反原発運動が下火になって今頃どうしているのだろうと思っていた。あの吉本興業の夫婦漫才「おしどり」、こんなところで持ち余すエネルギー?を発散させていた。
針金芸でおなじみの「おしどり」が都内で開いた個展はきょう、好評のうち幕を閉じた。15日から5日間にわたって個展を開いた下北沢のギャラリーには、50点余りの針金アートが並ぶ。
…マコさんがモチーフを考え、ケンさんが針金を曲げた。
がぜん人目を引くのが実物の20分の1の格納容器(写真)だ。メルトダウンした東電福島第一原発1号機がモデルになっている。ケンさんによれば、タイベックが格納容器の中に入っているのは「人間が原発の犠牲になっている」ことを表す。
夫婦漫才というより曲芸漫才いや実態は針金芸をネタにした反原発活動家といったほうがわかりやすい。実際妻のおしどりマコの方は、3年前の原発騒動華やかなりしころはジャーナリストとして名を馳せていた。東電などの記者会見に出席し関係者に質問をする様子が動画でよく見かけられた。
特にまだ週刊文春が反原発一色でいたころは、煽り記事を寄稿したりして世間の耳目を集めていた。しかし記事内容にその虚偽が指摘されてその後活躍の場を失っていた。
自分のブログでも当時彼らのことを取り上げて早く「本業」に復帰することを提言したが、実際は現在もこんな場所で反原発の火を燻らせていたようだ。しかし、写真で見る「格納容器」はグロテスク過ぎる。針金でかたどっているが、その中にあるのは原発作業員の防護服である。「人間が原発の犠牲になった」という意味らしいがとても悪趣味で芸としては笑えない。
以前おしどりマコは曲芸で「福島県民を元気にさせたい」といっていたが、こんなもの見せられたら県民も有り難迷惑であろう。というかアン八っピーな気分になってしまう。反原発の区長さんがいる東京世田谷の下北沢だからできる個展である。
この個展を紹介しているのが反原発ジャーナリスト田中龍作氏である。彼はおしどりマコが現在も在籍している自由報道協会のかつてのメンバーであった。あの上杉隆氏も代表を退き有力メンバーも続々退会して今やペーパーカンパニーでしかない協会だ。
田中氏も昔のよしみでかつての盟友の個展を記事で紹介したのかもしれない。しかし、この記事が開幕時でなく閉幕後というのはどうしたことか。こんなところに協会仲間の人間関係の希薄さを感じる。
記事には福島の原発の配電盤に侵入して感電死したネズミも作品にあるようだ。それを「コミカル」だとしているがどんなものだろう。これが吉本の芸だといわれても…。記事の中に夫のケンが「NO」を形取った針金を頭に載せてご満悦の写真があるが、どうも見た目が冴えない。「NO」と言われているのが一体誰なのか。
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