eつれづれ管理者(66kV特高変電所、技術者)

電気の出来事を技術者向けに適宜up中。
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「電気なければ生きていけないと実感」

2018年09月11日 | eつれづれ
「電気なければ生きていけないと実感」 災害に弱かった電力インフラ…今こそ議論を深める時 
北海道地震では、あってはならない“ブラックアウト”が起きてしまった。
「非常に強い」勢力のまま4日に近畿地方を直撃した台風21号と、最大震度7を観測した6日の「平成30年北海道胆振東部地震」は大規模停電を伴い、各地に大きな被害をもたらした。
今こそ、電力インフラのあるべき姿についての議論を深めるべきではないのか。
「電気がなければ生きていけないと実感した。暗闇は心細かった」
北海道で大規模停電を経験した40代の男性会社員はこう語った。
道は10日、死者が40人になり安否不明者はいなくなったと発表した。
多くの被災者がSNS上で電気のない生活での不便さや、不安、戸惑いを残している。
スマートフォンは情報収集に必須のツールだ。あらゆる家事を家電が代行する。
現代では、電気のない生活は考えられない。
台風21号では関西で最大約230万戸、中部で約90万戸の停電があった。
北海道の地震では全道約300万戸が停電した。
今回、電力インフラの弱さが浮き彫りになった。
それを守る電力会社の努力で弱さがこれまで目立たなかっただけだ。
台風では強風で飛ばされた太陽光パネルの破損と、それによる被害も伝えられた。
その全貌は不明だが太陽光発電が災害に強靭(きょうじん)ではないことが示された。
北海道の地震では北海道電力の泊原子力発電所が、行政の安全審査の長期化によって停止し、苫東厚真火力発電所で北海道の電力需要全体のおよそ半分を賄っていた。
そこが被災し送配電網を維持するために全発電所が緊急停止して、ブラックアウト(全面停電)となった。
そして地震によって北海道各所で発電設備が壊れ、厳冬の北海道での電力供給が危ぶまれている。
関西と北海道での大規模停電はエネルギーと私たちの関係、今進行する政策について、さまざまな問いを投げかける。
東日本大震災を受けた東京電力福島第1原発事故後で日本のエネルギー政策は大きく変わった。
太陽光などの再生可能エネルギーの振興策は本当に意味があったのだろうか。
現在進行する電力会社の発送電分離と自由化で、その能力が維持できるのか不安がある。
今回の大規模停電も、電力会社が危機に対応する経費を削減したことが一因かもしれない。「脱原発」の声が強いため原発の稼働が遅れ、それの生み出せる巨大な電気を北海道では活用できないままだ。
エネルギーについては「脱原発」の主張が政治問題になって現実を直視して「何が必要か」を冷静に議論することが少なかったように思える。
この災害を契機にして、電力インフラについて議論を深めるべきだろう。

泊原発の再稼働無しでは又、停電再来するのか...反対、反対と騒いでいるので節電、計画停電もショウガナイと諦め、我慢することの様だ。
それより、もうすぐ寒くなるので昼夜問わず連続的に需要が多くなるので暖房の確保が必至。これからも綱渡り的な電力事情と今回、皆わかった。


発電所の復旧は半年程度、それ以上かかるか?

2018年09月11日 | eつれづれ
[北海道地震]北海道電力、苫東厚真の点検急ぐ/復旧時期は「損傷次第」
4号機タービンの出火直後の状況

北海道電力苫東厚真発電所の復旧が遅れる可能性が出てきている。ボイラー配管の損傷具合にもよるが、一般的には1~3週間程度、大きな損傷が発見された場合には1カ月以上の長期に及ぶ可能性がある。北海道電力は道内の電力安定供給確保に道を開くため、苫東厚真発電所の運転再開を急ぐ方針だ。また、世耕弘成経済産業相は9日夜、苫東厚真発電所の具体的な復旧見通しについて、「一両日中に示すよう(北海道電力に)指示した」と話した。

