心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
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求めて~ by 沙於里

黄庭堅を眺めつつ

2011-02-10 | 書の話
                          黄庭堅 「寒山子龐居士詩」


以前、師のお宅へお稽古に行っていた頃、
この黄庭堅(こうていけん)を勉強されている先輩がいらして。

その頃私は造像にはまっていて、黄庭堅の良さがわかっていなかったのでして。
なんだか普通じゃんとか、ただきれいなだけとしか、見る目も心も持っていなく。

今思うに、それは自分には持っていない、できない、カナワナイものだから
どこかで否定というか、避けようとしていたのかもなぁ・・なんて。

たとえば、人と人の関係でも、そんな場面あるよなぁ・・と、ふと 

相手が自分にないものを持っていたり、正しすぎたりした時に、
自分が傷つくのが怖くて、相手を否定してみたり。

でも結局、それで傷つくのは自分なのにね 

素敵だなって思った時、
素直に、裸の心で、謙虚な気持ちを持てたら
世界はもっと広がるのかも・・なんて 

この「黄庭堅」、今見ると、ずっと眺めていても飽きないし
いいなぁ・・とため息をつきつつ、心がすーっとほぐれていくなり 
コメント (2)
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