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進化する魂

フリートーク
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NHKスペシャル「秘録 日朝交渉~知られざる"核"の攻防~」 雑感

2009-11-10 00:19:43 | 政治
NHKスペシャル「秘録 日朝交渉~知られざる"核"の攻防~」を見た。

非常に興味深い内容だった・・。
しかし、小泉純一郎氏(当時首相)とキム・ジョンイル総書記の本気の緊迫したやりとりは、これまでに聞いてきたどの情報とも違っていた。
国交のない国家のトップ同士の突っ込んだやりとりはそれだけで十分に面白いものだ。
この番組から読み取れる金正日の北朝鮮の国家元首としての姿、そして人間・金正日の姿からして、彼は決してならずものなんかではない。

もう一つ驚いたのは、ブッシュ-小泉-金正日ラインが確固としてそこに存在していたことがテレビ局の一番組みで明らかになったことだ。
(ここはさすがNHKというべきなのか?)
小泉首相が6カ国協議を可能にした(もちろんお膳立てはあるだろうけども)し、金正日が小泉首相に仲介を頼んだこともわかった。
あくまでも一面的な情報に過ぎないけれど、北朝鮮の核問題について日本が主導的役割を担うチャンスがあったということだ。
それは小泉-ブッシュラインがあったからこそ可能であったということは、世界の外交関係者には皮肉なことだろう。
歴史に「たられば」はないけれど日本政府が拉致問題に対してもう少しソフトランディングな対応を行えていたら、ひょっとしたら北朝鮮の非核化はかなり進んでいたかもしれない。
小泉外交の対米追従については批判が多いけれど、ゆえに解決できる問題もまたあるということだ。
全てはトレードオフか・・。

そう考えると、(いきなり飛躍するが)北朝鮮に関わる問題は金正日が生きている間に解決することが望ましく、またアメリカとの関係に溝が出来つつある鳩山政権による外交では心もとない可能性がある。

いや、まだわからない。
問題はステークホルダーが多くなるほど複雑化する。
私なんかが分かる問題ではあるまい。
ただ、何か惜しい気持ちになった。