶏にも、もしかしたらお上の締め付けの手がが伸びて来たのだろうか。
少し不安に思いながら開けてみると、こんな内容だった。
ある薬剤師の方から当保健所に問い合わせあり。先日薬局に見えられた、市内で鶏を飼い、野犬駆除の柵罠(さくわな) . . . 本文を読む
さあ、みんな、今日はモツ鍋よっ!
ワーーーーーーーイ!
ヤッターーーーッ!
エーーーーーッ♡
バンザーイ!!
さあさあ、熱いうちにいただきましょう!
アタシがみんなにヨソッてあげるのヨッ!
・・・ではまずアタシの分から・・・
こうして悲劇は始まった・・・
(「悲劇のモツ鍋」 おしまい)
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前々から気になっていたことなのだが、
「マルダヌキ物語」にはたくさんの猫が登場するけれど、恐らくは読者の方々にはどれがどれだかわからないが、とにかく猫がたくさん・・・という風にしか受け取ってもらえていないのではないかと思う。
描く方の立場からすれば、限られたBLOG画面上の空間に全部の猫を書き込むことは構成上煩雑になるだけだし、実際その都度に物語の展開に必要な数の猫しか登場させていないのが現状だ。 . . . 本文を読む
やっと家を見つけた私たちは働いた。
まずは家の修理、藪の草刈、そして畑を作って種を蒔いて・・・
あの頃本当に一生懸命働いた。
今みたいに、田んぼも畑もまだできてなかったから、
近所の農家が捨てた、屑米や野菜屑、それから野山の草を摘んで来て食べた。
それでもとても美味しいと思ったし、食べたら後は寝るだけだった。
そうこうするうち、クマが転がり込んで、
ス . . . 本文を読む