阿智胡地亭のShot日乗

日乗は日記。日々の生活と世間の事象記録や写真や書き物などなんでも。
  1942年生まれが東京都江戸川区から。

東日本大震災が起こった後「阿智胡地亭の非日乗」が掲載したエントリーから   [ 2011年05月24日(火)のブログ ]

2023年06月27日 | 東日本大震災ブログ
2011年05月24日(火)
大手メディアが福島原発「暴発阻止行動隊」を取り上げた。
 

「原発作業60歳以上で」 165人応募、議論呼ぶ
2011年5月23日15時0分 asahi.com

 復旧作業が難航している東京電力の福島第一原発をめぐり、東京都内の元技術者が独自に「暴発阻止行動隊」として高齢者に作業への参加を呼びかけたところ、

現在までに165人の応募があり、論議を呼んでいる。行動隊が実際に作業できるかどうかは未知数だが、原発では長期化する作業の人員確保が難しくなっている現状がある。

 呼びかけているのは、都内に住む山田恭暉(やすてる)さん(72)。住友金属工業やその関連会社などで技術者として働き、廃棄物処理やプラント建設に携わってきた。

 条件は60歳以上で、原発での現場作業ができる体力・意思がある人。4月上旬から知人らにメール、手紙で呼びかけを始めた。

次第に輪が広がり、行動隊の参加希望者は23日現在で165人に達した。東電側や国会議員らにも接触しており、さらに人数を増やしたうえで「政府と東電を動かしたい」としている。

 原発の暴発を防ぐためには、恒久的に原子炉や使用済み燃料プールを冷却するためのシステムを構築し、保守も続けなければならない。

その作業を完遂するためには、高濃度の放射能で汚染された場所で働くことが必要だ。山田さんは「数分ごとに交代するのでは、作業にも限界がある。

ロボットによる作業でも、本格的な対応は無理。年齢的に放射能の影響が小さくて済み、これまで現場で技術や能力を蓄積してきた自分たちが働くべきだ」と話す。

「決死隊」という見方は否定。被曝(ひばく)を最小限に抑えて作業したい、という。

 山田さんは、4年前に悪性の腫瘍(しゅよう)が見つかった。抗がん剤治療が効き、現在の健康状態は良好だが、再発の可能性もある。

次の世代に負の遺産を残さないために働きたい」という。

 今回、「暴発阻止隊」の呼びかけについて、政府・東電統合対策室事務局長の細野豪志首相補佐官はこれまでの会見で「非常にありがたい、献身的な行動で、

気持ちは受け止めたい」と述べ、「シニアの皆さんの活躍の方法はないか」ということを東京電力に投げかけていることを明らかにした。

ただ、「原発の中の経験があって、すぐに働ける人でないと難しい」とも発言。

さらに、「1人の人に大量の放射能が蓄積しないような作業工程を考えていて、徐々にできるようになっている。

大原則は、そのような『決死隊』を作らない工程の構築だと思う」と述べ、現段階では必要性を否定した。

 福島第一原発に作業員を派遣している企業幹部らによると、長期化に伴い、作業員の人繰りがつかず、苦慮しているという。

3月11日の事故直後に入った作業員の中には「劣悪な作業環境で、二度と行きたくない」と拒否する人も出ている。

第一原発では22日現在で1148人が働いているが、60歳以上の作業員もいるという。

 暴発阻止隊の詳細や呼びかけについてはホームページ(http://bouhatsusoshi.jp/)で。(中井大助)

 
 
日本人の専門家が見るオバマ発言と今後の中東

☆日本には中東に関する専門家が少なすぎる。その中で専門家と言ってまず間違いはない池内恵・東京大学先端科学技術研究センター准教授のインタビューは読みでがあった。☆

変わる米国の中東政策 
オバマ演説をどう読むか

一部引用・・

ドミノ倒しのように続く民主化運動に、米国によるビン・ラーディン殺害。今、中東情勢が激変している。

ビン・ラーディンという過激派のシンボルが消えたことで、中東情勢はどのように変化するのか。

そして19日のオバマ大統領演説から読み取れる、米国の思惑は?


現在カイロに拠点を置き、中東研究の第一線で活躍する池内恵・東京大学先端科学技術研究センター准教授に聞いた。

前略・・・・

――オバマ大統領自身の言葉で語りかけるリーダーシップは、いつもどおり鮮やかですね。翻って日本で は、

中東の激変に政治や外交・通商当局、そして企業は対応できているのでしょうか。

池内准教授 オバマ政権の認識を端的に示すのは、「ステータス・クオ(現在の体制)は維持できない」と言い切っているところです。

また、この変化が一朝一夕に終着点を見出すことはなく、行きつ戻りつして、数年はかかる、望ましい結果になるとも限らない、との見通しを示しています。

 その困難な時代変化を見極め続け、超大国として関与し続けるという意思表明がはっきりとなされています。これは中東の同盟的な政権と、敵対的な政権の双方への宣告であると同時に、

米国政府と米国民に示す指針でもあります。

 困難な舵取りを迫られていく現実を見つめ、そこから米国にとっての機会を見出していく。それに賛同する現地の勢力を募っていく。これが外交の言葉であり、政治指導者の言葉です。

比べるのも悲しいですが、日本ではこうはいきません。そもそも政治家は外交演説をしませんし、

外務省が政治家に何か言って欲しくても、全く基礎から分かっていないので、危なっかしくて表に出せない。

実際に政策を考えて実施している役所や関係団体・諸機関の現場というと、「関係の深い国は安定していてほしい、敵対的な国も、小康状態を維持して、

これ以上混乱しないでほしい、その方が担当者として楽だから・・・」(笑)と、トップレベルから現場の担当者まで、希望的観測で願ってしまう。

そうすると、専門家とされる人たちも、その願望に合わせた分析を上げる。そうしないと干されてしまう、と怖れている。

皆で「大丈夫だ、大丈夫だ」と言っておきながら、明らかに状況が変わると後になってから「実は知っていた」と言う。

「前例のない変化だったから見通しが外れても仕方がなかった」と言い訳をするか、あたかも「自分は分かっていた」かのような顔をして他人に責任をなすりつけるかのいずれかです。

