粗忽な夕べの想い

落語の演目(粗忽長屋)とモーツアルトの歌曲(夕べの想い)を合成しただけで深い意味はありません

在日中国人漫画家の風刺画

2015-07-20 17:37:14 | プロ市民煽動家

先週、安保関連法案が衆議院を通過したが、そもそも日本の集団的自衛権行使容認に反対している国は隣の中国韓国2カ国だけだ。それ以外の周辺諸国はおろか、世界中で支持されている。結局、中韓が世界で例外的な反日国ということになる。一方、日本国内でこの法案に反対しているのは一部メディアと憲法学者などの文化人だけだが、その声がやたら大きく国民に伝えられるのが今の日本の問題点だと思う。

そんな中、日本在住の中国人漫画家、孫向文氏の風刺画が異彩を放っている。彼は30歳と若いが、故国を見つめる目はリアルで鋭い。ぶくぶく太った習近平国家主席とおぼしき人物がミサイルを背中ばかりか手にもって、まさにどや顔で威嚇する姿が紙面を占領している。その脇をかためるのは北朝鮮の金正恩第一書記のようだ。

その下には国内の反対デモに苦慮する安倍首相が描かれている。そしてデモ集団は「憲法をちゃんと読め、戦争反対は絶対ダメ!」「武力で平和をつくれない」「自衛隊も誰もころさせるな(若干解読に難がある)」などといったプラカードを掲げている。

おそらく、習親分が高笑いしている表情にみえるのはこうした日本国内の反対デモが自国を利するものと歓迎しているためではないか。自国の軍事拡張に対抗する安倍首相は目障りの存在でしかない。これに対して日本国内の反政府勢力が安倍政権の力を削ぎ打倒まで動こうとしているのだから、習親分にとってありがたいことだろう。

孫向文氏は、ちょうど法案反対デモをしている国会前の現場でこの風刺画を公然と掲げたようだが、その反応はいかに?彼の「反骨の精神」は理解されただろうか。孫氏はデモ参加者たち特にSEALDSといわれる若者たちのデモが最近の政治騒動の波に飲みこまれ逆に反日勢力に利用されている現状をツイッターで警告している。

 

SEALDsのもうひとつの共産色は「綺麗な言葉」使い、誰も反論できない言葉、ほぼ「絵空事」です。習近平の「中国夢」と同じです。僕は昨日見かけてメンバーたちの雰囲気はだいたい紅衛兵と似てる。

 

1960年代後半、中国で吹き荒れた文化大革命の嵐の中、共産党内部の権力闘争の道具に使われたのが紅衛兵たちだ。「革命無罪」を叫び穏健派幹部を吊るし上げた姿が自分にも今日の安保法制騒動とかぶってみえる。

今の中華帝国は周辺諸国を傍若無人に脅かす厄介者でしかない。そして中国国内では厳しい言論統制をしいて国民の自由を圧殺している。中国共産党は日中両国民の共通の敵である。それなのに、中国政府を喜ばせるデモの動きが日本国内で起こっているのは情けないことだ。もちろん、こんなデモなど一瞬の泡でしかないと思うが、中国人の風刺漫画家にとっては異様で不気味な姿に映るに違いない。

<参考資料>

 

 

自分の風刺画を掲げる孫向文氏

 

 

 


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