eつれづれ管理者(66kV特高変電所、技術者)

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廃棄処分キュービクルより変流器(CT)、計器用変圧器(PT)を取り出す。

2022年12月30日 | eつれづれ

過日、切り替えた撤去処分キュービクルだが、PASのGRトリップでPT.CTは4年前に交換。予備保管用として取り外す。

変流器(CT)は40VAでは無く、ひとまわり小さい25VAタイプのもの。

計器用変圧器(PT)は6600/110.50VA。

電圧計と15/5Aの電流計。

キュービクル持ち出すにも変圧器油等のPCB含有検査採取して含有有無の証明書が必要となるので面倒だ。

これが本年度、最後の現場へ出向き作業したが、後は降雪等で事業所、停電事故が無いことを祈るだけとなった。

 

 


タイトラ2次回路にある接地コンデンサは開放して耐圧試験をする訳と何故必要なのか...。

2022年12月30日 | eつれづれ

3kV高圧コンビネーションリアクトルスタータ1例。

 

上のエクセルに接地コンデンサ容量0.5μFを入力する。

タイトランス例として6/6kVの二次側、絶縁回路に入っている接地コンデンサを含む交流耐圧試験10,350V.10分間印加はIc(対地静電容量成分電流)が大きいので試験は出来ない...図面は3kVなので、この場合の印加電圧は5kV程度。

6kVで計算すると耐圧トランス150mA(一次側15AMAX)例の場合、1625.8mAなので10倍以上の電流容量を必要とする事が判る。

よって、接地コンデンサが入っている回路での耐圧試験はPCS等を切って試験する事になる。慌てない様に図面を事前に確認する。

これだけを高圧絶縁抵抗測定で確認しても良いが、どのみち耐圧試験終了後の高圧絶縁抵抗測定するので、最終確認でも良い。

何故、必要なのかは勝手に推測して下さい。