重要なのは、日本の組織と人間に、対応できない何か欠如があったのではないかと問い直して、改めていくことではないかと思うのですが。

 中東の変化が明らかになって以降も、日本の政府・企業・メディアは長期的な構造変化を見ていける組織と人材を作っていこうというマインドに乏しい気がします。

結局日本の大組織は政府も民間も役人社会になっている。数年間かけて重要な変化が起こっていく見通しなど、自分は担当者ではなくなるから、興味がない。

しかし長期的変化のプロセスを見極めていく組織と人材がなければ、政府であれ民間であれ、外交・通商上の良い位置を占めることなど不可能です。

日本には狭い意味での現場の担当者しかいないので、長期的な変化の中に機会を察知して判断に生かしていくための組織と人材の下支えがないし、

情勢判断を重視する上層部もいない。

要するに日本では、今実施している政策に都合のいい情報しか求められないのです。政策や企業活動を実施する部門から中立した情勢判断の部門がない。

この半年の中東の激動に対する、日本の官庁や対外関係機関、メディアや企業の情勢認識と分析判断を、私の知り得る限り観察してきましたが、

外しまくっているのに、全く危機意識がない。

そもそも今回のように社会の根底から変化が生じてくると、そんなものを見て判断することのできる「担当者」がいないのです。

政治と経済の表層だけを見てオフィスワークをこなせる人材が標準で、それ以上の能力を備えさせる人材育成をしてこなかった。

 第二次世界大戦の敗戦の原因の一つとされる日本の組織と個人の情報収集・分析能力の欠如という問題は、残念ながら変わっていません。

全文はこちら

 
 
学童の命を助けるのが政治主導

☆福島県の学童の将来にわたる健康を考えると、年間積算放射線量を一ミリシーベルトに適用するべきだと言う。しかしそうなると福島県の小中学校の半数は休校又は疎開することになる。

官邸も文科省、厚生省、経産省の官僚群も、そんな手のかかることをしないままやり過ごすハラのようだ。

平時の発想しかできないなら当然そうなる。非常事態宣言を出して最優先課題は、くにたみの生命の安全確保と宣言しない限り、役所は動かない。☆

1ミリシーベルト適用を 国に変更申し入れ 
(2011/05/24 10:45 神戸新聞

「福島第1原発事故で放射線が検出された福島県内の小中学校について、国が屋外活動制限の可否を判断する目安とした年間の積算放射線量20ミリシーベルト。

「子どもが浴びる線量としては高すぎる」「放射線の専門家でもそこまでの被ばくは少ない」などの研究者の懸念に対し、国は暫定措置であることを理由に譲らない構えだ。

「子どもには年1ミリシーベルトを適用すべき」と4度にわたって国に申し入れている神戸大大学院海事科学研究科の山内知也教授(放射線計測学)に聞いた。(黒川裕生)

 年20ミリシーベルトは国際放射線防護委員会(ICRP)が勧告する一般人の限度の20倍で、事故復旧時の「現存被ばく」の参考レベル上限値だ。

 ICRPは3月21日に公表した見解で「長期的な目標としての参考レベルは、年1ミリシーベルトに低減させることを視野に1~20ミリシーベルトの

範囲から選択することを勧告する」としている。1~20ミリシーベルトの範囲なら、放射線感受性が大人より高い子どもには、厳しい基準である1ミリシーベルトを選択すべきだ。

 1ミリシーベルトが基準の場合、福島県内の大半の学校が対象になる。

 「学校の休校や疎開が必要になり、子どもが受けるストレスが大きい」と主張する専門家がいるが、この状況下では生命や健康を守ることを優先すべきだ。避難後の生活への不安からとどまっている人も多いだろう。「避難する人には補償する」と国がきちんと示す必要がある。補償の仕組みを明確にした上で、子育て世代を早急に県外に避難させた方がいい。

 現在の世界の放射線防護対策は、広島、長崎の被爆者の健康調査に基づく。

 例えば、100から200ミリシーベルト程度の比較的低線量の放射線を一度に浴びた場合、人体にどんな影響があるのか。「よく分からない」が研究者の共通認識だった。

しかし米科学アカデミーが2005年の報告書で「たとえ低線量であっても安全といえない」と指摘している。それまでの概念を覆す内容だが、

日本ではこのリポートはほとんど顧みられていない。

 旧ソ連・チェルノブイリ原発事故の影響を調べるため、スウェーデンの学者が同国北部の大規模な疫学調査をした。

 114万人を対象にした8年にわたる調査で、セシウム137の土壌汚染とがん発症率の間に関連がうかがえた。

1平方メートル当たり100キロベクレルの汚染地帯では、がんの発症率が11%も高かった。

 国が5月6日に発表した福島県の汚染マップでは、1平方メートル当たり3000~1万4700キロベクレルの汚染地帯が帯状に広がり、

原発から60~80キロ圏でもスウェーデン北部を上回る高濃度の汚染が確認できる。現行の避難計画が適切だとは思えない。あらためて基準や計画の見直しを求めたい。


■セシウム137要注意 半減期は30年

 山内教授によると、当初被ばく線量が懸念された放射性物質のうち、ヨウ素131は半減期が8日と短いため、2カ月が経過した今、

注意すべきは半減期が30年と長いセシウム137になっている。

 校庭の土に付着したセシウム137から受ける1年目の影響が年20ミリシーベルトと仮定すると、積算で小学1年生は小学卒業までに113ミリシーベルト、

中学卒業までに164ミリシーベルトを受けることになるという。164ミリシーベルトは、胸部CT検査ならば10数回分に相当する。

 全体の放射線量が減少傾向にある中、国は「今の値を超えない限り、健康被害はない」として除染を見送っており、モニタリング調査や屋外活動の時間制限を重視する。

 山内教授は子どもの健康の観点から「放射線を教える者として、感受性の高い子どもにこのレベルの線量の被ばくを認めるわけにはいかない」と批判している。

 
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竹橋の「東京国立近代美術館」でガウディ展とMOMATコレクションを見た。 その2   MOMATコレクション

2023年06月26日 | 東京あちこち

岸田劉生《道路と土手と塀(切通之写生)》1915年

ガウディ展を見たあとMOMATコレクションの階に向かった。NHKの毎週の「日曜美術館」で何度も見て一度直接観賞したかった絵画が多く出展されていて嬉しかった。

作品は全て撮影可能だった。

所蔵作品展 MOMATコレクション (2023.5.23–9.10)

会期  2023.5.23–9.10

会場  東京国立近代美術館所蔵品ギャラリー4-2階

MOMATコレクションにようこそ!

