阿智胡地亭のShot日乗

日乗は日記。あちこちでShootする写真日記。お遊びもあり。

昭和50年代の海外あちこち記   その22     中国/北京・天津篇

2023年06月04日 | 昭和50年代の海外あちこち記

画像はほぼ当時の北京駅    ネットサイトから引用。

1)北京と天津の往来

昭和50年代当時 北京から天津へはまだ高速道路がなかったので、ほとんど列車で行き来しました。

 北京郊外に出ると見渡す限りトウモロコシ畑がどこまでも延々と広がっていました。

途中の農家は電線が引かれている様子もなく、家も粘土で出来ています。

こうして何千年もこの地に住んでいる人達がここで暮らしているのだなと思いました。

  北京市域の城壁の中に住む人と域外の人は同じ国ながら生活ぶりが全く違います。

域外や地方の人達は都会に出たくとも、人口抑制のために政府が住民登録の移動を禁じているから、

不法滞在の扱いになりあちこちにスラムが出来て色々問題が出ている時でした。

沿岸部と内陸の貧富の差が広がる一方の最近は、大量の地方出身者が戦後まもない日本と同じで、

職を求め続々と都会地へ移動し、どう対応するかが中央政府の大きな課題のようです。

 あるとき旧正月の時期にぶつかり、大きな荷物を持って故郷に帰る人たちで北京駅は大混雑でした。

夕暮れ、駅の構内も構外も、薄暗い電燈の下に沢山の人達が横になったり膝を抱えたりして居て、歩くのもままならないほどです。

汽車の切符が取れるまでこうして過ごすと聞きました。

帰郷する人に加えて住むところの無い人が駅で暮らしているから国の中央駅とは思えない雰囲気でした。

東京のラッシュアワーの凄さが日本でも一部の特殊な地方性の現れと同じで、北京駅の周囲は異常に思えましたが、

東京での会社勤めで経験したラッシュアワーと同じで、北京人にとっては嫌も応も無い当たり前のことの様でした。

 2)天津新港は北京の外港になります。ボクが好きな天津甘栗は天津で取れるのではなく天津から船積みされるので、

日本で天津甘栗と言われていると聞きました。つまり天津は貿易港で東京にとっての横浜にあたります。

港の港湾クレーンはどれもソ連の図面で製作された旧式のポートークレーンばかりでした

連と中国が国交断絶の時に何万人と家族とともに派遣されていた各分野のソ連の技術者が、仕事を放り出して、

技術資料、図面を残らずもって突然本国へ引き上げたために、どれだけ中国人の技術屋が苦労したかという話しを何度か聞かされました。

国境を接した大国どうしの中国人のロシア人に対する屈折した思いの一端を聞かされた思いでした。

    (2002年ごろ当時を思い出して記し、友人知人へメールで送った。)

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06月03日に目に留まったSNS・メディアの記事

2023年06月04日 | SNS・既存メディアからの引用記事

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東日本大震災が起こった後「阿智胡地亭の非日乗」が掲載したエントリーから   [ 2011年04月30日(土)のブログ]

2023年06月04日 | 東日本大震災ブログ

郡山市の小中学生は我が身を守れない  郡山市立橘小学校のHP

☆放射能の数値は本来なら、それぞれの小学校に測ってもらって、それに合わせて自分の身を守るように援助するのが国家中央の役所の任務だと思う。

しかし全く逆の統制指示が出ている。

これは「エリートパニック」のなせることだろう。

国民の自立や自律が始まるのが怖い。これまでの秩序が崩壊するのが怖くて 「知らせるべからず由らしむべし」で我が身を守ろうとする官僚が無意識にとる態度が出ている。

それにしても学童の健康よりも、起こるかどうかも分からない秩序崩壊を恐れる文部科学省の官僚は怖ろしい。

「橘小放射線測定値報告の中断のお知らせ」

先日来、本校独自で実施した校舎内及び校庭等の放射線測定値をホームページに掲載してまいりましたが、インターネット等での測定値の発表は、文部科学省や県など公的な機関が測定したものに限るとのことから、今週からホームページへの掲載は中断することとなりました。

