粗忽な夕べの想い

落語の演目(粗忽長屋)とモーツアルトの歌曲(夕べの想い)を合成しただけで深い意味はありません

泉田新潟県知事がまた吠えた

2013-07-03 11:59:52 | 煽りの達人

あの知事が久しぶりに「健在」ぶりを示した。放射脳いや泉田裕彦新潟県知事が柏崎刈羽原発の再稼働の動きにすかさず反応し、吠えたのだ。

東京電力は2日、柏崎刈羽原発6、7号機の再稼働を原子力規制委員会・原子力規制庁に早期に申請する意向を表明した。これに対し地元新潟県の泉田裕彦知事は「立地地域との信頼関係を構築する意思がないものと受け取らざるを得ない」などとコメントし、強い不快感を示した。(2日東京 ロイター)

「立地地域との信頼関係」と、この放射脳いや泉田知事(しつこいのでこれくらいにします)は、力説している。しかし、この人物のこれまでの言動を少しでも見聞きしている者ならば「立地地域」云々がいかに空々しい言葉かがわかるはずだ。

岩手県の震災がれきの広域処理を進める県内3都市の自治体の動きに対して、知事は健康被害を受ける人が出ると傷害。それによって亡くなれば傷害致死と言いたいが、分かっていてやったら殺人に近い」と暴言を吐いて関係者を唖然とさせた。被災地がれきの放射性濃度が新潟とさして変わらず、ほんの一部を新潟のゴミと混ぜて焼却するのにこの騒ぎである。新潟県民も呆れるばかりか、岩手県民にとってはやりきれない発言である。

この知事が「立地」云々を錦の御旗のごとく振りかざすのを見て不快に思うのは自分だけではないだろう。昨日のニュース番組では、この問題について泉田知事が当地の代表者として扱うのには大いに疑問が残る。

もちろん新潟県知事という立場は刈羽原発再稼働に関してはキーマンであることは間違いない。しかし、知事が全てではない。本当の地元柏崎市の市長はどうなのか。そして県民はどうなのか。

こうした多くの声を軽視して、泉田知事の発言だけをメディアが取り上げることには報道する側の意図が見えてきてならない。要するにそのメディア自体が原発再稼働に反対だから、その面での急先鋒の知事の言葉を借りて世論誘導する意図が見え見えなのだ。

泉田知事は「福島事故の検証・総括なくしてなぜ安全基準が作れるのか」と原子力規制委員会の安全基準を問題にしているが、もちろん事故の検証・総括は重要だろう。それならば敢えて問うが、事故での放射能による健康被害はどうであったろうか。

高市発言で大騒動になったが、放射線被曝による死者が一人もでていない。病人さえも確かな報告がない。それは国連の科学委員会の報告でも裏付けられている。泉田知事が懸念する「殺人」などありようがない。もちろん事故による避難での影響は十分配慮すべきであるが、事故を必要以上に過剰に評価することは問題が多いと思う。

原発再稼働に関して一人の人物の発言を突出させるのはメディアの報道責任放棄にさえ思う。それも原発事故認識が偏向した放射脳(最後にまた失礼!)いや泉田知事の主張に一方的に与することはあってはならないはずだ。


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