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ホンダ・MVX250Fは残念賞。(番外編vol.559)

2014年06月28日 10時50分55秒 | Weblog
80年代に入りヤマハから登場したRZ250の人気から始まった250ccレーサーバイク、

これに対抗するカタチでホンダからVT250Fが登場しますが、

4ストだったこともあり、83年さらにホンダは2ストの「MVX250F」を投入します。

この「MVX250F」は構造的には画期的で、

エンジンはV型3気筒を搭載していました。

2ストでの3気筒はカワサキマッハ以来のことで、V型は世界初。

しかし最高出力は40psと控えめでした。

同時期に登場したヤマハRZ250Rが43ps、スズキガンマ250が45psとなっていたため、

登場してすぐに非力なバイクとされてしまいます。

「MVX250F」はホンダワークスで使われてたNS500をモチーフに

考えられたバイクだったのですが、

見た目がVT250Fと似てることやエンジン不良であるとされたことで、

不人気車となってしまいます。

実際焼き付き現象が続出してて、よく壊れていたんですよね。

本当の原因はエンジンの焼き付きではなく、後方排気のマフラーが加熱して、

バッテリーが焼けてしまってたのが理由だったようです。

途中で対策をしてこの問題は解決されていたのですが、

すでに世間での評価として壊れるバイクと言われてしまってたので、

残念ながらたった1年で生産中止となってしまいます。

後に登場したNS250Rは並列2気筒に変更され、パワーアップもなされていたため、

他社を凌ぐものになりましたが、

「MVX250F」はいわゆる失敗の教訓バイクとされてしまいます。

まさにホンダ痛恨の残念作として今も語り継がれていますよね。(笑)