なお、学校独自の調査はこれまでどおり継続し、数値の推移等については、学校便り等で保護者の皆様にお知らせしてまいりますので、ご理解いただきますようにお願いいたします。
【緊急情報】 2011-04-26 10:31 up!」

橘小学校のHPはこちら

*エリートパニック

[災害ユートピア―なぜそのとき特別な共同体が立ち上るのか]
レベッカ ソルニット (著), Rebecca Solnit (原著), 高月 園子 (翻訳)

■なぜ災害が起きるとエリートはパニックを起こすのか

災害社会学者キャスリーン・ティアニーは主に公的機関や、通常、一定の権力を行使できる立場にいる人々が災害時には往々にしてパニックに陥る例が多くみられることから、そのような行動を「エリートパニック」という語を用いて表現した。エリートパニックとは「社会的混乱に対する恐怖、貧乏人やマイノリティや移民に対する恐怖、火事場泥棒や窃盗に対する強迫観念、すぐに致死的手段に訴える性向、噂をもとに起こすアクション」(P172)で、この「エリートパニック」は例えば1906年のサンフランシスコ大地震時に市長や軍の一部指導者による市民の銃撃指示、関東大震災時に行われた大杉栄殺害事件や朝鮮人襲撃、ニカラグアのマナグア地震時の独裁政権による略奪・暴行、ハリケーンカトリーナの際のニューオリンズで見られた黒人差別や貧困層が避難した避難場所の隔離政策、などなど過去の様々な災害時に数多く見られた。

ラトガース大学教授リー・クラークはエリートパニックのユニークさをこう語っている。

P175
エリートパニックがユニークなのは、それが一般の人々がパニックになると思って引き起こされている点です。ただ、彼らがパニックになることは、わたしたちがパニックになるより、ただ単にもっと重大です。なぜなら、彼らには権力があり、より大きな影響を与えられる地位にあるからです。彼らは立場を使って情報資源を操れるので、その手の内を明かさないでいることもできる。それは統治に対する非常に家父長的な姿勢です。

(中略)

わたしたちの定義するエリートパニックでは、一般的なパニックと同じく、社会的絆の分断が起きます。エリートパニックの場合、わたしたちより高い地位にある人々の間でこれが起きるのです……社会的絆がいくぶん破綻した結果、エリートの座にいる人々が大きな危険を生み出す何かをするのです。
つまり、"エリートは人々がパニックになるのではないかと恐れるがあまりパニックになる"という笑うに笑えない状況が災害時に多く見られ、上記の例の様に市民に銃を向けたり、あるいは情報を隠蔽して人々を危険にさらすことがあるという。スリーマイル島原子力発電所事故の際には市民は大した混乱もなく十五万人が自主的な避難を行ったが、知事が避難命令を行ったのは「原子炉底部の半分がメルトダウンし、閉じ込め機能が破られる」三十分前で、住民がパニックになることを怖れる余り、情報公開を遅れさせ、人々が危険な状態におかれたという。

このような人々が秩序から放たれた時にパニックになるという理解はホッブスの自然状態における万人に対する闘争という政治哲学に由来している。19世紀には社会心理学者ギュスターヴ・ル・ボンが著書「群集心理」で、個人は群衆の中で本能のままに行動する野蛮人に似る傾向があると分析したことで、知識人の間で秩序が無くなれば人々はパニックになるという理解が広がった。

このような「パニック神話」を元に第二次世界大戦では民衆に対する無差別爆撃が各国で計画・実行に移されたがロンドンでもドイツでも日本でも大空襲の最中で人々はパニックを起こさず恐怖の中でも冷静に行動し、さらにお互いに助け合う様子が見られたという。そしてそのパニックにならずに耐え忍ぶ姿はロンドンではイギリス人の美徳として、ドイツではドイツ民族の不屈の精神として、日本でも同様に日本人の美徳として称揚され、それぞれ国威高揚に用いられたが、実のところ民族性など関係なく普遍的に見られる現象であったことが明らかになっている。

