eつれづれ管理者(66kV特高変電所、技術者)

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高圧ガス負荷開閉器(PGS)の撤去工事...本体、内部短絡でSUS外箱が異常に膨れている。

2022年12月14日 | eつれづれ

過日、爆発し内部短絡した高圧ガス負荷開閉器(PGS)を撤去。

上下面が膨らみ変形している...内部部品は粉々の音がする。

リード線はジャマなのでカッターで切断する。

危険なのでシートで全体覆い胴綱で縛り6角レンチにてSF6ガスを抜く...シュー音は余りせずジュボと水の音が出た。

もう一台のマトモな高圧ガス負荷開閉器(PGS)はシュー音が数秒続く。

新規、高圧気中負荷開閉器(VT.LA内蔵PAS)を2台上げ替え。

受電直前の高圧絶縁抵抗測定値は27.2MΩ程度ある。

交流負荷開閉器(LBS)の電源側は6kV充電中なので、あえて検電器で印加電圧確認のみで短絡接地取付は危険なのでリスクを考え止めた。

外線工事業者には、触る前に検電器で印加電圧確認、短絡接地取付をやる様に指示...こんな事は通常、言われなくともするが念のため。

常に責任を明確にしておく事。

方向性SOG制御装置の配線、電源表示灯確認、手動PBにて開閉器トリップ確認にて終了。

構内、高圧回線にPAS直列に2台入ったので新保護は万全となった。

後は短絡保護の真空遮断器+過電流継電器を入れる予定だが物が無いので1年後の予定。

降雨でもあり直流絶縁診断はせず高圧絶縁抵抗測定だけで済ます。

以前、コンパクトでSUS外箱、流行ったが解体難儀でもあり廃れた...しかも高圧ガス負荷開閉器(PGS)はSF6ガス入っているので経年劣化でガス膨張、爆発する

早期に交換しか無い現実...これが教訓。

天気は予想通り、降雨、夕方より雪だろう。