2号機ボイラー内部で確認された配管損傷

苫東厚真発電所は、1号機(35万キロワット)と2号機(60万キロワット)でボイラーの蒸気配管が損傷。4号機(70万キロワット)ではタービン付近の出火が発見された。北海道電力の真弓明彦社長は、8日夜の会見で「この先、詳細な点検を行っていくので、その時間を含めると1週間以上かかる。2週間なのか、3週間なのか、数カ月なのかは設備点検の結果による」と述べ、復旧までに月単位の時間を要する可能性があることを示唆した。

そう簡単に復旧するはずも無し...まもなく秋を通り越して直ぐ寒さが到来する。
段々、節電要請厳しくなるのか、再度のブラックアウトは、道民もうイヤNGだ。


今シーズン全国初の氷点下 北海道沼川で-0.9℃まで冷え込む
富士山以外では最も早い観測と並ぶ
今日11日(火)は、大陸育ちの秋の高気圧が北日本を覆い始めていて北海道を中心に朝は放射冷却が効き、冷え込みが強まりました。
そのため、富士山頂以外のアメダスでは今シーズン初めて、氷点下を記録しています。
北海道稚内市の沼川では今朝4時50分に-0.9℃まで下がり富士山頂以外では今シーズン初めて、氷点下の気温を観測しました。
<11日(火)朝の最低気温>
 沼川(北海道) -0.9℃
 豊富(北海道)  0.4℃
 声問(北海道)  0.8℃
 中頓別(北海道) 0.8℃
昨シーズン、初めて氷点下を記録したのは9月28日(北海道・朱鞠内)でしたので、それよりも半月ほど早く氷点下を記録したことになります。
これほど早く氷点下を記録することは珍しく、富士山頂以外では、1888年の旭川、1981の薮川(岩手)と並んで、氷点下になる最も早い記録となります。
今シーズン全国初の氷点下 北海道沼川で-0.9℃まで冷え込む
寒暖差大きく、体調管理に注意を
朝は冷え込みましたが昼間は20℃前後まで気温が上がるところが多く一日の中での寒暖差が大きくなります。
また明日12日(水)も朝は冷え込みが強まる予想となっていますので、服装で上手に調節をして体調を崩さないようにお気をつけください。
    
(1)台風21号による災害、北海道胆振地方の地震災害のお見舞いついて
9月に入ってすぐ、先週4日(火)大阪を中心に関西地方に大きな被害をもたらした台風21号で被災された方々、6日(木)の未明に発生した北海道胆振(イブリ)地方東部地震で被災された方々に”お見舞い申し上げます。
テレビ等のニュースを通じ、台風による強風の怖さを見せつけられました。
また、関西国際空港の高潮による水害の怖さも改めて認識させられました。
ただ、電源の一部が漏水等の影響で、使用不能となったことについては、空港という重要なインフラであることを考慮し、電気
設備の設置箇所を水害から守る、もしくは被害を受けない箇所にできなかったのか気になりました。
大電源である苫東厚真火力発電所の復旧まで2割程度の節電要請が出ております。
同地方が寒くなる前に、復旧することを願っております。
北海道電力では、ブラックアウトからの電力の復旧訓練を日頃から行っていると思いますが、電気のありがたさをつくづく感じました。
ちなみに、ブラックアウトからの復電は、補機類の電力が少なくてすむ水力発電所を試送電発電所として立上げ(もちろん小型のディーゼル等の発電機が欠かせません)、ホットストップ状態で停止している、水力発電所より出力の大きな火力発電所に送電すると共に、負荷を徐々に送電、発電機出力の増加に合わせて負荷を送電していくので、かなりの時間を要します。
東日本大震災では、かなりの発電所が一斉に停止したものの、負荷制御や50・60Hzの連系、今回はダウンしましたが、北本連系などによりブラックアウトは回避できました。