阿智胡地亭のShot日乗

日乗は日記。日々の生活と世間の事象記録や写真や書き物などなんでも。
  1942年生まれが東京都江戸川区から。

一管のクラリネットが作り出す世界の広さ   吉田 誠

2010年02月28日 | 音楽・絵画・映画・文芸
1987年生まれというから演奏者は何と23歳。2005人収容の大会場に低く微かな音色が、ゆらぐことのない音量で静かに流れる。絶え間なく落ちる瀑布の轟音、天空に轟く稲妻、ビロードの柔らかな手触りも勿論のこと。

クラリネットの独奏会は始めての体験でしたが、クラリネットがこんなに広く奥行きのある音を出す楽器だということを初めて知りました。

演奏姿を見ていて思いました。あァ、クラリネットは膝で奏でるのだと。

吉田誠さんは芸文センターがある西宮市出身と自己紹介しました。上手いのかどうかは私にはわかりませんが、気持ちよく高揚して聴かせて貰い、演奏の勢いに押されて我ながら大拍手を送ってしまいました。土曜日のワンコインコンサートは平日の演奏会と違い、年配の女性群に混じって多くの若い人や男性も楽しんでいました。

東京の演奏会
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冬スミレ・ヒマラヤ雪ノ下・西洋つつじ

2010年02月28日 | 花・草・木・生き物
冬スミレがまた盛り返してきました。

生い茂った彼岸花の葉に覆われたヒマラヤ雪ノ下が茎を伸ばして花を咲かせました。
西洋ツツジは四季咲きツツジとも呼ばれて冬の間も咲いています。

土曜日のブランチは蒸し野菜具沢山の豚コマ焼きそばでした。
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木瓜(ぼけ)、ツバキ、沈丁花

2010年02月27日 | 花・草・木・生き物
木瓜の花芽が膨らんできました。
ツバキの花芽も膨らんでいます。

沈丁花の香りが漂いだしました。強い香りです。
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「デリーキッチン」のカレーの後でショパン・・

2010年02月24日 | 音楽・絵画・映画・文芸
家人の誕生日当日が、自分の心臓カテーテル検査入院の日程に重なったので、事前に祝いの食事とピアノコンサートに行きました。食事は阪急西宮北口の、長年通う「デリーキッチン」のランチ。まだタンドリプレートはサーブされていませんが、ジントニックはしっかりテーブルにあります。

コンサートは予約していなかったので、パソコンで当日空席の有無を確認してから出かけました。丸山耕路というピアニストの、ショパンをフィーチャーしたピアノ独奏コンサートでした。2005人収容の大ホールの席は9割方埋まっていました。500円コイン一枚で、たっぷり一時間ピアノの音色に浸ることが出来るのはありがたいことです。

開演15分前の兵庫県立芸術文化センター大ホール。

私のジントニック一杯を入れて二人で2500円のランチと1000円のコンサート。
安い誕生日祝いになってちょっと申し訳ないような・・・・
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春の便り  タンポポと沈丁花

2010年02月23日 | 花・草・木・生き物
タンポポの花が咲いていました。
沈丁花が沢山の蕾をつけています。

そんな中で、冬スミレはまだ頑張っていました。
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松ぼっくり

2010年02月23日 | 花・草・木・生き物
結構大きな松ぼっくりがありました。
これは松の花でしょうか?
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神戸・灘区の高台から

2010年02月20日 | 神戸あちこち
少し霞んでいますがいい天気です。
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やぶつばき

2010年02月19日 | 花・草・木・生き物
毎年同じ時期につぼみをつけ、花が咲く。
いっぱいの蕾。
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雪柳が青めいてきました。

2010年02月18日 | 花・草・木・生き物
たった一つですが花が咲いています。
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白梅の盛りは間近です。

2010年02月17日 | 花・草・木・生き物
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御影公会堂と野坂昭如 御影高校

