粗忽な夕べの想い

落語の演目(粗忽長屋)とモーツアルトの歌曲(夕べの想い)を合成しただけで深い意味はありません

がれき焼却は濡れ衣?

2013-02-09 11:52:31 | ガレキ広域処理問題

大阪市で震災がれきの焼却が2月から始まり、相も変わらず反対派がその「健康被害」を喧伝している。喉の異常、咳が152件、目の痛み、かゆみ109件、花の異常、鼻血73件など合計294件が「報告」されている。

それもわずか1週間なのに近畿5府県に及んでいる。大阪市のゴミに岩手のがれきを20%を加えただけなのに。試験焼却では大阪だけのゴミと被災地のものを加えたゴミによる焼却灰から検出されるセシウムの濃度にほとんど差がなかったという。

「健康被害」はどう考えても別のところにあるものと思うが、ネットである興味深いブログを見つけた。記事のタイトルがずばり結論を言い表している。「震災瓦礫の放射能より、中国からの有害黄砂を心配しなさい」

ブログ氏によれば、中国での大気汚染の有害物質PM2.5が黄砂に付着して関西にまでやってきたと図解入りで説明している。それも日本海から山地を超えるのではなく北九州の壇ノ浦あたりから瀬戸内海を通って関西にたどり着いたという。その先は生駒山地などで進行を遮られ大阪平野で澱んだ状態になっている。なるほど図解をみれば頷かされる。中国汚染物質を原因とした方が、今度の「健康被害」を語る上で説得力があるように思える。

したがって昨年から北九州市で始められた広域処理もこの汚染が主要因ではないかとブログ氏は推測している。北九州市で焼却が始められたのは昨年秋からだが、黄砂は夏期を除いて1年中日本にやってきているようだ。

ただ、自分はこのブログ氏の主張に総じて賛成だが、若干違う考えをもっている。やはり「震災がれき」焼却が少し原因していると思う。といっても焼却そのものに問題があるのではない。早い話が精神的ストレスだと思う。震災がれきの本格焼却が始まったというアナウンス効果だ。

受け入れまでの反対行動が関西地区でニュースで伝えられ、放射能を多少なりとも気にしている関西人の心にインプットされてしまった。特に呼吸器系などに不安を感じている人が今回黄砂での直接の影響とともに精神的なストレスが複合して症状が表面にでたのではないか。反対派が焼却後に症状が出たというのなら、おそらくこうした点が考えられる。

また別に中国を弁護するわけではないが、汚染物質は黄砂だけではない。日本では相当改善されているが、関西の大都市圏では工場や車での大気汚染は少しは残っている。東京でも数値が高いところが見られるのはそのせいだろう。ただ今後はおそらく中国の汚染物質が圧倒的に増えていくことが懸念される。

ともかく震災がれきを悪人に仕立てるのには無理がある。精神的ストレスがあると言われても困る。文句をいうなら、反対運動を執拗に繰り広げた活動家に言うべきだろう。



3 コメント

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 覚えていないかもしれませんが、いつぞやの此花区民です。 (ホンダラ国王)
2013-02-09 18:23:40
「健康被害」を喧伝するのは、たぶん訴訟がらみもあるのではないかと思います。団長に裁判はいつからなのか問合せ、もっと電通マネーとかお金の流れを追求することを提案してみましたが、「裁判所から連絡がないのでわかりません。広告費を含むお金のことも争点の1つですが、中心的な争点はありません。あくまで健康被害の有無、環境汚染の有無が問題です」との回答でしたから。一人1万円するんでお金もなく参加していませんが。これとは別に監査請求の動きもあるようですが。

 中国の大気汚染をがれき焼却のタイミングにドンピシャで合わせてきたのは国内問題を抱える国がよくやる国外問題へのすり替えだと思います。私は花粉症の真犯人がPM2.5(花粉+PM2.5)だったんではと直感しました。空気の綺麗な田舎では花粉症は少ないので。

 結局、橋下と松井に予定どおり「途切れることなく」24時間365日すぐそばで焼却され続けている今現在となっては、要するに逮捕劇やそもそもの広域処理の提案者である自民党議員による焼却延期申し入れのパフォーマンスなど、一連のがれき騒動はそのほとんどが国策断行のためのスキームで、一部の過激な活動家と警察との見事なコンビネーションで、警官や公安を大量出動させる口実をつくり、参加した一般市民を取り囲んで、「ここにいる人だけが反対で、一歩外に出ればみんな賛成」とただ心配して詳しい説明を聞き、疑問を解消しに行っただけのごく普通の住民すら十把一絡げに脅し、意気消沈させ沈黙させるための自作自演の猿芝居だったのではないかという疑惑すら感じてます。

 がれき焼却が予定より早く終わるかと思いきやPM2.5に曝されている九州と、僕らに無理矢理がれきの絆を押しつけた岩手県は大型加速器の誘致を目指しているらしく、自民党ががれき処理の加速化する理由の一つではないかと睨んでいます。
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Unknown (うるしねまき)
2013-02-10 12:12:43
なるほど、結局もじもじトカいう大学の先生たちは警察と公安の計略にまんまと引かかったということですかね。大型加速器の誘致のこと、NHKでやっていましたね。宇宙の起源を解明するための壮大な実験場を日本に誘致しようという動き。岩手県と福岡・佐賀県が候補地になっているとか。
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Unknown (ホンダラ国王)
2013-02-10 17:32:59
 説明会で橋下をタジタジになるまで凹ましたために、JRの威力業務妨害で逮捕されたそうですが、そうですね、きっとそんなところかもしれませんね。聞くところによると太鼓鳴らしてた連中は捕まってないらしいですからね。網にかけるための工作員なのかもしれませんなぁ。ネットで中継見たらデモ行進でも奇声をあげて変な歌うたってる人たちがいたり、周辺は警官だらけ、普通の人はあんな光景見たら引きますよ。結果として説明会の参加者は減る。「反対してるのはここにいる人たちだけ」思惑どおりだったんじゃないですかね。。。許しがたいことですが。
 
 日本にCERNをつくりたいんでしょうかね。ヒッグス粒子が見つかったところで、後はほとんどダークマターで不明らしいですね。最近図書館で借りた一般向けの化学の本に水というのは固体が液体より軽い特殊な物質で、氷が水に浮く特殊性が生命を育んだという話を読んで、やっぱり銀河や太陽系やこの地球の位置やDNAなども単なる冷徹な物理理論から生まれた偶然の産物ではない、何かもっと暖かな生命の神秘が背後にあるような気がしています。
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