eつれづれ管理者(66kV特高変電所、技術者)

電気の出来事を技術者向けに適宜up中。
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恐ろしい通電火災

2018年09月06日 | eつれづれ
時間差が怖い 「通電火災」とは 阪神淡路大震災から学ぶ
2018年9月6日3時8分頃、北海道を震源とした震度6強の地震が発生しました。
1995年に発生した阪神淡路大震災では古い耐震基準だった建物の倒壊、室内の家具の転倒に加え火災の被害が目立ちました。
なぜ火災が起きたのか?それは『通電火災』が原因だったと言われます。
通電火災とは大地震が発生した際は、広範囲で停電が発生する可能性があります。
このときブレーカーを落とさずに外へ避難すると…。
電気が復旧した際に地震で倒れていたり家具の下敷きになっていた電気製品が再び作動。
これが火元となって起こるのが通電火災です。
この通電火災の危険性が明らかになったのは、阪神淡路大震災の時でした。
原因が特定された建物火災の約6割が通電火災だったといわれます。
なお東日本大震災でも火災の過半数が電気関係の火災と言われます。
通電火災が怖いのが時間差で発生するため発見が遅れることです。
地震発生とともに出火した場合、人が対応できるのですが、避難し無人となったあとに電気が復旧し出火する事が多いのです。
これにより発見、消火が遅れ、揺れで散乱した室内の物に引火。
あっという間に火災が拡大してしまうのです。
さらに冬場はヒーターやストーブなど熱源となる家電を使う時期のため、リスクが他の季節よりも高くなります。
対策はたったひとつ
元を断つ。
電気が復旧しても通電しないように「ブレーカー」をおとして避難すれば通電火災は防げます。
もちろん最近の暖房器具は倒れたら起動しないような安全装置がついていたり揺れを感知してブレーカーが自動で落ちるような器具もそろっています。
ただ、万が一のことを考え避難時は慌てて外に出る前に、「ブレーカー」をチェックするということをこころがけてください。

我々は簡単に取付出来るが素人は電気ヤさんにやってもらう他は無い。
家庭用の分電盤も逃げる時を考えれば玄関の上にした方が良い...台所はNGだ。
もっとも電気を一杯つかうのが台所周辺なので配線の引き回しコストがかからない...これは電気ヤの都合か。


オイルショック再来、電力制限令の発動か!!

2018年09月06日 | eつれづれ
北海道の全域停電「完全復旧まで1週間以上」 経産相
世耕弘成経済産業相は6日午前、運転停止した北海道電力の最大の火力発電所である苫東厚真火力発電所が運転を再開するのに、少なくとも1週間ほどかかる見通しを明らかにした。
他の火力発電所を動かすなどするがピーク時の電力需要は満たせないため、「北海道全域が完全に復旧するまでには少なくとも一週間以上かかる見通し」と話した。
世耕氏によると苫東厚真火力発電所4号機の発電用タービンから出火が確認されたほか、1、2号機のボイラーも損傷していた。
他の水力や火力発電所を動かしたり本州から電力を送ったりして、7日には約290万キロワットの電力を供給できる見通しだという。
ただ、5日の北海道での電力需要のピークは約380万キロワットで、これに届かない。
病院などの重要施設への電源車を配備するよう、東北電力と東京電力に協力を要請している。