2010年02月16日 | 神戸あちこち
野坂昭如の小説「火垂るの墓」に出てくる“御影公会堂”は国道2号線に面して、今も健在です。
その昔、東灘区の成人式がここでありました。私は転校したとき、校区外の芦屋市にある高校に越境入学したので、知った人が誰もいない式に出ました。なんで出たんやろか?
 野坂が育った養家「張満谷」家は、公会堂から歩いて5分ほどの神戸市灘区中郷町にありました。彼の家は米軍の焼夷弾絨毯爆撃にあい、爆弾の直撃を受けた養父の死体は跡形もなく消えました。いま中郷町はマンションなど集合住宅の町になっています。橋の下を流れる石屋川が灘区と東灘区の境界です。

公会堂から東に5分ほど歩いた所に「御影高校」があります。この高校の卒業生には土井たか子、紫苑ゆう、矢田現神戸市長などがいます。

野坂昭如作・オンライン小説『いつもいろんな犬といっしょ』から部分引用。

ぼくの育った神戸市東の外れ、この地域は、今、感傷的に、美しく思い返す、黄金時代のありきたりを超えて、住みやすい地域だった。15分歩けば、六甲山山麓に至り、10分で、文字通り白砂青松、泳ぐ者の影が海底にうつる清らかな海。山際の至るところに自噴の泉があり、当時の、市の東を限る石屋川の水は豊か。

この川上に水車小屋5軒、川床の石をはぐと、小さなカニがあわてて横走りに逃げ出す、山道を辿れば池、外国人の飼う毛の長い犬がよく泳いでいた。木々の葉末は、陽光、またその池の面照り返しを浴びいつもキラキラ光っていた。水から上った犬の、身震いして飛び散る水も光っていた。

山際に私鉄として、いちばんスピードの早い阪急電車、犬を連れて乗れた。時に犬だけ、御影から芦屋まで、無賃を申し訳なく思うのか、常にドアのそば。創設者小林一三は、しゃれた車両ながら、ブレーキの際、飛び散る鉄粉の汚れを考えて、車体はチョコレート色。ひきかえ、神戸市市電は、スマートな薄緑。

阪急の南に、省線、さらに阪神国道を走る単両の電車、海岸近くに阪神電鉄。南北2,3キロの間に4本が走る。六甲道駅から、灘を経て三宮駅、駅の西、南北に一直線の筋が、山際にある塔を持つホテルにちなみ、トアロードと呼ばれ、俳人西東三鬼が、奇妙な連中と過ごし、途中のレストラン「ハイウェイ」は谷崎の御贔屓西洋料理屋。

扇型の防波堤を持つ、神戸港は、ヨーロッパ航路の拠点港、三宮駅を南へ降りると百貨店そごう、その先きまっすぐな道の果てに、時計台を持つ税関が見える。神戸の子供は、埠頭、保税倉庫、上屋、税関の役割をよく心得、たいてい5色のテープの端を持ち、汽笛と共に、いつ動いたとも判らぬ巨大な船の、いつしか防波堤近くで、船体を横に向け、さらに、せまい堤と堤の間を抜けて、彼方へ消える、埠頭近くに、5色のテープが波につれ上下、しみじみ人の別れを経験した覚えがある。

もっとも、この一抹のわびしさは、そごうの手前、市電の曲がり角にある「ユーハイム」から、左へ入って百貨店大丸、境内に映画館や安直な食いもの屋が並ぶ生田神社へ、親の足が向けば、たちまち失せる。まっすぐ阪急の終点、駅ビルでもいい、ここの2階はゲームセンター、大阪の本店同様、名物カレーライス、映画館もあった。

元町通りの手前が大丸、西の終りに三越デパート、この間、6丁が神戸の繁華街元町、万国旗と、セーラー服の外人の似合う商店街、鈴蘭燈が名物。書店、古本屋の多い街並み、もちろん、ヨーロッパ直伝の洋品、当時でいう唐物屋、日本でいちばん早くアチラのファッション、と当時はいわない。

