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粗忽な夕べの想い

落語の演目(粗忽長屋)とモーツアルトの歌曲(夕べの想い)を合成しただけで深い意味はありません

内心では激怒している河野元官房長官

2014-06-21 15:36:43 | 厄介な隣国

昨日のワールドカップの引き分けは、日本国民にはフラストレーションが溜まる試合であった。しかし、この人物にとってはさらに別なことで怒りが加わって憤懣やるかたない心境だったのではないか。河野洋平元官房長官である。

政府が進めてきた河野談話検証の結果報告が昨日夕方行なわれた。報告によれば、韓国人元慰安婦の聞き取りには何ら裏付け調査を行なっていなかったことが判明した。また、調査が終了しないうちから談話の作成作業に入り、日本政府は韓国政府に原案を示した。双方で協議の上文言がつくられたが、特に韓国側の強い意向で旧日本軍の強制性が談話に盛り込まれた。

河野元長官は一応、この報告に対するコメントを寄せたが、表面上はいかにも平静を装っていたようだ、

…すでに安倍総理ご自身が「河野談話の見直しは行わない」と発言されており、私としては今回の検証チームの報告が出たことで、新たに付け加えることもなければ、差し引くこともないと考えております。…

しかし、今回の報告では河野談話が事前に韓国政府と意見を擦り合せた談合であって、しかも韓国側の強い主張に押された政治決着であったことがはっきりした。いわは、河野元長官にとっては表沙汰にはして欲しくない恥部であり、それが現政権により暴露されたのだ。当然に河野元長官の心中は怒りが渦巻いているはずだ。

以前から河野元長官はこの検証作業の開始に合わせるかのように、左翼雑誌「世界」に安部首相を糾弾する記事を寄稿している。記事の中で河野元長官は安部首相を「上から目線で接していることが少なくない。とりわけ疑問に思うのは相手の議員によって言い方や姿勢を変えているように見えることだ」「議員の背後にいる国民に著しく礼を失している。行政の責任者として非常に不適切だ」と批判している。おそらく、これは検証に対する牽制と不快感の表明ではないかと思われる。

一方、安部首相は河野元長官による雑誌での批判にはこれまた快く思っていないはずで、今回の検証でも敢えて河野元長官に一泡吹かすつもりであったと考えられる。安部対河野の心理戦がここ数ヶ月間行なわれていたのだ。

そして、今回の検証報告。河野長官は怒り心頭であるが、残念ながら事実であるので面と向かって安部首相を批判できない。しかし、黙っていると真相をメディアからしつこく追求されるので、敢えて検証を渋々ながら容認するコメントを出さざるを得なかった。しかし、心ここにあらず。不本意な敗北宣言となってしまった。

しかし、河野談話を日本叩きの唯一の拠り所にしていた韓国政府は露骨に反応した。韓国外務省は「深い遺憾の意」を表明し「事実関係をごまかすことにより、談話の信頼性を毀損する結果を招く」国連や国際社会が決して認めないことを日本政府は理解すべきだ」と日本政府を非難した。

検証結果については、韓国政府もなかなか反論できない。しかし、談話がもとで旧日本軍によって韓国人女性が性奴隷として虐待されたという政治宣伝が国際世論に拡散れている。この宣伝活動は、今後韓国政府によって一層激しさを増していくことだろう。最近は中国がこの慰安婦問題で韓国と連携・共闘する動きが顕著になってきている。河野元長官も当初は今日こんな事態になるとは思っていなかっただろう。それだけに彼が残した談話の罪深さは計り知れれない。



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