粗忽な夕べの想い

落語の演目(粗忽長屋)とモーツアルトの歌曲(夕べの想い)を合成しただけで深い意味はありません

日本の世界遺産登録に韓国が難癖

2015-05-08 20:56:07 | 厄介な隣国

ユネスコの諮問機関が世界遺産への登録を勧告した「明治日本の産業革命遺産」に韓国が反発している。すでに日本が申請した時点から韓国はユネススコに対して阻止活動を展開している。勧告が出されたことでさらに韓国の攻勢は激しさを増すものと見られる。

こうした隣国の理不尽ともいえる反日ぶりには多くの日本国民はやり切れなさを持つに違いない。菅官房長官も「専門機関が世界文化遺産にふさわしいと認めたもので、政治的主張を持ち込むべきではない」も不快感を示し、冷静な対応を求めた、ようだ。(朝日新聞デジタル5月8日)

韓国が問題にしているのは「日本の植民地時代に朝鮮半島出身者が強制労働を強いられた施設が含まれている」という点のようだ。しかし、実際強制労働の定義が曖昧だ。戦前、戦中に日本を渡航した朝鮮人は、仕事を求めて自主的に来たものが圧倒的に多かった。徴用として強制性が伴ったのは戦時4944年9月から45年8月の11ヶ月に過ぎない。

確かに自主的に訪れたにしても厳しい労働環境で酷使されたケースはあるようだ。炭坑などの鉱山、造船、鉄鋼などの工場などだ。朝鮮人への差別もあったかもしれない。しかし、これも世界的に移民ではあればよくある実態である。ただし負の側面に対しては1965年の日韓基本条約ではその最終的解決が図られたはずだ。それを今になって強制労働を持ち出して、日本の世界遺産登録に難癖をつける神経がわからない。韓国にはこうした国際常識というものがないのだろうか。

また、こうした明治日本の産業革命遺産とされる鉱山や工場が朝鮮人の雇用を提供したというプラスの側面も理解すべきである。日韓併合されたとはいっても、朝鮮半島は封建時代の旧弊が依然根強く残っており、一般朝鮮人は貧困に喘いでいた。そんな貧困からの脱出手段が日本渡航といえる。

また、日本は朝鮮統治時代に、産業の育成や鉄道の開設、森林事業の拡大、何よりも教育を推進して、朝鮮の近代化に努めたことは紛れのない事実だ。これは、明治日本産業革命の朝鮮への波及と考えていいのではないか。

明治日本産業革命遺産の登録を巡り、韓国のネットでは様々な声が飛び交っている。日本を非難しているものが多いが、韓国政府の姿勢を揶揄するおもしろいコメントがあった。

朝鮮時代、われわれの国も民を奴隷として使い、自国民から多くのものを奪っていたしていた。一時期の日本統治時代がなかったら、完全に後進国だったよ」

これってとても「まとも」な意見だと思うが、おそらく少数派で韓国国内では反発が強いことだろう。

それにしても世界遺産といわれるものは、歴史的に輝かしい側面もあるが、同時に影の部分もあることは古今東西どこも同じだと思う。エジプトのピラミッドや中国の万里の長城などは、歴史的価値はいうまでもないが、古代民衆の苦役が伴っていたことは確かだろう。韓国で登録されている10の文化遺産、朝鮮王陵、宗廟、華城…文化的価値は高いだろうが、こうしたものに苦役や強制労働はなかったと韓国民は胸を張っていえるのだろうか。


コメントを投稿