大口の工場、他事業所は電力制限令発動しか無いだろう。
後は一般家庭の省エネでなるべく電気を使わないしか無い。

[北海道地震]全域停電、震度7で主力電源緊急停止/需給バランス崩す
◆当面290万キロワット確保へ全力
6日午前3時8分頃に発生した北海道胆振地方中東部地震の影響で、北海道電力エリアでは全域(約295万戸)が停電する事態となった。
エリア全域の停電が発生するのは、国内で初めて。
地震時に稼働中だった主力電源の苫東厚真発電所(石炭火力、計165万キロワット)は設備損傷があり、復帰には1週間以上かかる見込み。
北海道電力の真弓明彦社長は同日昼頃に会見を開き、「(北海道民に)この先多大なご負担、ご迷惑を掛けることについてトップとしておわび申し上げる」と陳謝した上で、早期の電力復旧に全力を挙げる方針を示した。
今回の地震では、全3基が稼働していた主力の苫東厚真発電所が緊急停止。
電力の需給バランスを保てず、水力を含む全ての電源が停止して全域停電に至った。
苫東厚真は1号機(35万キロワット)、2号機(60万キロワット)でボイラー配管の蒸気漏れが見つかった。4号機(70万キロワット)ではタービン付近で出火が確認された。
復旧には「3台とも1週間以上かかる見通し」(真弓社長)という。
今後も需要に見合った供給力を確保できる見通しが立たないため、計画停電も含め検討する。



地震の被害次々と出てくる

2018年09月06日 | eつれづれ

北海道の39病院で停電 9病院は水も使えず
厚生労働省の6日午前6時半現在のまとめによると地震の影響で道内の39病院が停電し非常用電源などで対応しているという。
9病院で水が使えない。
2病院では医療ガスが使えなくなっている。
現時点で患者の緊急転院が必要な状況は生じていないという。

総合病院は非常用自家発電機設備があるが、容量的に必要最小限の設備に電気を供給しているだけ。
手術は別として水はとりわけ重要で飲料、トイレの水...これが停止すると、えらいことになる。
他にポンプ、ボイラー、エレベータも数台は確保しないと...。


今度は北海道が全部停電

2018年09月06日 | eつれづれ

<北海道震度6強>295万戸停電 全ての火力発電所を停止

北海道災害対策本部が午前5時23分に北海道電力から受けた情報によると道内すべての火力発電所が停止した。
北海道電力によると全道での停電のきっかけとなったのは苫東厚真発電所(厚真町)の発電量低下で、午前6時現在、北海道内すべての約295万戸が停電しているという。
また泊原発(泊村)の非常用ディーゼル発電機は6台あって10日間もつといい、補給用に軽油を手配しているという。
道内5カ所の水力発電所は現在復旧した。
今後、水力発電所から火力発電所に電気を送り火力発電所の発電を再開させる予定という。
北海道電力は「たいへんご迷惑をおかけいたしますが、ご理解よろしくお願いします」としている。

電気は発電所でつくるが先ず発電所を起動する電源がいる...車と同じ、最初の走行は外部のバッテリーの電気を使うのと同じ事の様だ。
火力順次起動して全部の発電所の運転を再開する...広域停電は何時まで解消するものやら判らないが、まず設備状況の確認が先決だ。
こうなるとクソの役にもたたない自然エネルギー発電、太陽光発電も電源オフされている状況であくまでもベース電源があっての事...更にもう一つは地震予知...最近は聞かれないが!!。
こんなものが基幹ベース電源などには成り得ない事が今回の事で素人も判った様だ。

電力会社のリミッタブレーカは地震の時でも遮断しないので以降にある主漏電ブレーカに地震検知リレーが動作した時に遮断する様にしている。

感震リレーの感度は震度5で検知、3分後に先の漏電ブレーカトリップさせる。
原理は漏電ブレーカに疑似の漏電を感震リレーより送る。
北海道地震の震度を見ると5でも甚大な被害なので、このリレーが動作すると言う事は、危ないと判る。

気象庁「震度7の可能性」否定せず 【北海道地震】
北海道で初めて最大震度6強を観測した地震に関して震度計のデータが気象庁に届いておらず、震度7の地域がある可能性があることがわかった。
北海道安平町震度6強を観測した地震について気象庁は、強い揺れの影響で複数の観測点で震度の情報が送られてきていないことを明らかにした。
震度分布の情報から震度6弱以上と推定される観測点は4地点あるとして、このうち厚真町京町で震度6強が推定されるとしている。
さらに震度分布図からは震度7を観測している場所がある可能性は否定できないとしている。
気象庁は職員を観測点に派遣し、データの回収と原因調査を行うとしている。