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童謡、大黒様

2018年09月24日 | eつれづれ
大黒様 だいこくさま
日本の童謡・唱歌/きれいな水に身を洗い うさぎはもとの白うさぎ
「大きな袋を肩にかけ」が歌い出しの童謡『大黒様』(だいこくさま)は、1905年(明治38年)「尋常小学唱歌 第二学年」上に掲載された文部省唱歌。
歌詞では、大黒様(大黒天)として信仰されている大国主命(オオクニヌシノミコト)が登場する日本神話「因幡の白兎(いなばのしろうさぎ)」のストーリーが描かれている。
昔ばなしの歌・黄金コンビが作曲
作詞者の石原和三郎と作曲者の田村虎蔵は、他にも『金太郎』、『花咲爺(はなさかじいさん)』などの日本の昔ばなしの歌を、この童謡『大黒様』と同じく両名のコンビで作曲している。
ちなみにウサギ関連の昔ばなしの歌としては石原和三郎が作詞した「もしもし亀よ 亀さんよ」の歌い出しで有名な童謡『うさぎとかめ(兎と亀)』がある。
大黒様のルーツは?
日本の神道における「大黒様(大黒天)」はヒンドゥー教におけるシヴァ神の化身マハーカーラがルーツ。
「マハー」とは「偉大な」、「カーラ」が黒、暗黒を意味することから、「偉大なる黒」、すなわち「大黒」と呼称される。
この「大黒(ダイコク」が日本神話における大国主(オオクニヌシ)の音読み「ダイコク」とつながり民間信仰における神仏習合の結果、米俵に乗り福袋と打出の小槌を持って微笑む長者姿の神様として信仰されるようになった。

日本神話「因幡の白兎」 あらすじ・ストーリー
大国主命(オオクニヌシノミコト)には、八十神(やそがみ) と呼ばれる大勢の兄弟がいた。
稲羽(因幡)にいる美しい姫、ヤガミヒメ(八神上売)に求婚するため兄弟らは末弟の大国主命に荷物を背負わせて、揃って稲羽へ旅立っていった。
一人重い袋を背負い従者のように八十神らの後を遅れてついていく大国主命。
兄弟らは因幡の気多(現在の鳥取県気多郡)の岬で毛を全身むしられ砂浜で泣き悲しんでいるウサギを見つけた。
このウサギは、ワニザメ(和邇)を騙して海面で一列に並ばせ島から海を渡る橋代わりに利用しようとしたが渡り切る寸前で捕まえられ仕返しに毛をむしり取られてしまったのだ。
意地の悪い八十神たちはウサギに「海水を浴びて風に当たって寝ていろ」とウソを教えたためウサギの体は前よりも酷い状態になってしまった。
遅れて海岸に着いた大国主命は、全身ひどく傷ついたウサギを見るや、「今すぐ川口で体を洗い、蒲黄(がま)の穂を敷き散らすのだ。
その上で寝転んで花粉を体につければ傷は癒えるだろう。」と正しい治療法を教えた。
大国主命に助けられたウサギは元通りの「因幡(稲羽)の白兎」に回復。
童謡『大黒様』の3番の歌詞でいう「うさぎはもとの白うさぎ」となった。
すると白ウサギは次のような予言を大国主命に告げた。
『八十神はヤガミヒメを決して得ることはできません。
八上媛はきっと、あなたのお嫁さまになるでしょう。』
因幡の白ウサギの予言通りヤガミヒメは八十神の求婚をはねつけた。
そして後から来た大国主命に「私を自分のものにできるのは、袋を背負われるあなた様です。」と言い、二人は結婚することとなった。
今日の鳥取県鳥取市白兎には、白兔神(因幡の白兎)を主祭神とする白兎神社(はくとじんじゃ)が建立されており皮膚病に霊験のある神、医療の神として、また縁結びの神として厚く信仰されている。

ガマの穂の新旧。

左は去年から残ったガマの穂でフワフワ綿そのもの、右は今年のものでボコボコと一部膨らんでいる。

別の散歩コースでの1コマ。