毎年のように繰返される「24時間テレビ」批判。
批判理由は様々のようだが、つまらないものが多いようだ。
私は、数年ぶりに24時間テレビをがっつり見た。(こんなに見たのはじめてかも・・)
日曜日の昼間は八景島シーパラダイスで遊んでいたので見れなかったが、それ以外はほとんど見た。
事前に24時間テレビ批判については知った上で見たが、
普通に面白かったし、いろいろ考えさせられた。
浅い理解にしか繋がらない表面的な番組編成に対して不満はあるものの、
嵐の桜井くんが番組内でも言及したように、
一つ一つの問題について深い理解を得られないとしても
「自分達にできることは何か。まずは知るところからはじめるしかないんじゃないか。」
教科書どおりの発言であるが、しかし、その通りなのである。
その方法論が王道であり、正攻法である。
一つの障害や病気について深堀しようとすれば、それだけで24時間かかってしまうし
そして何よりも、その障害や病気に関わらない人は、そんな24時間テレビを見ようとしないだろう。
誰にも見てもらえない困難を取上げた番組を作成しても、
そんなものは製作者の自己満足にしかならないし何の意味もない。
私は、昔聞いた日本テレビのある番組制作者の言葉を今も忘れられない。
テレビ局にとっての最大の資産は何か?
それは、決してコンテンツ(番組)ではない。
人にその番組を見たいと思わせる力、「編成力」だ。
砂漠のオアシスにロバを連れて行っても、
オアシスの水を飲むかどうかを決めるのはロバだ。
コンテキストを発火できるかどうかだ。
24時間テレビも、これと同じだ。
どれだけ内容の素晴らしい番組を作成しても、
最終的に消費者が動きを変えなければ何の意味もない。
見てもらって、そして何かを感じ取ってもらえなければ、番組として何の価値もない。
私は日本にこのようなテレビ番組があることを誇りに思う。
純粋に日本人としてそう思う。
日テレ24時間番組に対してYahoo!のコメント欄が大荒れ「数億円のCM収入料とタレントのギャラを、全額募金しろ」([2ch]ニュー速VIPブログ)
http://blog.livedoor.jp/insidears/archives/52363584.html
毎年この季節に恒例の番組と言えば日本テレビの
『24時間テレビ33 愛は地球を救う(以下、24時間テレビ)』だ。
2010年8月28日、29日に放送され今年のマラソンのランナーは、はるな愛。
無事完走することもでき母と抱き合う場面もあった。
チャリティー番組『24時間テレビ』のゴール時点での募金額は
2億7992万6839円という集計が発表されている。尚、この数字は番組終了間際の仮集計で、
最終的にはこの番組を通し例年9億円~10億円の募金が集まっているようだ。
そんな『24時間テレビ』に対しYahoo!ニュースのコメント欄では
約1200件もの投稿がされており批判が相次いでいる。そんな批判の一部を紹介したいと思う。
これらの批判に真っ向から反論しよう。
批判のレベルが低すぎて話しにならない。
・三億円弱の募金集めるのに、15億円かける馬鹿な番組。
費用対効果について批判しているようだが、
24時間テレビの効用が募金にしかないとする狭い認識に基づく誤解。
24時間テレビの目的は募金なのではなく、
その視聴者に対する影響力であるので、この指摘は意味を成さない。
こんな理由で批判するのは単に批判したいだけの連中と思われる。
・日本テレビは、数億円のCM収入料とタレントのギャラを、全額募金するべき
24時間テレビの目的が募金の金額であるなら、この指摘にも意味があるが、
最初の批判に対する反論でも述べたが、24時間テレビの目的は募金の金額ではない。
番組意図を誤解した間違った指摘でしかない。
・なぜ午後8時45分にゴールなんだ? 完璧に計算されてる。
計算するのは当り前の話で、
製作者側の意図通りの作りを、意図しているからNGというのは批判になっていない。
無理のないペースで、番組のクライマックスにゴールすることが、
このマラソンの最低限の要件である。
このマラソンの目的は、競技大会とは違い計測時間を競うものではない。
必ずしも運動の得意でないランナーが苦難を乗越えてゴールする、
そのことに意味があるのであって、時間は関係がない。
計算すること自体を批判するのであれば、計算してはならない理由を述べよ。
・そろそろこの企画止めない? わざとお涙頂戴誘ってるようで、わざとらしい。
こういう社会的な想像力の欠如が問題なのであり、
むしろ、こういう想像力のない批判をする人々がいるからこそ
24時間テレビが存在する意義があるといっていい。
当事者にとっては涙だけでは語れない物語があるのだ。
それを第3者に伝えるためにはどうすればよいのか。
自分は絶対に当事者にならないと考えるならば、批判すればよい。
だが、そういう想像力が欠如する者に限って、
自分が追い詰められた時に自暴自棄になる。
神は準備の無いものを決して助けはしないのである。
・チャリティーの割にギャラ入るとか矛盾してるよな。
チャリティーとは募金のことなのか。
まったく言葉の定義も知らずして批判だけをする批判屋が多いことが、
この日本の閉塞感をよく表していると言ってもいい。
ギャラが入ると何に矛盾するのか、批判者は全く論拠を示せていない。
・次から次へと障害者を餌に涙をさそうのはやめようや 度が過ぎるといやになる
この批判には既に回答した。
ただし、私は24時間テレビの編成についてもろ手を挙げて賛成するものではない。
改善点は腐るほどあると思うが、その番組意図は、批判者の想像力を遥かに超えている。
・不謹慎かもしれないけどこの番組は障害者を”見世物”にしてるとしか思えないんだよね。
では、障害者をどう扱うべきなのか。
自分の批判の意味を理解しているとは思えない。
・最後徳光さんの実況がかなりウザいウルサい耳障りだった!黙れ!
聞かなければいい。
聞きたい人もいる。
むしろ、あなたの主観を他人に強要するな。
・24時間テレビを1秒も見ませんでした。
批判ではないね。
・感動の押し売りはやめてほしいですね。
感動するかどうかは視聴者の判断。
製作者は材料を提供するのみ
・AKBの前田って奴は感情が現れないのがよくわかりました。
なぜ?どういう根拠でそういう誹謗中傷をしている?
この批判者は、人の感情が読めるのか。
きっと読心術でも身に着けているのだろう。
こういう唯我独尊な批判者こそ危険である。
人の心を推しはかろうとしないからだ。
・その番組制作費を募金しろ
この批判には既に回答した。
もう少し考えてから出直して来い。
以上。