当館コレクション展の特徴を簡単にご紹介しておきましょう。まずはその規模。1952年の開館以来の活動を通じて収集してきた13,000点を超える所蔵作品から、

会期ごとに約200点を展示する国内最大級のコレクション展です。そして、それぞれ小さなテーマが立てられた全12室のつながりによって、

19世紀末から今日に至る日本の近現代美術の流れをたどることができる国内随一の展示です。

では今期も盛りだくさんの展示から、見どころを2つだけご案内します。まず4階2-4室では、1923年に起きた関東大震災から今年で100年ということで、

被災、復興、社会のひずみなどのトピックから震災と美術の関係を振り返ります。

また3階7-9室では、生誕100年を迎える写真家の大辻清司を特集します。戦後まもなく前衛的な作品で注目され、

書き手や教育者としても存在感を示した大辻の足跡を、関わりの深い美術作品もまじえてご紹介します。

  引用元

※今会期に展示される重要文化財指定作品   今会期に展示される重要文化財指定作品は以下の通りです。

  • 原田直次郎《騎龍観音》1890年、護国寺蔵、寄託作品|1室
  • 岸田劉生《道路と土手と塀(切通之写生)》1915年|1室   ☟中村彝《エロシェンコ氏の像》1920年|1室

 

 

コメント (2)
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06月25日に目に留まったSNS・メディアの記事

2023年06月26日 | SNS・既存メディアからの引用記事

いずれも画像をクリックすると本文全文に飛びます。

【帰国しました】日本の当たり前が通じない!母国フランスで逆カルチャーショック。

アジア系アメリカ人がアメリカ社会で生きる I Am Not Your Asian Stereotype | Canwen Xu | TEDxBoise

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東日本大震災が起こった後「阿智胡地亭の非日乗」が掲載したエントリーから   [ 2011年05月23日(月)のブログ ]

2023年06月26日 | 東日本大震災ブログ


2011年5月23日(月)
参議院・行政監視委員会


「原発事故と行政監視システムの在り方」


小出裕章(参考人 京都大学原子炉実験所助教)
後藤政志(参考人 芝浦工業大学非常勤講師)
石橋克彦(参考人 神戸大学名誉教授)
孫正義(参考人 ソフトバンク株式会社代表取締役社長

動画はこちら

 
自分が受けた新人検事の教育を元検事が話した。

☆検事を辞めて弁護士をやっている人は数多いが(いわゆるヤメ検)、自分の弁護士稼業に障害があるから、古巣の内情を世間に話す人はほんの少数しかいなかった。

法曹ムラの村人のオキテはお役人様の掟の中でも一番しぼり、いや一番しばりがきついと聞いてきた。

法曹ムラにも新人類が加入して、旧来のルールを破る人が出てきたのか、あるいは大手新聞テレビの「司法記者クラブメディア」が、遠慮して控えてきた検察批判が、

フリーメディアでは盛んになされて内部のシバリがゆるくなってきたのか、いずれにせよ年配の検察OBたちはこんな事を公にされて腸が煮えくりかえっているだろう。☆

「ヤクザと外国人に人権はないと教えられた」


元検事が暴露した驚くべき「新人教育」の実態

一部引用・・

冤罪事件として知られる佐賀市農協事件に関与した元主任検事が2011年5月23日、東京都内で開かれたシンポジウムに出演し、

検察内部の驚くべき新人教育の実態を生々しく語った。「ヤクザと外国人に人権はないと教えられた」「検事が勝手に自白をしゃべって、

それを被疑者に署名させるよう指導された」と過去の経験を暴露したうえで、「このような教育を受ける間にそれが当たり前だとなかば思うようになる」と、

ゆがんだ教育の恐ろしさを語った。

 古巣を告発する発言をしたのは、元検事の市川寛氏。2000年に発生した佐賀市農協事件に主任検事として関わった際、事情聴取した元組合長に対して「ぶち殺すぞ!この野郎!」と

暴言を吐いて自白を強要。元組合長は背任容疑で起訴されたが、自白調書の任意性が否定されて無罪となった。

その結果、市川氏は厳重注意処分を受け、検事を辞職することになった。

全文はこちら

 
 
3.11以降で読んだ最も冷徹で有益な論考

前文は長いですが引用します。全文の通読をお勧めします。


同時代の何人かの水先案内人の一人が渾身の筆力で書いています。

「どう生きるのか」という本当の問いに向き合うとき

キーワードは依存

 僕は仙台に生まれた。父親が転勤族だったので子どものころしかいなかった。だが今でも憶えている土地はたくさんある。知り合いも多い。

だから今回の地震の震源地が三陸沖だと知って他人事ではいられなかった。家族、友人、知人、いろんな人と連絡を取り合った。
 
 弟が福島第一原発から35キロ離れた福島県いわき市に住んでいた。震災後なかなか連絡が取れずに気を揉んだ。

ツイッターで原発事故情報を流しはじめたのも弟が見て連絡をくれるかもしれないと思ったことが理由のひとつだ。5日後にやっと連絡が取れた弟は幸い無事だった。
 
 震災と原発事故で日本人の自明性に亀裂が生じる可能性を直感した。日本には平時を前提にした行政官僚制しか社会を動かすものがない。

民衆も政治家も行政官僚制を掣肘できない。そのことを意識しないまま民衆も政治家も行政官僚制に依存する。キーワードは依存だ。
 
 行政官僚は既存のプラットフォーム上で最適化の席次争いをするのが責務。そして本来の政治家は社会環境の変化で既存のプラットフォームが不適切になればそれを刷新するのが責務。

行政官僚はプラットフォームが適切であれ何であれ、政治家による刷新に抵抗しようとする。
 
 ご存じの通り冷戦体制終焉後の急速なグローバル化=資本移動の自由化で、経済分野ではどのみち新興国に追いつかれる産業領域では

平均利潤率均等化の法則で労働分配率の低下が起こるから、新興国との競争に耐えて経済指標を好転させることに成功すれば勤労者が貧しくなる。
 
 政治分野ではかつてあり得たような再配分政策は機能しなくなる。再配分の原資を調達すべく所得税率や法人税率を上げれば工場や本社が国外に移転する。

もちろん税収が減って財政がいっそう逼迫し、生活の安定や将来に不安を抱く人々は貯蓄に勤しんで消費をしなくなる。
 
 かくしてデフレが深刻化すると購買力平価の均衡則によって為替レートが円高となり、企業は輸出競争力を低下させ、

それに抗おうとすれば国外に工場や本社を移転するしかなくなる。

かくして税収が減って財政がいっそう逼迫し、不安になった人々はますます消費を控える。
 
 こうした循環状況は、経済システムや政治システムがかつて前提とした環境がもはや存在しないという意味で「平時」ならざる「非常時」に近い。

従ってプラットフォームが変わらねばならない。つまり、産業構造改革や、租税制度改革や、行政官僚制改革が、必須になるのだ。
 
 「平時」にしか働かないシステムに依存したヘタレな国が稀代の震災と原発事故に対応できるはずがなかろう。

震災と原発事故で日本人の自明性に亀裂が生じと思ったというのはそういう意味だ。日本社会がそれなりのものだといった信頼が木端微塵になるということである。
 
 「平時」にしか働かないシステムへの依存。あるいは「平時」への依存。こうした依存がいかにもろい前提に支えられているかを震災と原発事故が暴露した。

多くの人は津波が何もかも押し流す映像に現実感覚が湧かなかったと言う。「平時」に依存した思考停止のなせる業だ。
 
 震災と原発事故を契機に思考停止が若い世代に継承されなくなってほしい。可能性は辛うじてあろう。僕のゼミにもやむにやまれずボランティアに出かけ、

遺体の数々が木枝に串刺しになっているのを見た学生らがいた。彼らが新たな前提の上で社会を再建することを切に望む。

続きはこちら

 
 
