eつれづれ管理者(66kV特高変電所、技術者)

電気の出来事を技術者向けに適宜up中。
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身の丈、雨男、選挙違反

2019年11月03日 | eつれづれ

身の丈発言、雨男発言、選挙違反...公職選挙法違反疑惑が報じられた菅原一秀・前経産相の辞任からわずか1週間。
内閣改造から2カ月足らずで閣僚2人が去るという事態となった。
河井、菅原両氏は菅義偉官房長官の側近でもあり、「ポスト安倍」の後継レースにも影響を与えることになる。
第1次安倍政権の約1年間では、閣僚5人が閣外に追われ、最後は安倍首相自らも退陣に追い込まれた経緯がある。
今回辞任した河井、菅原両氏の起用は「菅人事」とされる。
「辞任ドミノ」は安倍政権全体への打撃となるだけでなく、「令和おじさん」として知名度が上がり、「ポスト安倍」にも浮上している菅氏の求心力にも影を落とす。
法相を辞任した河井氏は安倍首相とも近く、外交担当の首相補佐官や党総裁外交特別補佐官として「安倍外交」を側面支援してきた。
一方で菅氏を慕う若手、中堅議員で構成する「向日葵(ひまわり)会」を主宰。
今年8月には、自らのフェイスブックで妻の河井案里参院議員も入会したことを紹介し、夫妻で菅氏を囲む写真を掲載していた。

選挙違反は論外だがリップサービスなのか失言相次ぐ。
議員は、マスコミにつられ、ついつい余計な事を言ってしまう。
前から逝っているが、ここは本音を語らず綺麗事の味も素っ気もないツマラナイ発言で誤魔化す事に限る様だ。
国民もまたかー的なことで感心も無いと多くのネット民からの声が!!。


首里城焼失...県警、配電設備関係調べる

2019年11月03日 | eつれづれ
戸開放後、火勢増したか 首里城焼失 県警、配電設備関係調べる
那覇市首里当蔵町の首里城火災で、正殿内の異常をセンサーが感知し、警備員が様子を見に北側のシャッターを開けた後に内部の火の勢いが強まった可能性があることが2日、関係者への取材で分かった。
警備員は正殿内で煙の充満を確認。
シャッターを開けたまま、正殿の南にある奉神門へ行って応援を呼び、消火器を取って5分後に戻った時には黒煙が出るなどして消火はできなかった。
県警や那覇市消防局などは2日午前から、がれきの山と化した正殿付近で実況見分を実施した。出火原因の特定を急ぐ。
火元とみられる正殿の北側付近に配電設備があったことも関係者への取材で判明した。
県警は正殿の防犯カメラで炎が吹き上がる様子を確認した。実況見分を進め、出火との関連を調べている。
外部から侵入の形跡がないため、放火の可能性は低いとみている。
首里城を管理する一般財団法人「沖縄美ら島財団」は同日、県指定有形文化財の工芸品や絵画を含む計1075点が保管されている南殿と寄満(ゆいんち)の耐火性収蔵庫を開き、収蔵品保管ケースは焼失を免れたと明らかにした。
ただ、寄満収蔵庫内の床はぬれた状態だったという。
財団はこれらの搬出を始めており、今後、専門家とともに開封して収蔵品に損傷がないかを調べる。
シャッターを開けた際に火の勢いが強くなることについて、日本防火技術者協会理事の鈴木弘昭氏は「閉じている建物内では空気の動きが悪いが、開けると熱気流の交換が行われ燃えやすくなる。
個人で防ぐことは難しいので早急な119番通報が重要だ」と指摘している。
実況見分は2日午前10時10分から午後5時ごろの間、約130人体制で実施し、正殿を中心に瓦の撤去などを行った。
正殿の瓦などの撤去だけでも早くて数日かかる見込み。3日も午前10時から調査する。

