「第71回カンヌ国際映画祭は19日夜(日本時間20日未明)に閉幕を迎え、長編コンペティション部門に参加した是枝裕和監督(55)の「万引き家族」が、最高賞のパルムドールを受賞した。」このニュースを知って、録画してあった彼が監督した映画「海街diary」を見ることにした。上映されていた当時、なぜか映画館に行って観ようと思わなかった映画だ。
「予告篇
まぶしい光に包まれた夏の朝、三姉妹に届いた父の訃報。 十五年前、父は女と出て行き、その後、母も再婚して家を去った。 三姉妹を育てた祖母もとうに亡くなり、広くて古い鎌倉の家には、彼女たちだけが残った。 両親へのわだかまりを抱えた、しっかり者の長女の幸と、そんな姉と何かとぶつかる次女の佳乃、マイぺースな三女の千佳。 三人は父の葬儀で、腹違いの妹すずと出会う。 頼るべき母も既に亡くし、それでも気丈に振る舞う、まだ中学生のすず。 そんな彼女の涙を見て、幸は、別れ際に「いっしょに暮さない?」と誘う。 そして、秋風とともに、すずが鎌倉へやって来る。 四人で始める新しい生活。 それぞれの複雑な想いが浮かび上がる――。(C)2015吉田秋生・小学館/フジテレビジョン 小学館 東宝 ギャガ
俳優 綾瀬はるか, 長澤まさみ, 夏帆, 広瀬すず, 加瀬亮, 鈴木亮平, 池田貴史, 坂口健太郎, 前田旺志郎, キムラ緑子, 樹木希林, リリー・フランキー, 風吹ジュン, 堤真一, 大竹しのぶ
「そして父になる」「誰も知らない」などで国際的にも高い評価を受ける是枝裕和監督が、第11回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞やマンガ大賞2013を受賞した吉田秋生の人気コミックを実写映画化。湘南を舞台に、異母妹を迎えて4人となった姉妹の共同生活を通し、家族の絆を描く。鎌倉に暮らす長女・幸、次女・佳乃、三女・千佳の香田家3姉妹のもとに、15年前に家を出ていった父の訃報が届く。葬儀に出席するため山形へ赴いた3人は、そこで異母妹となる14歳の少女すずと対面。父が亡くなり身寄りのいなくなってしまったすずだが、葬儀の場でも毅然と立ち振る舞い、そんな彼女の姿を見た幸は、すずに鎌倉で一緒に暮らそうと提案する。その申し出を受けたすずは、香田家の四女として、鎌倉で新たな生活を始める。主人公の姉妹を演じるのは、綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すず。第68回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、第39回日本アカデミー賞では最優秀作品賞や最優秀監督賞など4冠に輝いた。ネットから引用」
映画を見た後思った。大竹しのぶはやはり凄いなあ、間違いなく演技すると憑依がある特殊な演技者だなあということだった。メルヘンの中に彼女の出る場面だけがリアルだ。生身の人間がそこにいる。綾瀬はるかを筆頭に4人の女優さんたちはそれぞれ頑張っていた。しかしこの映画の撮影ではみんな演技に苦労したような気がする。監督が欲する自然さは彼女たちのレベルを越えるものだったのでは?私の好きな 加瀬亮、大河ドラマで主役をはるようになった鈴木亮平(彼は縁がある兵庫県の芦屋南高校の卒業生だ)がいい味を出していた。そしてベテランのキムラ緑子, 樹木希林, リリー・フランキー, 風吹ジュン, 堤真一。大竹しのぶと彼らの演技を楽しむという意味ではいい映画だった。
この映画は是枝監督が次の映画製作のための資金稼ぎに、4人の人気女優さんを表に立てて作った商業映画だと思うが、美しい鎌倉の街と自然を楽しんだだけでも価値があった。