福島の親たちが文部科学省へ行った 23日
動画

NHK科学文化部のブログ“かぶん”から引用。
2011年05月23日 (月)

放射線量の目安 見直しを要望

 

東京電力福島第一原子力発電所の事故で、国が示した学校などでの屋外活動の目安となる放射線量は値が高すぎるとして、

福島県の保護者などが23日、文部科学省を訪れ、目安となる値を見直すとともに、

子どもたちの被ばくをできるだけ少なくするよう求める要望書を提出しました。

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久しぶりに小岩の理髪店に行った。

2023年06月25日 | 東京あちこち

図書館に期限が来ていた本を二冊返した後、バス停に向かった。散髪の時期が来ていたので錦糸町行きと反対方面の小岩行きのバスの

どちらか早い方と思っていたら、小岩行きが10分後だったのでこのバスに乗り小岩のフラワーロード商店街の理髪店で散髪した。

230622小岩フラワーロード商店街

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06月24日に目に留まったSNS・メディアの記事

2023年06月25日 | SNS・既存メディアからの引用記事

いずれも画像をクリックすると本文全文に飛びます。

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東日本大震災が起こった後「阿智胡地亭の非日乗」が掲載したエントリーから   [ 2011年05月21日(土)のブログ ]

2023年06月25日 | 東日本大震災ブログ
 
☆アメリカのユダヤロビーの活動力が落ちてきたのだろうか?それともSNS利用者の拡大で、従来彼らが押さえてきた大手メディアの情報操作では、
 
アメリカ大衆の世論をリードできなくなってきたことの証明だろうか?いまのアメリカの空気の中で、括目すべきオバマ大統領の発言があった。

このオバマ大統領の発言は次期大統領選も睨んだものとしても、歴史に残る発言だと思う。大げさに言えばこの発言は暗殺も覚悟しなくては言えない内容だ。

 それにしても、今回も思ったがオバマさんという人はみかけによらないタフな政治家だ。

この発言でアメリカはイスラエルとパレスチナの問題に一線を引くことを明言した。イスラエルの猛反発は当然計算に入っていて、
 
彼はこのまま自分の提言が受け入れられるとは思ってもいない。

しかしイスラエルの今後の軍事行動への大きな牽制になる。

そして国内の緊縮財政の面からも、中東の米軍派遣の規模を縮小させる分かり易いアドバルーンにした。

いずれにせよ、世の中のバランスを求める動きをアメリカの大統領が敏感に感知して、それを口に出す。彼には歴史観とある意味の使命感がある。

そんなものがない人物をずっと首相にいだきつづける日本は、自分と同じ兵・下士官のレベルではしっかり動いてるような気がするが、
近隣諸国や英米の動きを見ていると、吉田茂クラスのリーダーも必要だ。

メディアも野党も菅下しの動きが激しいが、では代わる人は誰がいるのだろう。敗戦後、66年たつと兵・下士官だけを育て、
 
リーダークラスの人材育成をしてこなかった文部省の方針のツケが今もろにまわっている。占領国アメリカの長期的な日本統治策は成功している。

国も企業も官庁も学校もNPO法人も家庭もそれをまわすのは人だ。

米大統領  イスラエル占領地撤退を
5月20日 12時17分 NHKニュース

アメリカのオバマ大統領は、日本時間の20日未明に行った中東政策についての演説で、イスラエルとパレスチナとの和平交渉を巡って、
 
イスラエルに対し、1967年の戦争で占領した土地から基本的に撤退するよう求め、イスラエルとの関係を重視するアメリカの大統領としては異例の踏み込んだ演説となりました。

オバマ大統領は、この演説で「将来のパレスチナ国家とイスラエルとの国境線は、1967年までの境界線を基本とするべきだ」と述べ、イスラエルに対し、
 
1967年の第3次中東戦争で占領したヨルダン川西岸などから基本的に撤退するとともに、占領地での入植活動を止めるよう求めました。
 
アメリカは、イスラエルとの関係を重視し、パレスチナとの和平交渉の仲介にあたっても、イスラエル寄りの姿勢を取ってきましたが、
今回のオバマ大統領の演説は、イスラエルに譲歩を強く求めるアメリカの大統領としては異例の踏み込んだ発言となりました。

 その一方で、オバマ大統領は、パレスチナ側がことし9月の国連総会で、独立国家としての承認を求める構えを見せていることについて
 
「交渉を通じた和平を目指すべきだ」と批判し、反対の姿勢を明確にしました。この演説に対してイスラエルのネタニヤフ首相は、声明を発表し、
 
「イスラエルの存在を犠牲に、パレスチナ国家が樹立されることがあってはならない」と強く反発しました。

 オバマ大統領は20日、ホワイトハウスでネタニヤフ首相と会談し、和平交渉の前進を働きかけるものとみられますが、
イスラエル側が態度を硬化させれば、交渉の再開は難航が予想されます。

 
滋賀県の教育委員会も自主的アクション

☆福井県にある関西電力の原子炉から一番近い県境が13kmほどの滋賀県では、これまでの想定を真剣に見直し始めた。☆

「放射能」の想定必要 滋賀県教育長、学校避難訓練見直し言及
2011年5月20日 中日新聞

 福島第1原発で放射性物質が外部に放出された問題で、県教育委員会の末松史彦教育長は19日の定例会見で、小中高校などの避難訓練で「

地震や火災を想定した訓練や研修はしているが、今一番抜けているのは放射能」と述べ「避難訓練の普段のやり方をもう少し検討させていただく」

と学校の防災力強化に意欲を示した。

 避難訓練は各学校長に任せている状況で、放射能漏れ事故を想定した訓練について末松教育長は「現時点で県教育委員会から要請はしていない」。

 県が計画している「県危機管理センター(仮称)」に子どもらが防災を学んだり体験したりする研修・交流機能を備える構想には、活用していく考えを示した。

 4月下旬に文部科学省から1年単位で被災地に派遣できる教諭の可能人数の照会があり、県教委は「2~3人が可能」と回答したことを明かした。

末松教育長は「一日でも早く本来の姿に戻ってもらいたい。できる限り応えていきたい」と述べた。 (木原育子)

 
 
 