エリートたちが所属する官僚機構や大規模な組織、既存の権力構造はペーパーワークと分業体制に依存しており、それは通常時であれば現代社会を円滑に運営するための必須の体制だが、非常時にはそれが最大のネックになることが多い。

P169
「役所仕事は決まりきった手順やスケジュール、ペーパーワークに依存している。実際、現代社会は、正しく行われればだが、役所仕事なしでは立ちゆかない。唯一の問題は、革新的な考えやいつもとは違うやり方が必要な非常時には、お役所的な組織が最大のネックになりうるということだ。事実、通常時にうまく機能していればいるほど、災害時には、臨機応変に対応できなかったり、まとまらなかったりと、うまくいかなくなる可能性が高い。対照的に、あらゆる社会について言えることだが、人間は普段見せない能力を発揮する。言っておくが、すべての人がそうだと言っているわけではない。ちょうど、すべての組織がまずい対応をするわけではないように。しかし、人間についていえば、彼らは危急に対してうまく対応するのに、組織はある意味、壊れてしまう」

ここで言われるエリートと呼ばれる人々は、基本的に現行の社会秩序を維持し、その上に権力を行使する立場の人々であり、それゆえに「エリートは社会的秩序の崩壊と、自分たちの正当性に対する挑戦をを恐れる」(P206)傾向がある。そして災害はまさにその両者が同時に襲い掛かってくる現象であり、非日常的な状況に追いやられることで、上記のような「パニック神話」を心理的背景に、エリートこそパニックに陥りやすい、ということのようだ。
 
 
 福島のこどもたちに、年間20ミリシーベルトまでは絶対大丈夫という根拠
葬られた微量放射線の影響調査報告

4月28日(木)

福島県内のこどもたちへの放射能健康被害が心配されている。

大気中の放射線予測値が年間20ミリシーベルトまでなら、校舎や校庭の利用を認めるという暫定方針を政府が発表したからだ。これまでの1ミリシーベルトから一気に20倍にはねあがる。

その根拠は、科学というより、世界の権威、ICRP(国際放射線防護委員会)への「信仰」というほかない。

文科省はこう説明する。「一般人の線量限度は本来年1ミリシーベルトだが、ICRPは原発事故などの緊急時には年20~100ミリシーベルト、事故収束後は1~20ミリシーベルトを認めている」。

中略

そもそも同じ人体に対し、一般人は1ミリシーベルト、原発作業員はその50倍でOKというのは、いかにも便宜的である。

福島のこどもたちに、年間20ミリシーベルトまでは絶対大丈夫だと言い切れる根拠が、ICRPの勧告以外にあるのならぜひ政府に示していただきたい。

文科省の鈴木寛副大臣は「100ミリシーベルト未満では、ガンなどのリスク増加は認められない」と述べたと報道されているが、それならば、その根拠となる調査研究データを即刻、明らかにすべきではないか。

マンクーゾ博士はこう警告したという。

「原子力産業はクリーンでもなければ、安全でもありません。それは殺人産業といっていいでしょう」

官僚にとっての判断基準は「論拠」という名の、いわば「言い訳のタネ」だが、権威の勧告に従っていればそれを満たすということだろう。

全文はこちら
 
 
八木関西電力社長の定例記者会見 by福井新聞
原発暫定基準「国の判断時期に」 今後の対応で関電社長

(2011年4月27日午後8時11分)福井新聞

 関西電力の八木誠社長は27日、大阪市の本店で定例記者会見を行った。福島第1原発事故を受け福井県の西川知事が国に求めた既設原発の暫定的な安全基準づくりに関して「国が実施状況を確認している緊急安全対策(の是非)を判断する時期に示されると理解している」との認識を表明。定期検査終了が未定となっている高浜1号機、美浜1号機の起動には万全の安全対策と地元理解が大前提になると強調する一方、大きくずれ込む場合には、夏場の電力供給に影響が出る可能性があるとの見方を示した。

