粗忽な夕べの想い

落語の演目(粗忽長屋)とモーツアルトの歌曲(夕べの想い)を合成しただけで深い意味はありません

大阪市の震災がれき本格焼却

2013-02-01 14:40:00 | ガレキ広域処理問題

大阪市が今日から本格的に岩手県宮古市の災害がれの焼却を始める。これまで反対派の過激な活動は幾人かの逮捕者を出すほどに過激だった。これも東北のがれき=汚染物という不当な決め付けが一人歩きした結果だろう。特に西日本ではその認識が強すぎた。焼却に当たって橋下徹大阪市長の発言が全てを物語っている。

ちょっとした数字でも絶対許さないというのは、西日本では、みんなそういう状況だから、反対運動は強烈なんじゃないんですかねえ。だから大阪市だけ反対運動がきつかったというよりも、反対運動がきつくてみんな手を挙げれなかったという状況なんじゃないんですか。

政府の説明が充分でなく、多少唐突な面はあったろう。しかし橋下市長が言うように、少しでも線量が数字に出ているだけで反対するという住民の姿勢には疑問をもたざるを得ない。震災がれきの空間線量は0.06マイクロシーベルト/毎時、これは西日本の山口市内の空間線量0.094マイクロシーベルト/毎時(平成24年1月)よりもはるかに低い。試験焼却でのセシウム濃度も岩手にものを含まないのが37ベクレル/キロに対し、岩手のがれき20%含む場合は38ベクレル/キロという結果だ。

こういった数字を反対派の活動家は、住民を欺く「まやかし」だと言い張るだろう。早速今日の本格焼却には「不用な外出を避ける。マスクは必須」と活動家が呼びかけている。こんな状態では、どこに自治体も受けいれにビビらざるを得ない。橋下市長や石原元東京都知事のように、ある面強引に自己を主張する首長でしかなかなか進めないということだろう。

橋下市長に対しては最近の市立高校暴力事件での入試の対応には首を傾げるが、このがれき広域処理には全面的に賛成だ。新潟県知事や札幌市長のように一部住民に迎合して理屈をこねる態度はとても承服できない。場合によっては声高に叫ぶ一部の住民を振り切ってでも押し通す意気込みが欲しい。



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