政府の被ばく基準は御用学者が決めた? 国民のイノチの値段は今安い

政府の被ばく基準に批判相次ぐ 衆院特別委で専門家
2011年5月20日 13時19分 東京新聞

 福島第1原発事故を受け、政府が計画的避難区域や校庭の活動制限の基準に採用している「年間20ミリシーベルト」という被ばく線量について、

衆院科学技術・イノベーション推進特別委員会で20日、放射線医学の専門家らから「高すぎる」と批判が相次いだ。

 矢ケ崎克馬・琉球大名誉教授は、政府が根拠としている国際放射線防護委員会(ICRP)の基準について「内部被ばくを考慮していない」と批判。

欧州は内部被ばくを考慮した別の基準を採用しており、外部被ばくだけで年間20ミリシーベルトというのは「とんでもない数字」と強調した。

 武田邦彦・中部大教授は「20ミリシーベルトで発がんリスクが高まるのは明らかなのだから、保護者が納得しないのは当然だ」とし、

校庭だけでなく通学路などを除染する必要性を強調した。

 国の原子力安全委員会の久住静代委員は、日本人の数十%はがんが原因で死亡し「20ミリシーベルトが発がんに与える影響は小さすぎ、

疫学調査で検出できないほどだ」と20ミリシーベルトという基準の妥当性を主張したが、崎山比早子・元放射線医学総合研究所主任研究官は

「子どもの方が放射線感受性が強く寿命も長い。年齢による影響の差を考慮しない議論は論外だ」と反論した。(共同)

 
 

大阪九条の映画館「シネ・ヌーヴォ」の今日からの特集
☆阪神電車と近鉄電車が相互乗り入れしたので、神戸からも大阪・九条の映画館に行きやすくなった。今も憧れの白川和子さんにスクリーンで会ってこようと思う。☆

サイトから惹句を引用・・

日活ロマンポルノ誕生から40年——

 テレビの台頭、レジャーの多様化もあって、60年代末に映画産業が急退し、大手映画会社が低予算・早撮りのプログラムピクチャーを競って大量生産する一方、日活は作品のマンネリ化、スターの人気低下などが重なり急激に業績を悪化する中、1971年に「日活ロマンポルノ」としてポルノ路線を断行。

しかし、社内では大物俳優や監督が次々と移籍する一方で新たな機会を得た新人監督や俳優が活躍。新しくスタートした「日活ロマンポルノ」を若者たちは熱狂的に支持。1988年の制作中断まで1133本も製作され、熱気溢れる製作現場から数々の傑作が生まれたばかりでなく、新進監督が次々と輩出され、人材を育成する場ともなった。70年代こそ、「日活ロマンポルノ」抜きには語れない。

1971年「日活ロマンポルノ」第1作『団地妻 昼下りの情事』(監督:西村昭五郎)を若者たちは熱狂的に支持。神代辰巳、曾根中生、田中登、小沼勝ら不遇を託っていた監督たちが次々と秀作を発表。まさに百花繚乱の様相を見せ、70年代は「日活ロマンポルノ」黄金時代となった。

 変容する日本映画界を背景に時代を駆け抜けた「日活ロマンポルノ」は、短期間・低予算という制約、権力による弾圧、そして偏見にぶつかりながらも、映画人の知恵とプライドと情熱が数々の傑作、秀作を誕生させた。1988年までの間に1133本も発表し、多くの人材を輩出し続けた。

 今年、「日活ロマンポルノ」誕生から40年。1月の「神代辰巳特集」に続く「日活ロマンポルノ」第2弾を開催。名匠たちの作品とともに、白川和子、田中真理、宮下順子、谷ナオミ、東てる美、泉じゅん、美保純、山科ゆりら女優たちの妖艶な魅力に注目。「日活ロマンポルノ」の名手が描く愛と官能の世界、代表作25本一挙上映!!

■■■※※※※※5/21以降の上映※※※※※■■■
★シネ・ヌーヴォ★

【日活ロマンポルノ名作選】
5/21(土)~6/10(金)

全25本のラインナップの詳細はこちら

シネ・ヌーヴォのサイトはこちら

■シネ・ヌーヴォ今後のラインナップ
『ドリーム・ホーム』
【パン・ホーチョン、お前は誰だ!?】
【生誕百年記念 森一生映画旅】
『風吹く良き日』
『鯨とり ナドヤカンダ』
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竹橋の「東京国立近代美術館」でガウディ展とMOMATコレクションを見た。 その1  ガウディ展

2023年06月24日 | 東京あちこち

Oh散歩会の6月の集まりはガウディ展でした。沢山の人が入館していて驚きました。

 壮大な全体計画と長い建築期間とそれを実現する「宗教」の凄さ、あることに入れ込んだ人間が創造する、もの凄いアウトプットを目の当たりにして、

日ごろ 使っていない脳のあちこちの部位が激しく動くのを感じました。

230623国立近代美術館ガウディ展

     

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06月23日に目に留まったSNS・メディアの記事

2023年06月24日 | SNS・既存メディアからの引用記事

いずれも画像をクリックすると本文全文に飛びます。

 

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東日本大震災が起こった後「阿智胡地亭の非日乗」が掲載したエントリーから   [ 2011年05月20日(金)のブログ ]

2023年06月24日 | 東日本大震災ブログ
 
 青梅街道    茨木のり子の詩 
  青梅街道
 
              茨木のり子

 内藤新宿より青梅まで

 直として通ずるならむ青梅街道

 馬糞のかわりに排気ガス

 いきもきらずに連なれり

 刻を争い血走りしてハンドル握る者たちは

 けさつかた がばと跳起顔洗いたるや

 ぐずぐず絆創膏はがすごとくに床離れたるや

   くるみ洋半紙
   東洋合板
   北の誉
   丸井クレジット 
   竹春生コン
   あけぼのパン

 街道の一点にバス待つと佇めば

 あまたの中小企業名

 にわかに新鮮に眼底を擦過

 必死の紋どころ

 はたしていくとせののちにまで

 保ちうるやを危ぶみつ

 さつきついたち鯉のぼり

 あっけらかんと風を呑み

 欅の新芽は 梢に泡だち

 清涼の抹茶 天に喫するは誰(た)ぞ

 かつて幕末に生きし者 誰一人として現存せず

 たったいま産声をあげたる者も

 八十年ののちには引潮のごとくに連れ去られむ

 さればこそ

 今を生きて脈うつ者

 不意にいとおし 声たてて

   鉄砲寿司
   柿沼商事
   アロベビー
   佐々木ガラス
   宇田川木材
   一声舎
   ファーマシイグループ定期便
   月島発条
   えとせとら
 
 
[放射能汚染の現実を超えて]が復刊される。

放射能汚染の現実を超えて
小出 裕章 著

出版社(河出書房新社)のサイトから引用。

1986年チェルノブイリ原発の大事故後、旧ソ、ヨーロッパだけでなく日本でも汚染は拡がっていた。

原発の現場から食品など具体的な放射能汚染の実態を綴り、原発への警告を鳴らす。

まえがき――『放射能汚染の現実を超えて』復刊にあたって

序 人命の尊厳と反原発運動

人類は自ら蒔いた種で、遠からず絶滅する/人類が滅亡しても、地球は新たな生命を育む/反原発の根拠/生き方の中にこそ生命の尊厳はある

Ⅰ チェルノブイリの死の灰はどこに行ったのか

チェルノブイリ原発の大事故/野菜が汚染された/母乳にまで放射能が/今も続く食品汚染/放出された死の灰/ヨーロッパ・ソ連の汚染の深刻さ/チェルノブイリ周辺の汚染の恐怖/もし九州で事故が起こったら/100万~200万の人がガンに/子供たちに集中する犠牲/有機農業に集中する汚染/工業化で潰されてきた農業/エネルギー浪費社会の末路/人間差別の上にしか成り立たない原発/汚染食品とどう向き合うのか/第三世界の現実/私たち自身が加害者に