西川知事は20日、海江田万里経済産業相に原発の暫定的な安全基準を新設するよう要請。その基準を満たさなければ、定検中の原発の起動は困難との考えを示している。

八木社長は、新たな安全基準について、安全対策を一から実施するのではなく、基準が明確化されるとの認識だとした。

また、両原発の起動が遅れて万一、夏場の電力供給に影響が出る場合には他電力事業者からの電力融通など「万難を排して供給する」とした。

秋ごろ明らかにするとしていた美浜1号機の運転延長期間や、年内としていた後継炉の構想具体化については「今は言及できる状況にない」と従来の発言を繰り返した。来年7月に運転開始後40年を迎える美浜2号機の運転方針では、今年7月末が期限の高経年化技術評価を粛々と進め「(40年超運転に)自信を持てれば(技術評価書を)期日までに出したい」と語った。

年度内に実施を予定している高浜4号機でのプルサーマル発電では「スケジュールありきではなく、地元の理解を得ながら進めていく」と述べるにとどまった。

関電はこの日、今後の設備投資額も発表。原発関連は2011年度が約780億円、12年度約817億円に増額し、それぞれ約200億円を福島の事故を受けた緊急安全対策に充てるとした。送電線の強化など中長期的な対策を含めた全体の投資額は700億円以上としている。

県内に11基ある原発の稼働率は、10年度の実績78・2%から微増の80%を目標にするとした。

☆一つの県としては日本で原子炉の基数が一番多い福井県。
その発電の受益者は主として京都・大阪府民と滋賀・兵庫県民だ。

もし福島と同じ事故が福井県の原子力発電所で起これば、直接的に受難するのは福井県民。地元紙の福井新聞は地元紙のしがらみの中で、限界ぎりぎりまでメディアの責務を果たそうとしている。

このような内容の報道は朝日、読売、日経などのメジャーな全国紙に掲載されることはない。
 
 
原発現場作業員をハローワークで募集。
原発復旧作業をハローワークで紹介 「時給1万円」に応募者続々
2011/4/28 18:43

原発作業員の求人がハローワークで紹介されている。時給は1万円。ただ、1日の労働は2時間だ。応募者は続々と現れ、2日で5~60人に達した。

防護服を着た、体力を使う作業
「ハローワークインターネットサービス」上の求人情報詳細

求人は千葉県の人材派遣業者「クロテック」がハローワークに出している。募集要項によれば、時給1万円の仕事の中身は、

「福島原子力発電所復興業務。原子力発電所の外周業務。防護服を着て、規定の時間内での作業となります。体力を使う作業となります」
勤務は交代制で、労働時間は8~17時の間の2時間。そのため、日当は2万円となる。雇用形態は試用期間3か月の正社員で、学歴、経験、資格は不問となっている。仮設住宅に住み込んでの仕事となるが、住宅費や食費は会社が負担するという。

防護服を着るというので、ある程度放射線を浴びる、危険をともなう作業が予想される。一部ネットユーザーからは、

「行きたいわ。これからの娘たちの未来のために」「よし、応募する 大学の時に四年間も原子物理学を勉強したんだ、やっと活かす時がきた もし死んだら靖国に祀ってくれよ」「俺・・・行くことにした。お国のために飛び立つ第二次世界大戦の飛行士の気分だ」
といった声が上がっている。

「職も流れちゃったし行こうかな 2時間とか最高じゃん」など、時給の高さや勤務時間、ハードルの低い条件に魅力を感じる人もいるようだ。

募集をかけているクロテックによると、「27日の昼から求人を出し、すでに50~60件の応募があった」とのことだ。募集要項では「被災地現場作業」10人、「現場作業・作業管理者」2人の募集となっているが、具体的な業務内容、採用人数はゴールデンウィーク開けに決定していく。

引用元
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