アグリコ日記

岩手の山里で自給自足的な暮らしをしています。

日本の食品ロス

2011-05-24 08:33:22 | 思い
 日本で捨てられる食品廃棄物は、年間約1900万トン。このうちまだ食べられるのに捨てられてしまうもの、いわゆる「食品ロス」が500万から900万トンもあるという(2005年度データを基にした総合食料局の推計)。  どうしてこんなに捨てられるのだろうか。こんなに食べものを粗末にして、なにか不都合は生じないのだろうか。いやその前に、1900万トンという数字を、私たち自身の身近な感覚に置き換えるとどれほ . . . 本文を読む
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砂糖という薬物 6

2011-05-14 09:43:34 | 思い
 世界最古の虫歯は、ザンビアで発見された12万5千年前のカヴウェ人骨(ホモ・エレクトスからホモ・サピエンスに進化する中間形らしい)に見られるという。当時、人類は果実や葉などの植物を中心に食べていた。  その後年代が下がって、ヨーロッパで発見されたネアンデルタール人(20万年~2万数千年前)やクロマニョン人(4万〜1万年前)の頭骨にも虫歯が発見されている。この頃はまだ農耕が始まっておら . . . 本文を読む
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砂糖という薬物 5

2011-05-10 07:27:23 | 思い
 砂糖は実は胃にも腸にも悪い。消化がいいか悪いかなんてものじゃない。単に不調にさせるのではなくて、機能を停止させ、臓器の位置までも変えてしまうのである。  まず砂糖を摂取した時の体の反応として「糖反射」というものがある。  胃の中に食べものが入ると、胃は消化活動を行うと同時に、およそ15秒に一回の割合で動いて内容物を腸の方へ絞り出す。しかし糖分が入ってくると、なぜか胃の動きがピタリと止まるのである . . . 本文を読む
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砂糖という薬物 4

2011-05-04 11:36:37 | 思い
 ところで「砂糖を食べると体が冷える」と言われるが、それはどうしてなのだろう。この問題もまた医学的にまだ充分に立証されていない面があるので賛否両論、さまざまな意見があるが、しかし砂糖を摂る量や回数が増えると次第に体が冷えてくるのは本当である。私自身もそれを体験している。  それを解明するためには、まず人体がを体を温めるメカニズムを知っておく必要がある。  一般に哺乳類と鳥類は自律的に体温を制御する . . . 本文を読む
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砂糖という薬物 3

2011-05-03 10:12:21 | 思い
 以上でわかるとおり、純度100%に近い高度精製糖はもちろんのこと、精製度の低い黒砂糖も含めて、砂糖は他の食品と比べて組成が著しく偏った「化学物質」なのである。自然界に焼酎やエタノールが存在しないのと同じように、「砂糖」という物質もまた存在しない。だからヒトは誕生以来およそ700万年の長きに亙ってこのようなモノを口にしてこなかった。よって我々の生体は、それを有益なものとして摂取する仕組みを持ってい . . . 本文を読む
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砂糖という薬物 2

2011-05-02 09:16:04 | 暮らし
 砂糖の主な2大原料作物はサトウキビ(別名「甘蔗」。カンショまたはカンシャと発音)とテンサイ(甜菜。サトウダイコンとも呼ばれる)である。他にサトウヤシやサトウカエデ、サトウモロコシがあるが、世界的な生産量はごく僅かでほとんど問題にならない。  世界中で1年に生産される砂糖の約65%はサトウキビ,35%はテンサイから作られている。サトウキビは亜熱帯から熱帯地域で生産され、茎の部分に約15%の糖分が含 . . . 本文を読む
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砂糖という薬物 1

2011-05-01 07:32:58 | 思い
 外食の折、その日は週末だったので店内には家族連れが多かった。小さな子どもらと席に着いた若夫婦が「ほら!おいしいから食べなさい」などと言いながらわが子に料理を食べさせようとする。それはそれである意味微笑ましい風景なのだが、当の子どもたちはと言えば、コップを抱えて席を立ち通路を行き来すること多い。見ると奥には「ドリンクバー」のコーナーがあって、そこで思い思いにジュースを注いでいるのだ。  そうか、子 . . . 本文を読む
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