Ⅱ 弱い人たちを踏台にした「幸せ」

放射能で汚れた食べ物/日本が拒否しても汚染は消えない/過酷な現実といわれなき差別/私たち自身が加害者になっている/子供たちの澄んだ瞳

Ⅲ 放射能汚染の現実を超えて

チェルノブイリ原発事故/ソ連、ヨーロッパの汚染の深刻さ/日本の状況/本当に必要なこと

Ⅳ 放射能汚染の中での反原発

はじめに/国の規制値にはまったく根拠がない/安全な被曝量など存在しない/原発の恩恵を受けている国は汚染も受け入れよ/弱者にしわ寄せされる放射能汚染食糧/誰が立証すべきなのか/運動はどういう波及効果を持つか/国が恐れていることと、運動に必要なこと/多元的な運動と根源的な運動/運動の形成と目標/根源的な運動の具体像/この現実を差別と呼ばずに何と呼ぶのか/「唯一の被爆国」と呼ぶ誤り/朝鮮人被爆者をいまだに差別し続けている私たち/排外主義から国際連帯へ/国際連帯に至る日本人としての条件/反原発運動の飛躍のために/どういう人たちの立場に立つのか


Ⅴ 多様な運動の根源における連帯
存在する無数の課題と連帯の地平/汚染測定の醜さと活路

Ⅵ 有機農法玄米のセシウム汚染が教えるもの
はじめに/汚染の強さを決める要因/チェルノブイリ原発事故による日本国内の汚染/玄米のセシウム汚染の主犯は過去の核実験にある/それぞれの玄米からの被曝量/汚染への向き合い方

Ⅶ 原子力開発と地球環境問題
原子力開発の看板の変遷/温暖化問題と化石燃料の浪費/日本による略奪的な森林伐採/温暖化問題の本質はエネルギー浪費/エネルギーを浪費しない社会への道/原子力はクリーンでも安全でもない/原発は石油がなければ動かない/おわりに――いわれなき犠牲をさけること
  
 小出 裕章 (コイデ ヒロアキ)   
1949年、東京生まれ。東北大学工学部原子核工学科大学院修了。京都大学原子炉実験所助教。著書に『隠される原子力・核の真実』など。

 
 
京都府は国の指示を待っていない

☆国からの指示がなければ一切動かない(動けない)という国と都道府県庁の関係が否応なく変わりだしたらしい。

お国の専門家官僚と言っても、その行政能力や当事者責任感のなさという、化けの皮がはがれている現在、都道府県レベルで住民を守る自衛策を図るのは当然だ。☆

福井の原発事故想定 避難放射線量、府が設定
【2011年05月20日 09時02分】京都新聞

 京都府は19日までに、福井県での原発事故を想定し、住民に避難を呼び掛ける目安となる放射線量を独自に定める方針を決めた。原子力災害に備えた現行の地域防災計画は、福島第1原発事故のような長期にわたる放射性物質の放出を前提にした避難の目安がないため、同じ計画を持つ自治体で初めて暫定的な数値を設け、緊急時の迅速な判断に生かす。20日に開く府防災会議に提案する。

以下こちら

 
 
住民の生活とあまりにも深く絡み合った原発産業 福島の現実

☆そこで暮らしている人は何かで収入を得て生活を成り立たせている。原子力発電による経済システムに組み込まれたら、そのシステム外の人間にはわからない世界に入っていく。どうにも辛い報告だが、大手新聞が目をつぶって報道しない現実を示す内容だ。

原発と離婚できない福島

一部引用・・

20キロラインのぎりぎり外側で暮らすおばあさんに話を聞く段取りをした時のことだ。紹介者を通じて、いったん「いつでもうちに来て」という返事が来た。

「話し好きな人だからいろいろ面白いですよ」と紹介者も言うので、楽しみにしていた。

 ところが、一夜明けて、約束の時間の5分前に電話がかかってきた。

「やっぱりやめておく」

 そう言うのだ。こちらは理由を聞く。向こうは口ごもる。「あの後、息子さんが帰ってきて、マスコミなんかやめておけ、と言われたらしく、急に態度が変わった」と

申し訳なさそうに紹介者が言う。

 そういう時は

「親戚や家族がお世話になっているので、原発や東電の悪口は言わない」
「マスコミやよそ者にそういう話をしない」
「マスコミによくないことを言うと、地域で仲間外れにされる」
「言うと、どこでどんな後難があるか分からない」

 そういう含みだということが次第に分かってきた。それから何件も取材を断られたからだ。

 別に原発や東京電力の批判をしてほしいわけではない、中間地帯で暮らしの何が不便か教えてほしいだけだ、と説明してもダメなのだ。

「どこで何があるか分からない」と、誰もが「見えない何か」を恐れているのだ。

全文はこちら

 
 
大阪府立公衆衛生研究所というのがあるらしい

☆福島の原発事故の関西での影響を報じる記事の中に「大阪府立公衆衛生研究所」という名前があった。

当然これまで私は存在を知ることはなかった。お役にたっては困るけど、いざと言う時に与えられた機能を果たしてくれれば、

府税を払っている府民や近隣の住民も有難いと思う。健康に被害がないと言われても、3.11以前には検出されなかったセシウム134が

関西の空にも流れているというのは辛いもんがある。

大阪で微量の放射性物質検出
5月19日 20時52分  NHKニュース

東京電力福島第一原子力発電所の事故によるものとみられる放射性物質が、大阪市内でも検出されたと、府の公衆衛生研究所が発表しました。

検出された放射性物質は、ごく微量で、研究所は健康に影響はないとしています。

大阪・東成区の大阪府立公衆衛生研究所は、毎月、屋上に設置した計測器に雨やちりなど大気中の降下物を集め、詳しく分析しています。

研究所が先月1日からの1か月間に集めたサンプルを分析したところ、ごく微量の放射性のセシウム134とセシウム137が検出されたということです。

 セシウム134は、これまで検出されたことがなく、また、セシウム137は通常の100倍に上っていて、研究所は、福島第一原発の事故によるものとみています。

研究所によりますと、これらの物質が出す放射線を1年間受け続けたとしても、自然界から受ける放射線量の1万分の1以下で、健康に影響はないということです。

 
 
