粗忽な夕べの想い

落語の演目(粗忽長屋)とモーツアルトの歌曲(夕べの想い)を合成しただけで深い意味はありません

韓国政府によるいつもの狡猾な日本叩き

2015-07-10 16:31:59 | 厄介な隣国

こんな狡猾な外交工作は今に始まったことではない。明治日本の産業革命遺産をユネスコで世界遺産に登録する際のごたごたぶりにはやりきれない思いがする。あれほど、韓国が日本の登録に反対していたのに、6月の外相会談では韓国外相が「心を入れ替えた」かにみえたのはうかつだった。

これが日本を貶める「罠」であることが土壇場で判明した。ユネスコの会議で韓国代表が戦前に朝鮮人が強制連行され酷い虐待を受けたことを主張して、日本側を驚かせた。酷いのは軍艦島での朝鮮人炭坑夫をまるでアウシュビッツのユダヤ人にになぞられる文言があったというから呆れる他ない。

結局、これに日本側はビビったのか、表現は薄まったとは言うものの登録にあたり韓国側の意に添った趣旨の発言をしてしまった。

Koreans and others who were brought against their will and forced to work (朝鮮人その他の人々が彼らの意志に反して連れて行かれ仕事を強いられた。)

これではどうしても強制連行や強制労働を日本が認めたと韓国側につけ込まれても仕方がない。6月の外相会談ではあれほど恐縮していた韓国外相も舌の根も乾かぬうちに「日本が強制労役を認めた」と、このはしゃぎぶりだ。韓国のメディアに至っては、韓国政府の「逆転勝利」といった騒ぎようだ。この隣国の脅しと裏切りなど手段を選ばない狡猾さには憤慨するが、日本政府の失態特に外務省のお人好しとふがいなさには酷く失望する。

今や、20年以上前に出されたあの河野談話に匹敵する日本政府の汚点とする見方が保守側の論壇に広がっている。自分もかつての慰安婦問題のように世界で日本を貶める材料にされないか心配だ。しかし、こうした懸念を日本の左翼メディアは完全にスルーしている。むしろ、この強制性を評価して、日本は真摯に韓国側の意向に応えよ、と相変わらず的外れの主張をしている。

そもそも、戦時中に朝鮮人が日本へ徴用されたのは当時発令された国民徴用令の一環であり、普通の日本人も同様の徴用を受けている。むしろ日本人が圧倒的多く、これは法律に基づいたもので決して人権侵害ではない。まして朝鮮人を強制連行したという確かな話もない。むしろ出稼ぎのために自主的に日本へやってきた朝鮮人がほとんどである。確かに一部労働環境が劣悪な場所はあったが、、相応の収入を得ていたと言われている。そして、その賠償は1965年の日韓基本条約ですでに解決済みである。

しかし、韓国側がこうした歴史的事実を無視して新たな日本叩きに走らないとも限らない。日本の世界遺産の地が韓国人観光客によって日本攻撃の格好の場所になりかねない。遺産物に落書きされるのも容易に想像される。あるいは、韓国の日本大使館前に新たに「強制労働者像」なるものがつくられかねない。そして戦時補償を求めて韓国や米国でデモ行進することも考えられる。

様々によからぬ想像をしてしまうが、これが杞憂に終わることを願うばかりである。確かに日本人はあの忌まわしい河野談話が出された20年前とは格段に意識の差があり、左翼メディアの喧伝には容易にには踊らされないとは思う。単なる嫌韓ではない本当の歴史を直視した日本人の覚醒を信じたい。それを堂々と日本人が世界に発信していけばいい。

 

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