8月の始めだったろうか、管首相が日韓併合100年を機に「首相談話」を出すという記事を読んで、唖然としてしまった。わが家にはテレビも新聞もない。もしかしたらこのニュース、もっと早くに世間で論じられていたのかもしれないが、それに私が気づいたのは、たまたま立ち寄ったラーメン屋のカウンターでである。手には新聞を開いていた。
管直人といえば、かつて民主党の野党時代、拉致問題の解決よりも北朝鮮との親善化を . . . 本文を読む
さて、先に国産小麦はそのほとんどが「うどん用」として使われていると述べたが、ではパンでは勝てなくても、「うどん」ならば国産品が輸入小麦よりも優れていて、うどんの多くは国産小麦を使っているのだろうか。
実はここでも日本人はがっかりさせられることになる。なんとうどんの世界でも、品質・量ともに外国産には敵わないのだ。
うどん用原料として現在もっとも使われている小麦は、ASW(オーストラリア・スタンダ . . . 本文を読む
まず日本向け小麦の最大の輸出元、アメリカから出発しよう。アメリカ穀物メジャーの倉庫は、ミシシッピー河口のニューオーリンズにあるという。そこから日本に輸送するには、貨物船に載せてパナマ運河を越え、湿度の高い洋上を何カ月も運ばなければならない。加えて船便を待つ間倉庫に長期間貯蔵する場合もありえる。そのために、外国向け小麦には出荷時に農薬(ポスト・ハーベスト)が使用されている。
小麦に対するポストハ . . . 本文を読む
植物としての「小麦」の原産地は、チグリス・ユーフラテス川上流域のコーカサス山脈辺りと考えられている。標高の高い半乾燥地帯である。今から1万5千年ほど前の西アジア新石器文化で栽培され(1粒系コムギ)、更にメソポタミア地方で8千年ほど前に現在主流となっている普通系コムギが栽培されたことが遺跡の中で確認されている。
紀元前3000年にヨーロッパやアフリカに伝播され、紀元前1世紀(前漢時代)にはシルク . . . 本文を読む