ただ洋服をテーラーと子供も呼んだ。猫の目の如く、女物がどうだったか知らない。生地すべて英国製。三越から省線を越えて、戦時下、もてはやされた湊川神社。この西に、少年と縁のない吉原、島原と並ぶ三大遊廓福原。さらに西が、大興行街「新開地」。

六甲道駅を東へ辿れば、御影、住吉、芦屋、この山際から国道まで、まず高級住宅地、特に阪急より上の住吉、阪急から国道までの芦屋は、到底、田園調布の比じゃない。1軒敷地300坪。

東西に走る4本の電車と、湊川、生田川、大石川、石屋川、住吉川、夙川と南北を流れるほゞ直線の川で、神戸市と、今でいう衛星都市は画然と分たれ、東の大川、武庫川で、神戸は限られる、向こう側は、大阪圏。

武庫川と、六甲山地、東の外れに宝塚、武庫川の海へ注ぐ少し西に、甲子園球場、オリンピック用プール、そして数十面のテニスコート、後、予科練の訓練場、滑走路になったらしい。阪神パーク。

小林一三の開いた宝塚は、本来は温泉。温泉の湯槽のフタの上で始まっったタカラヅカは、昭和に入って「少女歌劇」全国に知られ、大劇場完成、付帯して動物園、遊園地、川向こうに以前からの三業地。少し歩けば清荒神、年寄りはここへ詣で、女たち少女歌劇、子供は動物園遊園地、それぞれ楽しんで、夕刻、料理屋で御飯。ぼくの場合、宝塚、西宮北口、阪急六甲で帰宅するのだが、1時間かゝらなかった。

飼犬と電話と「女中」の数が世帯に比しいちばん多いのが芦屋市といわれていたが、新興住宅地、六甲道駅近辺にも、他にくらべ、この贅沢三点セットは珍しくなかった。

永手町から、昭和11年暮、省線南側中郷町へ引越し、設備の整った成徳小学校へぼくを通わせるため、北向きのやはり2軒長屋だったが、後の隣組20数軒でいうと、3軒に1軒電話と犬、女中は3軒に2軒。中郷町の犬たちは住いを有し、つながれていた。

ベルは以前のまま。雑種じゃなく、由緒正しい犬もいたはずだが、犬種を覚えていない。セーターに、ホームスパンのスカートの美少女が悠然と歩を進めるシェパードをつれて、よく夕刻近くを歩いていた。ベルを伴い、これにぶつかると立止って見送るしかないが、純血種を求める気持はまったくない。ベルは海を嫌った。



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まだ頑張っているヒマラヤ雪ノ下

2010年02月16日 | 花・草・木・生き物
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万両が元気です。

2010年02月15日 | 花・草・木・生き物
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元町の「金時食堂」

2010年02月14日 | 食べる飲む
知合いの間では「ゴールデンタイム」とも呼ばれる定食屋兼居酒屋の「金時食堂」。JR元町駅から歩いて3分の所にこんな店があるとは、地元の人でも知らない人が多い。朝10時からずっと大衆食堂なれど、朝から閉店まで居酒屋でもある。私はここでメシを食ったことはないが、お皿に乗って並んでいる多種多様なおかずはツマミとして楽しんでいる。高野豆腐の卵トジ250円などが私の定番だが、おでんも旨い。夕方6時までは日本酒一合も、芋焼酎お湯割り一杯も10%割引の270円。最近は女性の姿も多い。午後2時過ぎの店はさすがにお客は少ない。

JR元町駅東口。食堂はここからまっすぐ元町商店街に続く横丁にあります。
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「阿智胡地亭の非日乗」に掲載の最新記事

2010年02月14日 | ゲストルーム
五木寛之「サンカの民と被差別の世界」
笹井(筒井)宏之さんの歌から
こちらです。
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