だましたやつが悪いのか、だまされた私たちが愚かだったのか

東奥日報 「天 地 人」社説  (青森県の地元紙)
2011年5月19日(木)

不信をなじってもむなしい。肝心なのは自分の考えを深め、確かな目を持つこと

 福島第1原発事故の被災者は「国策の被害者」だから「政府として最後の最後まできちっと責任を持って対応する」と菅直人首相が言った。国策ねえ。

随分、県民を酔わせた言葉だ。甘い夢と苦い思いを呼び覚ます。

 本県に富をもたらすはずが、そうでもなかった。砂鉄資源を生かそうとした製鉄事業は頓挫した。砂糖の国内自給策に乗ってビート栽培に励んだものの、

自由化政策に切り替わって製糖工場はたちまち閉鎖だ。食糧増産の掛け声のもと開田に取り組んだら一転、減反の憂き目に遭った。

 むつ小川原大規模開発は全国総合開発計画の核に位置付けた国策中の国策だった。不毛の地を一大工業基地にするという地域活性化の切り札が空手形に終わり、

夢ははかなく消えた。悔しさをぶつけようにも、時代が変わったのだからと言われてはあきらめるしかなかった。

 時代の風はいつだってつれなかった。歌の文句じゃないけれど、だましたやつが悪いのか、だまされた私たちが愚かだったのか。国策の被害者が県民だからといって、

政府は過去の国策の見込み違いまで償ってはくれまい。夢から覚めて思うのは大樹によりかかる危うさだ。

 不信をなじってもむなしい。肝心なのは自分の考えを深め、確かな目を持つことだろう。国民の安全と暮らしを守れない国策を目の当たりにした3.11以降、

その思いを深くする。原子力とどう付き合うかの岐路に立って迎えた県知事選は、明日を生きる哲学をぶつけ合うものでなければならない。

 
 
アメリカ側の状況は日本の基地存続利権族に逆風

元米高官「辺野古中止、間違いない」
2011年5月19日 09時44分 1沖縄タイムス

【平安名純代・米国特約記者】米上院軍事委員会のレビン委員長(民主)らが米軍普天間飛行場を名護市辺野古沖に移設する現行計画を「実現困難」とし、

代替施設建設の中止と嘉手納基地への統合案を提言したことについて元米政府高官は17日(日本時間18日)、「代替施設の建設中止はほぼ間違いないだろう」と述べた。

 その上で今後、米議会で在沖米海兵隊のグアム移転計画見直しに関する協議が本格化し、日米両政府が再交渉に迫られる可能性が高いとの見方を示した。沖縄タイムスの取材に答えた。

 元高官は、グアムで真水事業など海兵隊受け入れのための建設工事が一時凍結していることなどを指摘。財政赤字削減を背景に米軍再編見直しの機運が高まりを見せている中、

国防予算の承認権を持つ有力議員らが超党派で「数十億ドルの財政節減になる」と打ち出した提言はオバマ政権の支持を得るとした。

一方で、嘉手納への統合案については「国防総省を交えた協議が必要となるため流動的」との見方を示した。

 レビン氏らが代替施設は不要との見解を打ち出したため、同施設の建設をパッケージとした日米合意を見直す必要があるとし、「解決すべき多くの課題が残されている」とした。

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印旛郡栄町の住人Kさんの「四国7つの秘境・絶景めぐりモニターツアー」   その3/全三回  高知・秘境安居渓谷 止呂峡など

2023年06月23日 | 下総の国の住人Kさんの寄稿アルバム集

☝にこ淵

「3日目は高知市を出発して仁淀川に出てから上流の渓谷へ向かう、この日は快晴で仁淀ブルーと呼ばれる

川面は本当にきれいだった。所々で鮎の釣り人を見た。

 

目的地は「大型バスでは行けない秘境安居渓谷」と「にこ淵」だ。この絶景にたどり着くまでの道からも奇麗な

仁淀川を望むことができる。

道の駅木の香で昼食をとり寒風山トンネルを抜けて愛媛県西条市に入った。

 

旅行パンフレットで旅行会社初登場「止呂峡」、「UFOライン」とあった、聞いたことのない名前だったので

調べてみたら止呂峡は57年前に登った笹ヶ峰の登山口、UFOラインは同じく登山した瓶ケ森、石鎚山近辺の

林道だった。すぐにこのツアーの参加申し込みをした。

 

止呂峡にかかる橋から渓谷と石鎚山系の写真を撮った。

橋の手前には笹ヶ峰登山口の真新しい看板、橋には昭和42年3月竣工とのプレートがあった。

最初に笹ヶ峰に登山したのは昭和41年なのでこの橋は完成していなかったことになるが記憶はない。

 

笹ヶ峰で思い出すのは同期入社の仲間と登山したときI嬢が夜中に2階から下まで階段を滑り落ちたこと、

事なきを得て翌日全員無事に下山した。

 

止呂峡から高知県側へ戻り寒風山トンネルを抜けてすぐに「UFOライン」へ向かう林道に入った。

この林道は昭和47年に開通し、「有峰ライン」から「UFOライン」と呼ばれるようになった。

数年前この林道で車のCMが撮影、放映されて一躍有名になったとのこと、今回初めて知った。

 

視界が開けた地点で停車、写真撮影タイム。ここから先の瓶ケ森までがCMの撮影ポイントとのこと。

UFOライン」を抜けて瓶ケ森の駐車場付近で再度停車、写真撮影タイム、ここからの石鎚山の

眺めは素晴らしい。

 

57年前瓶ケ森へ登山し石鎚山まで縦走したことがある、この近辺を歩いてこの景色も見ている。

石鎚山系へ一緒に登山した多くの仲間を思い出しながら景色を眺めていた。

土小屋まで林道は続き、石鎚スカイラインを下り松山空港に向かった。  

 

今回の旅行で感じたことは道路の整備、新規道路網、SNS等による情報発信により人の移動、

観光業が激変したということでした。

 

朝日に輝く高知城

  安居渓谷

  止呂峡

瓶ケ森

石鎚山

 

 

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06月22日に目に留まったSNS・メディアの記事

2023年06月23日 | SNS・既存メディアからの引用記事

いずれも画像をクリックすると本文全文に飛びます。

【『歪んだ法に壊される日本』『「単純化」という病』出版記念+YouTubeゲストの会 2023年6月15日】郷原信郎の「日本の権力を斬る!」

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東日本大震災が起こった後「阿智胡地亭の非日乗」が掲載したエントリーから   [ 2011年05月19日(木)のブログ ]

