粗忽な夕べの想い

落語の演目(粗忽長屋)とモーツアルトの歌曲(夕べの想い)を合成しただけで深い意味はありません

金正恩の誤算

2013-04-12 15:30:06 | 厄介な隣国

アメリカさん、僕の気持ちわかってよ。おそらく、金正恩の偽ざる心境ではないか。これまでミサイル発射や核実験により、友好国の中国やロシアを怒らせ国連安保理に制裁を呼び込んだ。もはや北朝鮮は孤立無援の苦境。国内経済もその無策のため破産状態。第一書記就任1年になるのに何ら実績を示せず、国民の信頼も地に落ちている。金正恩は八方ふさがりで放心状態と言うべきだろう。

今、最後の威嚇でこの事態を打開しようとしている。ミサイルを発射する前にアメリカが譲歩して交渉に応じてくれることが、金正恩の最後の望みであろう。現状の軍拡をアメリカが容認してくれれば、窮地が打開され明るい未来が訪れる。これが金正恩の一縷の望みだ。

しかし、現状は不可能に近い。今アメリカが北朝鮮との交渉に応じる気配はない。時間切れで北朝鮮がミサイル発射する危険性が高い。そうなれば、アメリカ、韓国が反撃に出ることは避けられない。全面戦争になれば、北朝鮮の敗北を明白だしそれは自分の破滅を意味する。

規模の小さい発射であっても国連の経済制裁は免れない。小さければ国民に自分の存在価値を誇示できないばかりか、その権威が失墜してしまう。ともかくミサイル発射は、なんら利益をもたらさない。

繰り返すが、金正恩が望む唯一のシナリオはアメリカから交渉に応じれくれることだ。今首を長くして、彼はオバマの返事を待っている。その期待からしばらくミサイル発射を思いとどまるであろう。しびれを切らして発射の指示を出す時、それは金正恩の没落の始まりだ。


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