おそらく、このニュースを複雑な思いで見ているのは同じ神奈川県内の横須賀市民であろう。最初は震災がれきの広域処理で最終処分場として受け入れることに横須賀市の周辺住民が反対した。せめて岩手の漁網を埋め立てる代案も反対し、結局神奈川県では被災地の廃棄物を受け入れることもなかった。
しかし箱根町がここへ来て漁網受け入れを表明した。わずか人口1万3千人ほどで屈指の温泉地とはいえ漁業にはまるで縁がない。その箱根が受け入れることには少し違和感があるが、それでも敢えて申し出た山口町長の勇断には敬意を表したい。
もちろんまだ箱根の自治体が表明しただけで、処分場周辺住民の同意を得なくてはならない。横須賀の周辺住民のように激しい反対運動が起こらないとも限らない。横須賀では黒岩神奈川県知事や吉田横須賀市長の指導力のなさが目立っていた。知事は逃げ腰だったし、市長は保身の姿勢が強すぎた。
報道によれば、岩手の漁網の放射性濃度は検出限界のキロ20ベクレル未満ということだ。ここは山口町長も黒岩知事もその辺の正確なデータを住民に提示して、受け入れが実現するように頑張ってほしい。
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