goo blog サービス終了のお知らせ 

進化する魂

フリートーク
AKB48が中心。
気の赴くままに妄想をフル活用して語ります。

理念の力

2011-05-24 10:09:23 | 政治

外交素人なんで適当なエントリです。

やはりアメリカ合衆国というのは「理念の国」だなと改めて感じ入った。
よって、アメリカ合衆国大統領は「理念の人」でなければならない。

理念の方向性が間違うと大変なことになるが、良くも悪くも「理念」を基本としている点は、日本にとって学ぶべき点が多い。
(理念の国を礼賛したいのではなく、学ぶべき部分があるだろうということだ。)

アメリカ大統領ともなると、在任期間に何かを成し遂げなければならないプレッシャーもあるのだろう。
むしろ、何も成し遂げないのなら、何のために大統領になったのか自問自答しなければならない。
この辺りが日本の総理大臣と大きくことなる点だ。
直接選挙で選ばれる大統領と同じ土俵で比較するわけにはいかないが、少し情けなくなる。

さて、私が改めて感じ入った理由はオバマ大統領の中東和平に向けた演説である。
イスラエルのネタニアフだけでなく、ワシントン最強と言われるイスラエル系圧力団体アメリカ・イスラエル公共問題委員会(AIPAC)に乗り込んでいって演説をぶったのである。
アメリカの人口に占めるユダヤ系は3%にあたる約600万人程度と言われるが、その組織力と資金力は他団体に比べかなり強く、政治家一人選挙で落とすくらい簡単にできてしまうらしい。
AIPACはイスラエルの第2外務省と呼ばれるほど政治的組織として機能している。
そのAIPACの総会という敵地に乗り込んでいって、イスラエルに1967年国境を守れと演説するのである。
それで、ブーイングありながらも概ね好意的な反応を掴み取ったというではありませんか。

人口動態や中東情勢の変化からイスラエルの安全保障を説き起こし、国境整備の必然性を納得させるのだ。
恐れ入るとしかいいようがない。
専門家なんかに言わせると、イスラエルとアラブ双方に美味しいことを言うだけ言って実現できずにアメリカの威信を低下させるだけではないかという意見や、最終的にはイスラエルの右翼をアメリカが力で捻じ伏せる覚悟があるのかといった意見があるが、しかし、オバマならやるかもしれん。
そう思わせる何かをこの人は持ってる。

「理念」そのものは善でもなければ悪でもない。
人類の持つ潜在的な力を存分に発揮させる潤滑油になる時もあれば、方向性を間違えば大きな損失を被ることになる時もある。
「バカとハサミは使いよう」という言葉があるけれども、「理念の力」こそ使いようではないかと思う今日この頃です。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。