近くに配電盤とあるが、これより発火した可能性も有りうる。
まず盤内の構造、ブレーカ等の配置はどんなものか。
漏電ブレーカの設置は当然、重要設備なので有るだろう。
近くにキュービクルはあるのか、あれば中に24時間絶縁監視装置はあったのか。
漏電火災は、漏電警報器と24時間絶縁監視装置で事前に検知出来る。
この辺が1つのポイント。
後は主漏電ブレーカの想定でみると子ブレーカも全部、漏電ブレーカだったのか。
以上の場合、漏電火災とはなりにくい。
後は、配電盤内の短絡火災が考えられる。
2次側で配線途中、室内で発生した場合、一瞬爆発するがブレーカが遮断するが別の燃えるものが有れば電気は無くとも継続して火災が継続する。1次側の端子接触不良、配線亀裂の施工不良などは元ブレーカAも大きいので最悪の可能性あり、切れる電流まで至らない事も想定。
最終的に火災報知の鳴動まで行き気づくが手遅れのパターン。

キュービクル内部より火災で扉まで焼けこげる。

キュービクル内部の木板より火災。

給水ポンプ関係制御部品等まる焼け...これはマグネットスイッチの残骸。

揚水ポンプ電動機か配線の短絡によりブレーカ接点溶着、短絡電流は継続して流れて電線過熱し周りの配線にも溶着、さらに短絡し爆発的に燃えだした結果、この様な火災となった。
漏電ブレーカは無し...あってもこの場合は意味無し。

付近より消防にも通報されず、何故当日の朝方にこちら(事業所責任者)より消防、警察に連絡出来たのか。
①キュービクルは全金属、ほぼ密閉なので外部に発火はしなかった。
②もっとも内部では、みな焼けただれる位に温度上昇していた。
③この様な状態でも高圧受電しており停電にはならなかった。
④絶監装置のメール着信は動力、電灯漏電が同時に着信して絶監装置コンセント電源も焼けたので停電メールが着信した。
⑤深夜2時過ぎだったがメールに気づき、このメール情報はただ事でないとの判断で出動。
⑥現場は焦げた臭いで、まずPAS開放して停電を確認してから車に常に常備しているポリタンク10Lで近くの蛇口より火災の消火作業。もう焼けただれていたが、ほど無く消火。

⑦事業所の責任者他到着、シランプリか通報するかの話し合いを経て警察、消防に事情を説明して通報...現場検証。
もちろんマスコミ、周りも誰もしらない状況だったので大事にならずにセーフ。
事故原因の報告書を事業所経由にて報告、半年後にキュービクル全体の更新実施したが、それまで内部の煤はらい、清掃でメガーは確か1MΩ程度だったか...PASを信じてダメならOUT、無事更新まで持った。
マァ脱サラ後、30数年の保安管理をやっていると色々あるが、ここから教訓。
ブレーカも短絡電流では通常トリップするが、原因不明?機構部不具合?で接点溶着する時もある。マグネットスイッチの接点不良時は単相運転となり、まずサーマルリレーが動作して通常は開放しブザー等鳴動して警報を出すが、この時マグネットスイッチの不具合で溶着した場合、過電流は何時までも流れ続ける。
多分、元のブレーカ電流ではトリップしない程度の電流だったのか、その内電線被覆も溶け始め他の電線も含めどうしでショート、爆発的に燃えだした可能性あり。
こうなって来ると電線から燃え出す他無し、可燃物があれば一瞬にて燃え出す。
マグネットスイッチも古くなると引っかかり、コイルの磁化、コイル鉄心のネバネバ(油煙等の環境が悪い)で切れない時も多々ある。
スイッチを切っても停止しない例はドライバーの頭でトンと叩いてみれば直ぐ復帰するので直ぐ判る...押してもダメならトントンと叩いてみろ的な経験則。
沖縄火災は照明、コンセント程度の現場分電盤、それともおおきな分電盤なのかは不明だが端子の接触不良、過熱発火のシナリオなのか...電気保安管理体制は△◯□保安協会かシランが、火災前後の盤内点検はマトモだったのか次の情報を待とう。

キュービクル内部の温度は絶縁カバーなどドロドロに溶ける位に上昇した...絶監装置も後日、テストしたら1.2.4chが不良となり廃棄処分となった。
最後のメール発報した時でもかなりの熱があり所内、絶監装置用コンセントブレーカ2P20Aは最終的に、当該操作の配線被覆燃えてショートでトリップしていた...この時、最後の停電メールを送った。