粗忽な夕べの想い

落語の演目(粗忽長屋)とモーツアルトの歌曲(夕べの想い)を合成しただけで深い意味はありません

チャンネル桜の水島代表が反原発テント村を口撃

2013-08-13 18:38:27 | プロ市民煽動家

保守派のネットテレビ「チャンネル桜」の水島総代表が、8月8日通産省の敷地に居座っている「反原発テント村を訪れて「住民」に向けてその違法性を糾弾していた。

その動画を見ると、まるでお祭りの屋台のような「脱原発テント」の看板が目につく。そして、「子どもを放射能から守れ」という彼らのお題目ともいうべきフレーズが踊っている。あるいは「「大飯を止めろ」「NO NUKES」といった陳腐な言葉も見える。

しかし、その実態は国有地の不法占拠だ。一昨年の9月から通商産業省の敷地に居座っていたが、今年に入って政府が立ち退きと損害賠償を訴える裁判を起こした。しかし、テント村は裁判中も相変わらず住み続いていて、はがきなどの商行為さえ行っている。

水島代表の言葉を借りれば、「泥棒ネコのように居座る」ばかりか、テント村に母親が子どもを呼んで遊ばせている不法状態だ。これは、民主党前政権の「置き土産」ともいわれる。特に枝野幸男前経済産業大臣が、敢えて放置したためだと水島代表は見ている。枝野氏は旧革マルとつながりがあるといわれ、こうした左翼活動にも対応が甘かったようだ。

水島代表は「(こうした連中は)痛い目に遭わせないといけない」と語っていたが、当然だろう。首都の一等地にある国有地が自由に占拠できるとしたらそれこそ一大事だ。水島代表がいうように「世界に恥ずかしい姿」をさらすことになる。

おそらく、この裁判ではテント村住民が敗訴することは明白だ。しかし、強制撤去で抵抗する姿を外国特派員が興味本位に配信するのなら、最悪だともいえる。テント村の住民は逆に国家権力による市民への弾圧をアピールしかねないからだ。これはがれき広域処理反対や多い原発再稼働阻止の運動でもみられたことだ。

こうした行為には「国民が怒らないといけない」と動画の出席者が語っていたが、確かにそうである。不法行為というより犯罪行為だからだ。ただ、水島代表は他の反原発に関わる人間が意見すべきことを言っているが、あまり期待はできそうもない。残念ながらこれまでそんな殊勝な忠告をする反原発、脱原発の言論人を見たことはないからだ。官邸前デモには「テント村」支持のプラカードが散見したし、反原発が社是の朝日新聞がこれを批判した記事にはお目にかかれない。


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