心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

書家96氏による新春慶祝展へ

2009-02-12 | 書展・展覧会情報
                   今回も自詠の句を書かれた石川先生



昨日は母と、先日ご紹介した神奈川県代表書家展へ。

石川先生は、今回も自詠の句。
昨秋、水戸市の偕楽園で開催された歌会で、詠まれた歌が受賞されたそうで
その時の心情を詠った詩だそうです。
先生は、詩を作られることでも有名でいらっしゃる。

・・と、まずは横浜のJR桜木町駅を下りてすぐ右手にある創造空間9001での
次代を担う43名の新進作家展へ。

1/10のブログでもご紹介した「翼拓」を書かれていた方がここでも出品されていて。
いいなぁって思った作品をご紹介。



左上 「萬物流轉」 越智麗川氏 
右上 「花看半開 酒飲微酔」 鈴木鵬舟氏
左下 「雪無限」  栃木郁子氏
右下 駅すぐの場所なので、ふらっと立ち寄る方も

新進だから?か、力強い作品も多く。
でもやっぱり、これは某社中ね・・とか、出生地が見え隠れするのは仕方ないのかな。。
表現は無限と思いながらも、新しい表現をするということの難しさを痛感する。

私なんぞも母によく言われる。
あなたの書く姿や、作品は、あなたの師にニオイが似てるわよ~って

母とあれこれ感想を語り合いつつ、ランドマークタワーの某お店で、ランチ。
私はマレーシア風カレーとやらを。
モーツアルトが流れる中、普段とは別世界の優雅なお時間



腹ごしらえしたところで、いざ目的地へ。
古いビルの中のあまり広くはない会場には、会派を超えた様々な書風が並ぶ。


       左:船本芳雲氏    右:石原太流氏 


やっぱり伝統的、古典的作品が多い中、今の私に響いてくる作品は
空間の面白さ、造形の豊かさ、線の深さ、墨色の美しさ・・かな。

新しいことを模索するのは、苦しくもあり楽しくもあり。
でも、普遍的なものを求めるのなら、なかなか冒険もできないものでもあり。

代表書家・・と呼ばれる方々は、その方のスタイルを常に求められるものらしく。
前衛作家は前衛作家らしく、伝統スタイルの作家は伝統の枠から出ることなく・・

そのスタイルなり表現が個性なのではなく、周りから求められて・・のものだとしたら
もったいないなぁ・・って思っちゃう。
・・って言うか、ゲイジュツは永遠に爆発していなくちゃいかんのだ~

な~んて、偉そうなことを母に言ったら、そういうことを言うあなたは性格が悪いって
言われちまい・・ それって性格の問題? ま、いいけど。口が悪いのは認めるわん

が、しかし。事実、言うは易し行うは難しなのであ~る。


で、会場では石川先生はじめ、宮山一琴先生、母とは元同門の新井青谿先生、
かつての母の書のお仲間にも久々にお目にかかり、記念写真。

ふと会場を見回すと、年配の方々ばかり・・
書の世界、はてさて今後どうなるのやら。。。



コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする