eつれづれ管理者(66kV特高変電所、技術者)

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μAレベルの漏洩電流

2017年09月18日 | eつれづれ



Io合成電流を0.1mAずつ増加した時のグラフで当然、Ic(対地静電容量成分電流)が加算されて来るので静電容量も増加してくる事が判る。
通常の漏電ブレーカはIo検出なので絶縁抵抗値が低く漏電ブレーカ動作(30mA例)近傍となって来た時は静電容量の透過電流も+されるのでトリップする可能性もある。
現在はIc(対地静電容量成分電流)をカットしてIgrのみ検知する漏電ブレーカもあるが高価で一般的には使わない...ムダな投資??。
低圧の静電容量は電源配線(長さ.太さ.誘導)によるもの等が一般的に考えられるがpFレベルだろう。
エクセル例のセルMAXでは0.05μF=50,000pFとなる。
電圧が低い事もあるが高圧ケーブル等の交流耐圧試験の漏洩電流(二次側充電電流)の大きさとは訳が異なるが基本的にはケーブルが持っている静電容量の透過電流と同じ考え。

125Vで測定した絶縁抵抗70.8MΩ表示は当然の如くμAレベルとなるが活線メガーMAXの9.9MΩも納得出来る。

この様な漏電モニターもあるが20回線もある分電盤にセットするにも別売りのクランプも必要で本体+αで幾らになるものやらバカバカしい位の投資額か...機器のセット及び回収、手間暇、もう時間のムダでボランティア...コリャー全部、客先持ちで子ブレーカをELB交換工事させた方が良い...何も物置の肥やしを増やす必要も無し、所詮、請求出来ない現実...ムダ。
それとも諦めさせて頻繁に発生するまで様子を見る、悪く言えば放置か。