2023年06月23日 | 東日本大震災ブログ
おかんの昼ごはん
世の中は順番なんだろう。おそかれはやかれ自分も☆

<おかんの昼ごはん>

連休、ふるさとに帰ってみると、

おかんが「老いて」いた。

一緒に、夕飯のしたくをしながら、あぜんとした。

おかんは自分から始めようとしない。

私にやらせようと、指示ばかりしている。

「きゅうりを切って」とか、「うなぎを温めて」とか、

以下  こちら

<母の老いを感じた時>

五年前、久しぶりに
ひとり暮らしの母の処へ帰った時のこと。
夕飯の手伝いでもしようかなと冷蔵庫を開けた瞬間
時が止まったような感覚。
頭の中が波のすーっと引いていくような感覚に
襲われました。

なんと冷蔵庫の中には、母の大好きなキムチが
20個以上あったのです。

そしてその殆どのパックの賞味期限が切れていました。
慌てて他のものもガサガサと調べてみると
同じものがいくつもあり、
いずれも同じような状態になっていました。

以下 こちら
 
 
宇宙の星雲と銀河

星雲は、ほこり、水素ガス、ヘリウムガスなどの電離ガスの星間雲です。 もともと、星雲は天の川を超えた銀河を含む拡張する天体の一般的な名前です。

星雲は、宇宙の基本的な構築ブロックです。 星雲に星や太陽を構築する要素が含まれています。

彼らは、豊かな色彩と光の渦と輝いて、宇宙で最も美しいオブジェクトでもあります。
星雲は美しい赤、青、および緑に輝きます。 これらの色は、星雲内にあるさまざまな要素が原因です。

ほとんどの星雲は約90%の水素、10%のヘリウム、0.1%の炭素、窒素、マグネシウム、カリウム、カルシウム、鉄などの重い元素で構成されています。

星雲は 実際に、銀河の中で最大のオブジェクトの一つです。 彼らの多くは数十あるいは何百光年の距離にあります。


星雲は、5つの主要なカテゴリに分類されています。

これらは、発光星雲、反射星雲、暗黒星雲、惑星状星雲と超新星の残骸です。
Beautiful Nebulas in the Universe
Here

 
 
思わず息をのむ雲の上の世界
Breathtaking Images From Above the Cloud
Here
 
 
橋下さんが持つ別の顔  国旗と国歌を踏絵にして排除

☆橋下さんは日本教の教祖を目指しているらしい。☆

君が代で立たない教員辞めさせる 大阪府の橋下知事
大阪府 国旗国歌
2011/05/16 21:40 【共同通信】


 大阪府の橋下徹知事は16日、入学式や卒業式での君が代斉唱時に教育委員会などの指導に従わず起立しない教職員について「辞めさせるルールを考える」と述べ、排除していく考えを明らかにした。強硬な姿勢に教職員側の反発も予想される。

 知事は「国旗国歌を否定するなら公務員を辞めればいい。身分保障に甘えるなんてふざけたことは絶対許さない」とも強調。府庁で記者団の質問に答えた。

 知事が代表の「大阪維新の会」の府議団は、教職員に起立を義務付ける条例案を5月議会に提出予定で、提出されれば可決の見通し。

☆内田樹の「国旗国歌と公民教育」から一部引用・・

だが、刻下の国旗国歌論を徴する限り、ほとんどすべての論者は「法律で決められたことなんだから守れ」といったレベルの議論に居着いており、

「国民国家の成熟したフルメンバーをどうやって形成するか」という教育的論件に言及することはまずない。

いわゆる「国旗国歌法」によって国旗国歌は1999年に定められた。


その法律制定当時の首相であった小渕恵三は衆院本会議で、共産党の志位和夫議員の質問に答えて、こう述べた。


「学校における国旗国歌の指導は「国民として必要な基礎的、基本的な内容を身につけることを目的として行われておるものでありまして

、子供たちの良心の自由を制約しようというものでないと考えております」

さらにこう続けた。

政府といたしましては、国旗・国歌の法制化に当たり、国旗の掲揚に関し義務づけなどを行うことは考えておりません」。

私はこの首相答弁はごく常識的なものだと思う。私が首相でも、似たようなことをしゃべったはずである。

全文はこちら

 
 
 原発、謝罪の歴史 甘い処分で体質不変

毎日新聞の特集記事。

特集ワイド:「あってはならない事故」--原発、謝罪の歴史 甘い処分で体質不変

一部引用・・

・・06年11月には、再び東電で原発の検査データ改ざんが発覚。翌年3月には、東電福島第1原発と北陸電力志賀原発で、

核反応が制御不能になる臨界事故を隠蔽していたことが明るみに出た。志賀は99年、福島第1は78年のことで、28年間も国民の目をそらしていたのだ。

 当時の謝罪会見で、東電幹部からは、

 「報告する必要がないものだった」

 との発言が飛び出し、北陸電幹部も、

 「トラブル続きだと地元の信頼を損なうと考えた」

 と“率直”に語った。

 それでも東電の勝俣恒久社長(現会長)は、原発のある自治体へのおわび行脚で、

 「徹底的にうみを出したい」

 「データこそが品質管理の原点。データを粗末に扱わない風土を確立したい」

 と述べている。

 この問題を受け、全国の電力会社が一斉に実施した「総点検」では、火力や水力発電所も含め12社で1万件を超える不正が見つかり、当然、国からの重い処分が予想された。

 ところが、保安院が下したのは、重大事故の報告を義務づけるよう保安規定を変更するという、肩透かしのような甘い処分。

過去の隠蔽責任を問わなかった。甘利明経済産業相(当時)は処分発表当日の会見で「電力会社は社会的なペナルティーを受けている」と幕引きを急いだ。

 07年7月、新潟県で中越沖地震が発生。東電の柏崎刈羽原発の変圧器で火災が発生し、黒煙が上がった。

延焼すれば原子炉を冷却するための外部電源が失われる危険性もあったが、東電幹部は・・


全文はこちら

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喝采 ちあきなおみ

2023年06月22日 | 辛好のJukebox

喝采 ちあきなおみ

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飯田橋で高校時代の友人と62年ぶりに会って昼食。

2023年06月22日 | 東京あちこち

昭和36年に兵庫県の高校clickを卒業してからおそらく初めてだと思う友人Wさんと飯田橋で会った。

飯田橋駅西口改札を出たところでお互いすぐにわかった。年賀状のやりとりは途切れず62年続いてきた。

話していて高校2年生の時に同じクラスだったらしいとわかった。Wさんは羽村市に住んで50年ほどになる。だから関西での同窓会では会ったことがなかった。

  炭火焼干物食堂「越後屋亀丸」に案内した。

食べ終わってから「カナルカフェ」で二人ともハイネッケンを飲んでしばらくゆっくりした。客は外国人が半分でみなゆったりとくつろいでいた。

Wさんは今も顧問で御茶ノ水の会社に週一度ほど来ているのでこのカフェは電車の窓から見てきたが、入店するのは初めてで松並木が凄いねと。

 東京に引っ越して5年になるが 高校時代の友人と東京で会ったのは今回が初めてで嬉しかった。Wさん遠路ありがとうございました。

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